宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

65cm望遠鏡の追尾精度

2011-09-17 17:05:00 | 天体写真
65cmフォーク式カセグレン望遠鏡の極軸調整作業を行いました。
極軸調整と言っても、総重量3.5tの望遠鏡を動かすのは大変
です。前回2011年4月13日にK-5で撮影したM51は3分露光で
星ふたつ分程流れていました。
   ↓

http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/45.html

これは東日本大震災の影響を確認するために撮影したもので、
明らかな極軸ズレが確認できました。
今回はそれを修正し、精度検証を行いました。

現場メモ



精度検証にはGA-4を使いました。
GA-4の目盛パターンは、焦点距離1000mmの時に8.6”角/目盛
です。本65cmカセグレンはF12、よってFL=7800mm で、
1.10”角/目盛となります。

TPINTパラメータOFF , 大気差補正追尾ON , 機差補正追尾OFF

<測定1:極軸修正前>

極軸修正前にH=0h , δ=0°付近の星で10分間ノータッチ追尾
を行い、そのズレを記録する。

測定日時:2011年9月7日 19:53:30~20:03:30
測定対象:FK5-709星
測定結果:Fig1の赤矢印のように、8.27”角ズレた。

上記計算結果より、10分間で312.7μmのズレを撮像素子上
に認める結果となった。撮像素子上で星を点像に留めるため
には、30μm~50μmに抑えなければならない。
最近の高画素CCDやデジイチでは、40μm以下が適正である。

前回2011年4月13日のM51は3分間で星ふたつ分のズレであった
から、おおよそ83.4μm程ズレていたことになる。

<測定2:極軸修正後>

測定日時:2011年9月7日 20:46:30~20:56:30
測定対象:FK5-709星・・実際には15度ほど西へ動いている
測定結果:Fig1の第1円以内に収まっていた。

第1円=41.7μmであり、撮像素子上で星を点像に留める
許容値である。焦点距離7800mmで10分間第1円に留まっている
ということは、星像が点像になるということである。

<ピリオディックモーションについて>

65cm望遠鏡のPモーション周期は約4分間であるが、
10分間第1円から出ることはなかった。
第1円=1.1”角であるから、驚異的に高精度である。

-----------------------

以上の結果から、本機に再度カメラを取り付けて実写して
みる必要がある。一番動きが早いH=0h , δ=0°付近で
この性能なので、オートガイダーを使う必要は無いと思う。
F12と暗いので、ISO6400 , 6分×8枚のコンポジットあたりが
良いであろう。また、サブ望遠鏡として15cmED , FL=1800mm
があるので、こちらではもっと楽であろう。

オートガイダー全盛の時代ですが、本当に高精度な赤道儀に
大気差補正、水蒸気圧補正、機差補正追尾をかけることによ
り、かなりの確率で10分間はノータッチガイドで行けそう
な気がします。6X7時代は20分間のノータッチを基準
にしていました。

*第1円=1.1”角の中では、シンチレーションによって
 星が常に動いていました。これ以上の焦点距離では
 AO補正光学系を使わないと高分解能写真は撮れません。
 惑星や月は別ですが。





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Z68+Corei7_2600Kで作る

2011-09-17 12:01:00 | ノンジャンル
いよいよWin7で気合を入れる時が来た。
前回気合を入れたのはCore2 Quad Q6600 が発売された4年前。
その前はハイパースレッディングテクが出た8年前だったので、
どうやら4年ごとにワークステーションの総入れ替えが必要
なようだ。今回は当然Z68マザーとCorei7-2600Kで作ることに
なった。

何せメモリーが安くなり、4GBX4=16GB でも\7,960.-なのだ。
この4年間でデジイチを使いまくるようになり、動画エンコ
までやるようになった。WinXP+3.2GB Memorys じゃ役不足に
なってしまった。しかし最大の魅力は、Win7がSSDのTrim
コマンドに対応していることと、SandyBridge の超高速
ハードウェアエンコード性能にある。

今回は全パーツを新調。以下の通りだ。

Intel Core i7 2600K BOX          [ \25,580 x 1個 ]
Microsoft Wireless Keyboard 3000 (YMC... [ \2,694 x 1個 ]
Western Digital Caviar Green WD20EARX   [ \5,580 x 2個 ]
A-DATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-128... [ \3,980 x 2個 ]
Corsair Force Series 3 CSSD-F120GB3-BK  [ \15,780 x 2個 ]
Microsoft Wireless Mobile Mouse 3500 ... [ \1,980 x 1個 ]
GIGABYTE GA-Z68X-UD3H-B3         [ \14,480 x 1個 ]
Microsoft 【64bit】 Windows7 Professi... [ \13,500 x 1個 ]
GIGABYTE GV-N450D3-1GI          [ \9,480 x 1個 ]
Transcend JM1066KSU-2G (SODIMM DDR3 P... [ \1,390 x 1個 ]
Antec EA-650 Green            [ \6,290 x 1個 ]
LGエレクトロニクス GH24NS70BL バルク ... [ \2,470 x 1個 ]
ドスパラセレクト DP-2012         [ \8,880 x 1個 ]

----------------------------------
金額合計  :    \137,424
----------------------------------

<ポイント>

1.SATA3 対応の超高速 SSD を RAID0 で使えるか。
2.16GB Memory で安定運用できるか。
3.Lucid Logix Virtu は機能するか。

と言ったところである。
では各パーツを紹介しよう。

・マザーボードはコレ





昔はASUSばかりだったが、最近はGIGABYTEばかりである。
Ultra Durable3 という2重銅箔構造で冷却性能が良い。
更に、Virtu 環境を作るのに適した構造なのである。

・ビデオカードはコレ



僕はゲームをまったくやらない。
だから、本来ならインテルHDグラフィックス3000だけで十分なの
だが、それでは Virtu が使えない。価格も安く、3D性能は内臓
グラフィックスの比ではないため、一応入れておく。

・メモリーはコレ。4GB X 4枚挿しである。



DDR3-12800 なのでオーバースペックだけど、4枚挿しでの安定性
を期待してワンランク上を選択。

・SSD はコレ。



巷でキワモノSSDのレッテルを貼られてしまった奴である。
Read=550MB/Sec , Write=510MB/Sec のカタログ性能なのだが、
これはALL 0X00 , 0XFF のデータであり、ランダムではない。
初期ロットに致命的なファームバグがあって異例のリコール騒ぎと
なり、その改善版として現在販売されているモノである。

そもそも、Sand Force2281 はデータの圧縮転送を行うチップであ
り、圧縮を行わないタイプとは直接の比較がやりにくい。
それを Cristal Disk Mark 3.01b にかけて遅い遅いと言っている
のである。ATTO ではスペックに近い値を出すし、実際に使ってい
ても十分に速い。特に同じパターンが続く画像などの転送は
速いと思われる。

但し!

今回購入のうち1台がどうも調子が悪く、当初 RAID0 で環境構築
をしていた時に、OS がSSDを見失うという挙動を見せた。
当然にブルーバック死である。
正確には、RAID BIOS がこの SSD を見失っており、RAID0 構成が
成り立たなくなる。これを3回繰り返しても再現したため、
現在ドスパラに返品して検証をやってもらっている。

もう一台は極めて順調で、今もそのマシン環境で書いている。
これが SSD 固有のバラツキではおちおち使えない製品ということに
なるが、故障していたとなれば納得できる。
しかし、リコール騒ぎの直後に対作品を購入してこれである。
超高速なSand Force2281系は、まだまだ安心できない。
両刃の剣と言ったところか。

・データ用 HDD はコレである。高速かつ長寿命品らしい。



・電源はコレ。



+12V V2 が38A あることに注目。
同じ650W でも、数年前のものでは18A 程度が標準だったので
ある。これは、
80Plus 電源になって効率が飛躍的に良くなっているから。
Sandy Bridge では、このV2 に18A 程度を要求しているのである。

・ケースはドスパラセレクトのオリジナル品。
 このケースは良いですね。今時の2.5inch ベイが4つもあるし、
 HDD , DVD-R/RW などを取り付ける際にねじが不要です。
 更に背面配線なのでケース内がスッキリします。
 Q6600 ではAntec Solo を使いました。静かだけれど放熱性は
 イマイチでした。これは涼しそうだわ。しかも安くて軽い!

 Antec Solo2 も出ましたが、相変わらず電源がケースの一番上
 に配置されており却下。今は一番下でしょうに。













・測定結果です。



ATTO_2600K


ATTO_Q6600


CDM3.01b_2600K


CDM3.01b_Q6600


ランダムアクセスがいかに速いか分かりますねえ。
これはWin7 の使用感に絶大なる影響を及ぼしています。
今回は上記の都合でシングルSSD ですが、これ以上キビキビしな
くても十分だなあー、と思わせる挙動を見せます。

Pagefile.sys を移動する、切る。hiberfie.sys を使わないなどは
過去の手法になりましたね。現行のSSD は一般的な使い方で3年
は持つようですよ。このSSD もリンクスインターナショナルの3年
保障が付いています。3年も経てば次のマシンに入れ替える時期に
なってしまうよ。
そもそもコンシューマ市場に流れてくるHDD は昔から1年寿命説が
あり、正月明けに起動しなくなることが3回!もあった。
だから近年、正月休み中はPCの電源を落とさないのである。
SSD ならばそんな心配は不要だね。
色々言われているSand Force系SSD だけど、アタリ品であれば
HDD よりもずっと信頼性が高いのではないでしょうか?

・Lucid Logix Virtu について



変な絵!気に食わん・・・
あ、そーじゃなくって。

Virtu には i-MODE と D-MODE があるのはご存じの通り。
今回は D-MODE で組んでみた。

<注意点>

・BIOS(UEFI) で内臓グラフィックスチップを常時ONとする。

・モニタケーブルはグラボ側から取り、オンボード側には何も
 接続してはいけない。接続するとただのマルチモニター環境と
 なってしまうだけでなく、Virtu ソフトが赤Xエラーを出す。
 場合によってはブルーバック死する。

・Virtu の i-MODE と D-MODE はオンボードにつなぐか、グラボに
 つなぐかだけで判断されている。よって、オンボードとグラボで
 マルチモニタを構成し、かつ、Virtu を有効にすることは
 できない。マルチモニタはグラボ側、またはオンボード側だけで
 構成すべし。(変な仕様だねえ)

このあたりを掴んでいないと、BIOS画面が出ずに真っ暗で、
Win7 の起動と同時に画面が出てくるとか、マルチモニタにすると
ブルーバック死するなどの弊害に対処できない。

Lucid Logixって何?
とも思うが、これがイマドキの旬設定なんである。
これから色々使ってみれば良さが分かるのかもしれない。

コメント (4)
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