宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

C-14+ZWO-ASI294MCで撮ったM100_その2

2018-03-12 23:02:00 | SkyMax改イギリス式
今朝方撮って来た画像です。
光軸調整後のC-14と、シーイング4/5、Gain250です。

2018/03/13 画像差替え
M100 , Gain=250 , 2X2ソフトビニング , 29X180s , 87min Total
Dark=12 , Flat=4


前々回のデータはココ↓
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/752.html

Gain=400に比べてダイナミックレンジもフルウェルキャパシティーも
約4倍。更にソフトビニングしています。
空の暗さによるDSO天体表現はどうにもなりませんが、銀河中心部の
諧調が確保されているのが分かります。
本当はGain=200で10分の予定でしたが、前記事の通りです。

ゲインを下げて好シーイングで撮ると、発色が改善されるようです。
今回は銀河中のHⅡ領域も表現できています。
Gain=200で10分なら、更に2倍の諧調が確保できそうです。

ZWO-ASI294MC

カラーフィルタがあるとはいえ、最新の裏面照射CMOSでDSOも
狙えることが判りました。
今回はC-14のF7ですから、30cmF4辺りなら余裕の撮影が出来そうです。
1カット露光時間を減らせるため、ラッキーイメージングでなくても
失敗が減り、歩留まりも上がりますね。
1分以内の露光だと、どのカットも結構シャープな星像ですからねえ。


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撮影日時:2018/03/11-12
撮影場所:埼玉県民の森P(標高830m)
天候:快晴、弱風、結霜無し
気温:-1℃
星空指数:60
シーイング:3/5夜半から4/5

撮像鏡筒:C-14 , 35.5cm F11 SC , fl=3910mm (F7_fl=2489mm)
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー
内蔵レデューサをF7位置で使用

赤道儀:SkyMax改イギリス式_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:80mmF5ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
    途中から50mmF4ガイドスコープに変更。

極軸合わせ:PoleNavigator + QHY5L-ⅡM + CCTVレンズ25mmF1.4

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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コメント
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徹底的にダメな時もある。

2018-03-12 18:12:00 | SkyMax改イギリス式
ついていない日

と言うものがあるならば、昨日は間違いなくそれだった。
快晴、微風、シーイング5が期待された日曜の夜、
総重量300Kgに迫る機材を積んで県民の森までやって来た。
カッパ池へ行こうと思ったが、何故か沼に引きずり込まれそうな
予感がして踏み留まり、乾燥しているであろう県森着19:30。

なんちゃって極望で第一極軸合わせを完了し、
さて鏡筒を載せようと思った次の瞬間、我が目を疑った。

無い・・・

  C-14の鏡筒バンドが・・・

無~い!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

あれだけ入念にチェックシートで☑したのに、
チェックしただけで置き忘れて来たのであった・・・org

☑C-14 一式

オーケー、オーケー、OK牧場じゃねえんだよ!

このままでは何もできない。
                     考えること5分。
よし!
取ってくるべ!

貴重品や軽い機材を車に積み戻し、一路
入間の実家までひた走る。往復2時間半のロスタイムだ。

え?

SkyMax改イギリス式はどうしたって?

こういう時の俺の判断は早いのである。
もちろん、現場に置きっ放しであります。(V)o¥o(V)
基本、タヌキしかおらんしな。
ま、こんなもん、持って行けるものなら持ってってみィ~や!
ってなもんです。

その後、めでたく撮影できたの図。


結果オーライではあるものの、
たかが鏡筒バンドを取りに帰る途中、あろうことか愛車MPVの
エンジンアラートランプ(オレンジ)が点灯。
おいおい、ここでトラブったら残してきたブツはどうなるのよ?
ま、これが点灯するのは大概どっかのセンサー異常であることが多い。
今は走れるのだから無視する。(14日にドック入り予定)

追尾が上手くいかない!

今日はASI294MCをGain200 , 1カット10分でイケルのかテストする
のが目的であった。ところが、
どうしても10分の露光中に赤経だけ☆3つ分ぐらいの線状エラー。
PHDはRMS=0.6”角程度で終始安定しているのに、である。
帰り道で考えたが、え? もしかして勝手にディザッってるのか?
まだ調べていません。

あーも~!!!

快晴・微風だったが、突然風が強くなってPC遮光用赤塩ビパネル
が吹っ飛んで帰らぬ人となる。

あーも~!!!

前々回、カッパ池で撮ったM100は想定通りF7相当の焦点距離
2489mmで撮れていた。
前回の庭撮りでは、2インチアダプターを挟んで3200mmF9状態で
撮ってしまい、やけにデカイ画像となってしまった。
そして今回、
もちろんF7相当で撮れていると思っていたが、なんだか画がでかい。
どうみても3000mm相当の写野。

なんでよ??
        どうして??

カッパ池の時と何が違う??

悩むこと1時間。

あ、 クロップして撮っておったわあ~~(-。-)y-゜゜゜

ってことは・・・ハイ、前回の庭撮りもクロップ撮影でデカかった
訳ね、チャンチャン。

あーも~!!

で、

ここまでで日付が変わってもうた。

その後もなんだかんだ上手く行かず、
時々吹く風でブレてみたり、
赤道儀に躓いてコケてみたり・・・極軸が狂わなかったのはサスガです。

とまあ、全部入りの運の悪さ。

<良かったこと>

唯一、ホント、唯一良かったこと。 それは、

PoleNavigatorで合わせた極軸がバッチリ合っていたこと。
いつもコメントを下さるminerさんに感謝致します。
このデカイ赤道儀を素早くセッティングするには最適でした。
今回は、もうそれだけで十分です(@謙虚モード)。

記念撮影だけは、ちゃんと撮りました。






ジャイアント・イージーガイダーは、2インチ接続部にカメラAD
を付るのが正しい使い方のようです。なので、
ASI294MCなど、フランジバックが短い天文用カメラは2インチ
延長バレルなどで調整すれば大丈夫そうです。


現時点で24時間、ノンストップパワープレイ状態。
正確には明け方に2時間寝た。
こういう日は眠くならないのである。

遠征に出るとイロイロな問題に出くわす。
毎回、機材をとっかえひっかえやっているので、忘れ物が無いように
無いようにチェックシートで確認をする。
でも、
そのチェックシートを机の上に忘れて来ることが、一番の問題である。

コメント (4)
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