「シャル ウイ ダンス」の周防正行監督「それでもボクは やってない」をDVDで観た。
「十人の真犯人を逃すとも 一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」ということばで始まるこの映画のテーマは重い。
金子徹平(加藤亮)は、満員電車で痴漢の容疑をかけられ、無実を主張するため、ツグミ法律事務所の荒川弁護士(役所広司)と須藤弁護士(瀬戸朝香)に依頼して、裁判に持ち込む。瀬戸朝香は美人であります。
この映画で、裁判のシステムがよく分かる。「裁判官が無実を申し渡すことは難しい。なぜなら、有罪を主張する警察庁、すなわち国家を敵に回すことだから」というセリフが出てくる。
如何に無実を通すことが難しいか、裁判って非常なものです。
途中、裁判官が変わる。私の好きな俳優の小日向文世が登場。
これで日の目が見られる・・・と思いきや・・。
人を裁くという大切なことが、ひとつの機構の中で機械的に処理されていく。
裁判員制度といい、この映画は、私たちに重い課題を投げかけております。