今、最先端の巨大ショッピングモールの一角に、そこだけ不釣合いなゴミの山のような場所がある。
近づいてみると、それはゴミの山ではなくて、無造作に積み上げられた商品の山であることがわかる。
しかも、その商品は、野菜から鍋や釜、箒などの掃除道具、トイレットペーパーから自転車、電化製品まで、ありとあらゆる領域の商品?モノ?が積み上げられている。
その無造作な「ゴミ」山とも思われる空間の真ん中には、一箇所だけ「穴」を掘ったようなところがある。
その真ん中の穴には、ひとりの六十代くらいのオバサンが、レジを一台かかえるようにして、携帯を片手に忙しそうに動いている。
目の前の客?をそのオバサンは、「効率」などということとはまったく関係なしに、ただ求められたことをテキパキとさばき続けている。
そのオバサンは、馴染みの客が来れば、車だって携帯一本で仕入れられそうな感じである。
そのゴミの山で扱っている商品の大半は、もちろん同じ敷地内のショッピングモールに入れば、ちゃんとしたものを手に入れることができるものばかりだ。
なのに、いったいなんのためにそのオバサンは、そのような商売をしているのか?
巨大ショッピングセンターに家業の店をつぶされた腹いせに、そのようなことをやりだしたのだろうか?
いや、今のその商売は、前以上に繁盛しているとも見える。
オバサンの「品揃え」は、コンビニのPOSシステムなどでは、およそありえない品揃えばかりだ。
しかもそのオバサンの店?の営業時間は、まったく不明。
扱っているものが様々なものなので、仕入れのために、ひとりで遠くまでいかなければならないこともあるからだ。
いつも一通りのモノを売り切ると、そのオバサンは、ゴミのやまにシートをかぶせて、ロープで簡単に縛っただけで、その場を立ち去ってしまう。
立派に逞しく稼いでいるひとりのオバサンの姿は、巨大ショッピングモールの一角に、まるで挑戦状のように突きつけられている。
今日、保険屋さんとの打ち合わせで、前橋南インター前の巨大ショッピングモールに行き、その横にある、まるでグーグルかアップル社の本社かと思うようなベイシアの本社ビルをみた印象があまりにも強かったせいか、
今、こんな夢をみた。