宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

M51自己最高解像度アッサリ更新

2018-03-17 00:36:00 | SkyMax改イギリス式
2017年5月27~28日に入笠山天体観測所の30cmF4プライムに
K-1を付けて撮ったM51は、かなり満足の行く解像度でした。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/713.html

しかし、C-14 + ZWO-ASI294MCで撮った今回の画像が、
アッサリ凌駕してしまいました。

M51 , Gain=250 , 26X180s , 78min Total , Dark=12 , Flat=4


フラット4枚では全く足りず背景が荒れるので、
ダークのみを適用して中心部クロップで強調処理。


かなり満足度の高い画像になりましたが、不満足な点もあります。

・C-14鏡筒が時々刻々と撓んで3分以上の露光が難しい。
 これは、前回までに確認が取れていています。
 当然と言えば当然の結果であり、PHDがちゃんとロックオンしていても、
 10分露光は全滅状態でした。要オフアキでしょうね。

・C-14+F7レデューサ+ASI294MC , Gain=250 , 1カット3分では
 完全に露光不足である。
 超露光不足から持ち上げて今回の画像になっています。
 フォトンが足りない!!
 オフアキ化して1カット10分で撮りたい。

今回の画像で22等+まで写っています。
しかし、背景との切り分けがカラーCMOSでは厳しい状態。
奥秩父や入笠山は暗いけれどシーイングがあまり良くありません。
流石に堂平天文台近くの県民の森はシーイングが良いです。
ただ明るい・・・
これがカラーカメラの泣き所である。

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撮影日時:2018/03/14-15
撮影場所:埼玉県民の森P(標高830m)
天候:快晴、弱風、結霜無し
気温:6℃
星空指数:80
シーイング:4/5夜半から5/5

撮像鏡筒:C-14 , 35.5cm F11 SC , fl=3910mm (F7_fl=2489mm)
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー
内蔵レデューサをF7位置で使用

赤道儀:SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:80mmF5ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

極軸合わせ:PoleNavigator + QHY5L-ⅡM + CCTVレンズ25mmF1.4

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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・10分露光時に赤経側のみズレる現象が今回も出た。
 良くよく考えてみれば、これは鏡筒のたわみが原因で間違いないだろう。
 ”PHDがずっとロックオン状態でもズレる”と思い込んでいたが、
 撮影の合間、PHDを止めている間にも追尾は進む。
 その間に鏡筒が撓んでズレた分、PHD画面でも星の位置が変わっていると
 言うことだ。要するに、C-14鏡筒もろとも追尾が進むにつれて撓んで行く
 と言う現象があると言うことだ。
   |
   +->要オフアキだな。

コメント (4)
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