「第一部 室生寺、奈良への旅」
「第二部 吉野、熊野紀行」
と、ふたつに分けて作成していたのですが、いろいろな文章を考えていると、まだまだ時間がかかりそうなので急きょ、ダイジェスト版を先に作ることにしました。
今回の旅で新しい発見もたくさんありましたが、今振り返ってみると、やはり室生寺の魅力にまさるところはないと思いました。
昔(20年くらい前?)に行ったのは12月だったこともあり、中を歩いていてほとんど人に出会った記憶がありませんでした。
ところが、今回はGW明けとはいえ、テレビのコマーシャルで流れていることもあり、3時ころの到着でしたが、けっこう人がいました。
邪魔な観光客を避けるように道を選んでまわりましたが、わたしたちが奥の院にまで登りついたのは4時ころであったでしょうか。そのころには、もう境内に人影はなくなり、奥の院にいた住職が戸締りをしはじめていました。
するとアルバイトらしき若い女の子が片付けをし終えて賽銭箱にチャリンとお金を投げ入れた。
住職が、毎回そんなことしているのかと聞く。
その娘は、ただ気がすむからだという。
住職はその返事に気をよくしてか、私たちが時間をかけて降りるのと同じペースでそのバイトらしき女の子にこの木の傷はいつの台風のときのものだとか、ここの羊歯は何なにだと説明しては、手をあわせて拝んでいく。
またあるときは木の切り株にふたり腰を下ろして学校の話などをしていました。
なにかとても良いものを見せていただきました。