宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その26)

2013-12-09 19:34:00 | 縮小コリメート法
12月7日の明け方に有間峠へ登って撮って来ました。
今回のお題はC-8+縮小コリメート撮影法でラブジョイ彗星を撮る!
です。
所用で遅れ、現地着が0時を回ってしまいました。
アレ?ちっとも寒くないぞ?
氷点下になっていません。1℃もあります。
と、言うことは・・・う~ん、透明度が悪いです。
しかも薄雲が突然湧いては消え、湧いては消えしています。
今回、画質は期待出来ないので諦めました。

・C-8で小望遠鏡を使ってピント出しするのはキツイ。
 倍率が高すぎる上、像が甘くて良く分かりません。
 おまけにシーイングも良くありませんでした。
 よって、1対象ごとにピントを合わせ直しました。

・C-8に50°の25mmアイピースでは写野が狭すぎる。
 M33などを見れば分かる通り、かなり厳しい。

・シュミカセは像面湾曲が激しく(特にC-8は)、視野端1/4合わせでも
 なんとなく満足できない星像となる上、星像も大きめ。

とは言え、20cmクラスを野外に持ち出して2インチアイピースで観望
するのは楽しいものです。できれば簡単に写真が撮れたら良いなあ~
というレベルで満足しましょう!
この大きさの画像が僅か1分のノータッチで撮れることが凄いと
思う訳です。

<今回の機材>

・赤道儀:高橋90Sにてノータッチトラッキング
・鏡筒:C-8 , おまけでRFT80
・縮小コリメーション用アイピース:Vixen NLV25mm
・カメラアダプター:Vixen DG-NLV DX(14mm切断・短縮改造品)
・カメラ:Panasonic DMC-LX7 , 開放端4.7mmF1.4で使用
・露光時間:基本的に1カット60秒に統一
・光害対策フィルタ:ORION SkyGlowFilter 31.7mm用

M51(薄雲越し)


M33(薄雲越し)


M42(多段露光コンポジット)


M43~NGC1977付近(薄雲越し)


C-8でラヴジョイ彗星(モヤ?有り。関東平野の真上ですよ)


RFT80でラヴジョイ彗星(オマケ。おお、これが一番まともかあ?)


1738mm(35)相当の長焦点画像となります。
これが1カット60秒で撮影できる訳ですよ。凄いっちゃースゴイ。
ただですね、私の赤道儀は自動導入ではないのです。
慣れているので目盛環でこの程度の焦点距離までは大丈夫ですが、
その作業はちっともお気楽ではありません。
C-8以上でやるなら、EM-200クラスの自動導入機をお勧め致します。

また、

この倍率の画像を更に小望遠鏡で6倍も拡大した日にゃあ、
何処がピント位置だかハッキリしません。
やはり小望遠鏡は3倍が良いでしょう。
何処かに3倍の高性能ファインダーは無いですかねえ?

コメント (4)
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