最近、手術をされた陶芸家の松尾昭典さんのところに、お見舞いをかねて遊びに行ってきました。
思ったより顔色もよく、元気そうでほっとしました。
持って行った電子手書きボードも、予想外に気に入ってもらえて嬉しかった。
相変わらず、なんだかんだで自然のこととや本の話題で話しがつきない。
本好きの松尾さん、最近、お気に入りの古本屋が相次いで無くなってしまってとても寂しいと、その古本屋の名前を聞くと、その名前が全部私の思っている店と同じ。
そんななかで引っぱりだして来てくれた本が
菊地信義『わがまま骨董』 平凡社
とてもいい本なのだけど、なによりもここで紹介する骨董写真撮影の写真家、坂本真典(さかもと まさふみ)という人がすごい。
どのようにして撮影するのか、骨董が宙に浮いた配置で、絶妙に作品を表現する。
どうやって写しているのやら。いくつかの方法は考えられますが・・・
しかし、松尾さんの話でなによりも興味を誘ったのは、
このような仏像の腕だけといった部分の骨董品は、
けっこう出回っているがはずだとのこと。
確かに明治の廃仏毀釈などの経緯などを思えば、仏像の頭や手足の断片などはけっこう存在するだろうが、私はまだそうしたものに出会ったことはありません。
いい仏像などはかなり高価なものになってしまうけれど、こうした断片であれば、かなりの名品でも安く手にいれることができるのではないか。
こうした断片で良いから、納得のできる名品を一つでも手にいれたいものです。
松尾さんに影響されて、坂本真典さんの写真撮影の本を4冊、古書でみつけて買ってしまいました。
今度、松尾さんが持っていないだろうと思われるこの3冊を持って、また遊びにいくとしよう。