数日前から庭の紅葉が盛りを迎えたかと思ったら、
早くも散り始めました。
1週間の間に咲いて散ってしまう山の1本桜とまったく同じですね。
部屋からみる障子の影に一葉が散る瞬間をとらえてみたいものと
カメラを構えて待ってみましたが、なかなか叶いません。
ただひたすら障子の影を見つめて1日。
昼酒を飲んで待つ。
一週間もしないうちに、葉は落ちて、また影のかたちも変わりました。
おそらくそこには茶席の禅語の
「開門多落葉」
(門を開ければ落ち葉多し)
といった景色が開けていることでしょう。
小鳥の影も楽しい。
やがて陽が昇るとともに、障子の影は引いてしまいました。
月詠庵では、毎日このように日が過ぎていきます。
なんて暮らしをしてみたいものです。
でも、たとえほんのひと時でも、このような時と空間を味わえるようになったことは
アパート・マンション暮らしをしていた10年前までは考えられなかったことです。
ただひたすらこの家を残してくれた親に感謝^_^