宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

ZWO-ASI294MC バラ星雲で検証

2018-02-16 18:31:00 | 撮影機材
1.まっとうにHDR露光した場合

Gain400 , 10X15s + 9X120s + 10X180s , 50min30sec Total


2.中ゲインで1枚撮り

Gain200 , 1X300s


3.高ゲインで短時間露光の場合

Gain400 , 10X15s , 2m30sec Total


テスト故、全画像ダーク減算もフラット補正もやっていません。

Gain400は相当なハイゲインで、デジイチだとISO6400~12800相当だと
思われます。この時のFW=500程度、DR=9bit程度とキビシイ値です。
バラ星雲はHDR撮像しなくても良いと思いますが、Gain100以下で
30秒程度の画像を加算して恒星の色とびを押さえたい所です。
1.の画像は、そのGain400で殆ど撮ったものですが、かなり十分な
画質になっていると思います。
今回の撮影環境であれば、1カット2分で30枚も撮れば十分では
ないでしょうか。
CMOS素子は短時間、多数枚が良いという話ですが、1100万画素越えの
IMX294MCで1000枚などはやりたくないですね!

15秒×10枚では3.の状態であり、それなりに写っていますが
枚数が圧倒的に足りていません。それなら2.の1カットの方が
良いと感じました。IMX294の場合は・・・

やはり、DSO狙いならモノクロのIMX174がベストかと思われます。
IMX183は600万画素もあるので、ラッキーイメジングではファイルが
とんでもないことになりそうです。

<結論>

・ZWO-ASI294MCはHα領域も十分に表現できる。
・CCDにはないLV転送が魅力的。
・非冷却でも今回の気温では撮像素子も3.3℃と低温で低ノイズだった。
・非冷却品は小型、低消費電力でハンドリングが楽。

う~ん、かなり気に入りました。(^^♪

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撮影日時:2018/02/14
撮影場所:カッパ池P(標高638m)
天候:薄雲多数で透明度悪
気温:-3℃ / センサ温度=3.3℃
星空指数:30
シーイング:1/5(最低シーイング)

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cm Newtonian , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:90s
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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ZWO-ASI294MC 1枚でどうよ_その2

2018-02-15 15:25:00 | 撮影機材
ZWO-ASI294MC 1枚勝負の2例目です。
この時は偶然にもバラ星雲付近だけがポッカリ晴れていました。

NGC2237 , Gain=200 , 300sec 1カット , NoDarkAndFlat
RAW16bit Fits出力


おお、コレハまあまあ行けるんじゃないでしょうか!
IR改造デジカメで撮って、無理やり処理した画像に近いですね。
ちなみに、原画は殆ど星雲部分が見えていません。
SharpCap3.1のモニタ画面に現れた時はガッカリポンな画像でした。
まあ、モニタ画像の表示調整もあるのでしょうが、まだ調べていません。

コメント (6)
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ZWO-ASI294MCファーストライト

2018-02-15 12:37:00 | 撮影機材
昨晩撮って来たファーストライト画像を貼ります。

M42 , Gain=100 , 600sec 1カット , NoDarkAndFlat
RAW16bit_Fits出力


ベールのような薄雲を通しての撮影。
シーイングは1/5と、これまたど~しようもないレベル。
好条件の高山で撮れば別物画像になるだろう。

SONY IMX294 特性データ


撮影データ
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撮影日時:2018/02/14
撮影場所:カッパ池P(標高638m)
天候:薄雲多数で透明度悪
気温:-3℃ / センサ温度=3.3℃
星空指数:30
シーイング:1/5(最低シーイング)

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cm Newtonian , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:90s
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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初めての裏面照射CMOSカメラ、初めての撮像ソフトウェア。
不明点、疑問点多数ながら初めての撮像です。
M42のHDR撮像や、他の対象の撮像も多数行っています。

まずは1カットでどうよ!?

ってことで1枚置いておきます。

<雑感>

・ダークノイズ、アンプノイズが非常に少ない。
・横シマシマノイズ無し。
・外気温-3℃時、非冷却CMOS温度=3.3℃程度だった。
・SharpCap3.1のモニタ画像は非常に薄味プレーン画像。
・天体画像向けRAW現像と画像処理で思い切り持ち上げた。
・相当に強い画像処理をやったが、1枚画像で作例レベル。

・SharpCap3.1はフリー版で有料版もあるようだが、
 安定性はイマイチであった。
・GAIN=100で撮像したが、特性グラフを見るとGain=117が
 デフォルトなのか? また、なぜ117で大きく特性変化が
 あるのか疑問。
・この1カット以外はGain=400でバンバン撮像した。
 デジカメでいう所のISO6400相当の速さだと思われる。
 但し、Gain=400時のフルウェル・キャパシティーが500
 程度、ダイナミックレンジは9bitしかない。
 Gain=0時に特性表にあるFW=63.7ke-であるが、
 モニタ画面上では、全く写らないように見えた。
 この辺りの確認が必要。

以上、速報まで。

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ZWO-ASI294MC試写中につき

2018-02-14 23:19:00 | 撮影機材
現在、某所カッパ池畔にてASI294MCの試写中です。
シーイング最悪、薄雲多発ですが撮れてます。
現場に来たらSarpCap3.1が調子良くなった。
RAW16のFitsフォーマットで保存しています。
モニタ上の画像はかなりプレーンで薄味。
バラ星雲などK-1の方が写ってる感じです。
まあ、これは単なるモニター画像なので、RAW現像から
天体写真処理をやれば見栄えはガラッと変わるでしょう。

1:45 無事帰還しました。
寝ます。
以上
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SkyMax改イギリス式が動きました。

2018-02-14 13:14:00 | SkyMax改イギリス式
三連休にE-ZEUSⅡ化完了です。


大型機用はオリエンタルモータの高性能5相ステッピングモータ
を使うので、念のためCW/CCWパルスにラインドライバICを入れます。


まあ、E-ZEUSⅡの終段が74HC132なのでシンク電流は十分ですが、
C-MOS ICの出力をそのまま出したくなかったので保険のようなもの
です。って、接続先が目の前におった(^^♪






周波数カウンターで各周波数を決定します。
恒星時=111.4153[Hz]
ガイド東=56.8[Hz]・・・0.5倍速
ガイド西=164.5[Hz]・・・1.5倍速
中速=1.22[KHz]・・・10倍速
導入=34[Kz]・・・300倍速

赤緯軸側も赤経軸相当の速度比です。
赤経も赤緯も600倍速駆動が可能でしたが、300倍速で十分です。


追尾周波数表示窓はココ。
シャシーはフライス加工でキレイに抜いてあり、
スモークドアクリルをはめ込みました。


ケースはタカチで特注の青アルマイト品。
電源部の発熱が結構あるため、穴をあけてあります。
電源は長野日本無線のちゃんとしたDC24V , 4.5A品(AES100-24C)です。


SuperStarⅤとも一発接続!


これ全体をプラケースに入れて運用します。
残すはギアの噛み合わせ調整と、ナンチャッテ極望の取付けのみ
となりました。

しかし・・・

肝心の車が車検から帰って来ません。
22万キロ越えのマツダMPVはアチコチ交換部品が発生し、
予定を大幅に上回る時間と金額が掛かっているようです。
お~怖わ!

コメント (4)
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ZWO-ASI294MCカメラが来ました。

2018-02-14 12:42:00 | 撮影機材
ZWO-ASI294MC(非冷却)です。




星見屋さんからの購入なのでサポートは安心です。
キャプチャーソフトはSharp Cap3.1のフリー版を使いました。
ドライバもアプリもマニュアルも何も同胞されていません。
今時はそれで良いと思います。

さて、
そのSharp Cap3.1ですが、どうもテストしているとフリーズするんですよね。
ASUS T100HAのUSB2.0は非力なので、USB3.1_TypeC側に接続しました。
でも、1時間のテスト中に3回のフリーズが発生・・・うーん大丈夫かなあ?
  |
  +->久しぶりのWiFi環境でWin10が勝手にアップデートしておったが、
     その程度でフリーズは困る。

とは言え、
その程度でフリーズするのがWin10システムなんだよなあ~コレガ。

転送レートMAXではPCや通信回線負荷が大きいため、1秒でテスト。
まあ、K-1のLVでも大丈夫だったのだから・・・大丈夫でしょう。

今夜はあまり天気が良く無さそうですが、
どこか近場へ行って見ようか、イヤ、近場で撮っても真っ白に飽和
しちゃうかなあ? 最低奥秩父レベルかなあ?

保護ガラスがARコーティングのみでIR透過なため、
LPS-P2やD1を付けて撮影する必要があるでしょう。

仕様です。但し、買ったのは非冷却品。


m4/3裏面照射
高感度
低ノイズ
ADC = 14bit
Full Well = 63.7Ke

このスペックだけを見ると、非常に魅力的です。
さて、どんな画が出てくるのか(^^♪

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堂平の宇宙(そら)から10

2018-02-11 13:33:00 | 堂平の宇宙(そら)から
本記事は2018年03月07日の調査によって加筆・修正されています。
修正箇所を青文字で記入。


極軸調整不可の図


技師長の笠原です。
今回は堂平天文台91cmイギリス式反射式望遠鏡のダメ出し第一弾です。

まず結論から言いましょう。
上記のごとく極軸調整が出来ない構造であります!

・北端・南端軸受け共、二つ割りのメタル受け機構。
    
    +->自動調芯ボールベアリング受けでした。

・南端はいくらかの球座受けになっている可能性もあるが、
 見たところソリッドに固定されていた。
   |
   +->球座ではなく、自動調芯ボールベアリングでした。

・北端には方位・高度調整機構が備わっているが、これは据え付け時に
 36°00’22”に調整するためのものであり、設置後に極軸を微修正
 してはいけない。
 |
 +->理由は・・・ギアトレインが全て極軸ベースプレートに固定
          されているからです。

つまり、北端の調整機構を動かそうものなら、
追尾用ウォームホイールとウォームギアのクリアランスも傾きも
狂う構造である。同様に粗動モータ用平ギアもガリガリ・グチャ!
である。


まさかの二分割メタル受け!
自動調芯ボールベアリングが入っています。


南端部も二分割メタル受けだが、やや球座か
自動調芯ボールベアリングが入っています。




何故こうなったのか?

この構造では、据え付け時以外の極軸調整が出来ない。
しかも、据え付け時でさえ、極軸を調整後に各ギアトレインの
アライメントを決めなければならない。
なんという構造だ!有り得ないぞ。
私が6時間調査をして、どう考えても、どうひねっても調整不可能だった。
もちろん、南端ピラーごと方位・高度調整など出来る構造物ではない。

<結論>

60年前の設計時、望遠鏡の極軸が何であるのか?
調整機構をどのように作るべきなのか・・・
誰も知らずに作ったと思われる。
地球の歳差運動とか、地震によるズレ、地盤沈下などなど。
全く考慮されていない。
それでも観望会程度はクリアできている。
3.11の時、北端ピラーが一部欠け、ドームがレールから外れたが、
極軸は岩盤に載っているピラーで守られた模様。

当時の機械屋さんを責めても仕方がない。
機械としては良く出来ています。

ベアリングを使っていないぞ
使っています。
60年前の設計時、直径1m越えのテーパーローラーベアリングは
無かった模様。NTNが1.15mの”超大径”ベアリングを作ったという
ヒストリーがあった。これ、ボールベアリングだろうねえ。
よって、
この望遠鏡、大きなベアリングが一切使われていないのです!

”まさかの二分割メタル受け”は、そのような時代背景があってのこと。
円筒コロぐらいは入っているかもしれないけどね。

軸構造に関しては2018年03月08日の記事、
”堂平の宇宙(そら)から12”で詳しく書いています。


良く見ると、ギア軸受けも全部メタル受けです。










<機内配線整理を開始>

現状使われていないケーブルがゴチャゴチャと這いずり回っており、
実にうっとおしい。


配電盤の中をチョキチョキぶった切った。


今回はスター・トラッカーケーブルとBNCコネクタバーを捨てた。


赤経軸エンコーダと、
絶対に動かしてはならない方位・高度、調整機構もどき。


ドームは三井造船が昭和37年8月11日に納めた模様。




今回はここまで。

コメント (8)
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☆男(hoshiotoko)宇宙(そら)へ行く!

2018-02-09 19:44:00 | ノンジャンル
SpaceX Falcon Heavyが初代テスラロードスターと"Starman"を載せて
宇宙(そら)へ行ったようです!!


Live Views of Starman なんだってよ!
このまま火星の外側まで行くんだってさ!


イーロン・マスクさん凄い!

俺は感動したぞ。

夢がある。
本当にアメリカの底力って言うか、凄い。本当にすごい。
スペースシャトルが初飛行した時以来の感動だな。

元記事は↓です。
http://jp.autoblog.com/2018/02/08/spacex-falcon-heavy/

吉田さん、堀江さんと組んでやりませんかこういう事。
そしたら俺も混ぜてくれ!
Starmanじゃなくって、本物の☆男(hoshiotoko)が乗っかってもいいぞ。

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