宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

ZWO-ASI294MC on SkyMax改イギリス式

2018-02-19 21:18:00 | SkyMax改イギリス式
SkyMax改イギリス式シェイクダウンで撮った画像です。

・追尾、ギア比、回転方向、300倍速導入、クランプの効き、
 E-ZEUSⅡ通信、QHY5L-ⅡM+PHD2動作、なんちゃって極軸望遠鏡、
 極軸調整機構などなど・・・
 一通りクリアしました。

そこで、ZWO-ASI294MC(非冷却)でのDSO画像検証です。

レグルス , Gain120 , 10X60s , 10min Total , NoDarkAndFlat


M96 , Gain120 , 10X300s , 50min Total , NoDarkAndFlat


M96 , Gain400 , 12X120s , 24min Total , NoDarkAndFlar


特性グラフから見て、Gain120付近が一番良いのではないかと
予測しました。実際の画像もGain400よりはずっと滑らかで
諧調豊かです。しかし、この光学系で1カット5分だと露光不足
は明らかでした。しかも、モニター画面上ではM96の画像が殆ど
見えません。撮っていて不安になって来ます。

対してGain400。
こちらは短時間でもM96がちゃんと見えています。
撮った気になる画像が出てくるのです。
星の色もちゃんと残っています。

上記2枚を良く見ると、
露光時間が長いGain120では微恒星がちゃんと出ているのに、
露光時間が短いGain400では微恒星が出ていません。
一見写っているように見えて、実は元々は写っていない
ということです。単に電気的に増幅している訳ですが、
写っていないものは出て来ないと言うことですね。

CMOSカメラは短時間露光で多数枚コンポジットが吉と
言われていますが、使った感じでは露光量が少なすぎると
やはり写っていません。
Gain120では、最低でも1カット10分が必要になる感じです。
F4での話しですから、イプでは5分で良いことになります。
逆にF8 RCだったらエライことになる訳です。
1カット40分は現実的ではありませんね。

Gain400であればF8でも8分で良いことになります。
案外色抜けも起きていないので、基本はGain400で使えば良いのでは
ないでしょうか。星団を美しく出したい時はGain120を使えば
かなり綺麗でしょう。レグルスの例で見当が付きます。
但し、
微恒星までキチンと出したければ、Gain120で10分露光が
良いと思います。

まあ、まだまだデータが足りません。
もっとたくさん撮ってみないと判りませんね。

あっ、そうそう。
ダークとフラットはやはり撮らないとダメです。
画面左上から変な光条が出ているし、色ムラもあるし、DSOでは
激しく強調処理が入る上、バックがフラットな場合が多くボロが
目立ちます。手抜きはすぐにバレちゃいます(^^♪

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撮影日時:2018/02/17-18
撮影場所:カッパ池P(標高638m)
天候:快晴、強風のち微風
気温:-5℃ / センサ温度=2.9℃
星空指数:70
シーイング:2/5夜半から3/5

撮像鏡筒:GINJI-300FN改 , 30.5cm F4 Newtonian , fl=1220mm
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:SkyMax改イギリス式_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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コメント (2)
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SkyMax改イギリス式のシェイクダウン完了

2018-02-19 17:39:00 | SkyMax改イギリス式
2月17日(土)は、晴れてSkyMax改イギリス式のシェイクダウン
を実施して来ました!

一晩中快晴。


宵は強風でしたが、22時以降は快晴・微風・結露なし。
シーイングは2/5 -> 3/5となり、まあまあでした。
いつもコメントを下さる”minerさん”が来て、組み立てを
手伝って下さいました。多謝。

翌18日(日)の朝です。
総重量はバッテリー込みで250Kgです。
GN-26s改よりも45Kgも重くなってしまいました。
なんと、バランスウェイトだけでシャフト込み40Kgもあります。


目的は全部達成できました。完璧です(^^♪
大変だったのは積み込み手順です。
作るのがやっとで、MPVにどうやって積むかを考えていませんでした。
おかげで出発時の積み込みで1時間半も費やし、現着が19:30という
マヌケな出足となりました。

マイナス7℃まで下がった寒い夜でした。


手持ちのアルコール温度計がマイナス11℃まで下がり、
どうもおかしい? と思ってminerさんに聞いたら、
minerさんの温度計はマイナス5℃でした。(夜半頃)
だから明け方はマイナス7℃でいいのだ!
アルコール温度計、おひさまが昇ってもマイナス11℃のまま
他界しておりました・・・org

明け方に真っ白に燃え尽き、minerさんがお帰りになったのも
気が付かず失礼いたしました。m(__)m
7:30に仮眠から覚め、ゆっくりと積載方法を考えながら撤収。




なんか、18日が青梅マラソンだった模様。
通行止めらしいので大月廻り相模湖まで下道→圏央道で帰宅。


今回もカメラはZWO-ASI294MCです。
後で作例をアップ致します。


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