花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

みなさま よいお年を

2011年12月31日 | 諏訪商店街振興組合のこと
29日付の伊勢新聞を本町の貝増さんが持ってきていただきました。
     
晦日の商店街は、いたって静かです。
お客さんが来る来ないにかかわらず、お店はどんどん閉まっていきます。
これでいいのか、考えものでアリマス。
今夜は諏訪神社で甘酒の振る舞いを、神社プロジェクトの皆さんにお願いしてあります。準備は済んでいます。私はスワセントラルパーキングで年越しです。
では みなさま よいお年を お迎えください
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小津監督「東京物語」

2011年12月29日 | 諏訪商店街振興組合のこと
いよいよ平成24年1月27日は“東京物語”の上映となりました。
     
     
     
“東京物語“について佐藤忠男氏はこう語っています。
「小津の最高傑作は、衆目の一致するところ、昭和28年の「東京物語」であろう。
「生まれてはみたけれど」の軽妙さ、「麦秋」のワビ・サビ、「お早よう」のユーモア、「秋日和」ののどかさ、そして遺作となった「秋刀魚の味」の諦念と憩い、など、小津作品には他のどんな映画とも置き換えることの出来ない純粋さと精錬に達した多くの傑作があるが、なかでもひときわ偉大な、記念的傑作が「東京物語」であるといえよう」

尾道に住む老夫婦(笠智衆と東山千栄子)が、久しぶりに東京の子ども達のところに上京する。
下町でつましく医院を開業している長男(山村聡)と妻(三宅邦子)は、東京見物に誘おうとするが急患が入り出来なくなった。約束を反故にされた小学生の子どもは怒る。
そこで、とみ(東山千栄子)は下の孫(4、5歳か?)を連れて近くの堤へ行く。
     
無心に遊ぶ孫を眺めながら、とみは語りかける。老いゆくものの切なさを、しみじみと表現した名シーンです。
「勇ちゃん、あんた大きゅうなったら何になるん?」
     
ひたすら草をむしる孫。
     
「あんたもお父さんみたいにお医者さんか?・・・あんたがのぅ、お医者さんになる頃ァ、おばあちゃん、おるかのう」
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商店街情報誌“さんぽ マップ すわ”完成

2011年12月28日 | 諏訪商店街振興組合のこと
四日市諏訪商店街振興組合の情報誌“さんぽ マップ すわ”が平成24年1月6日に発行される。
情報誌はすでに完成しているので記者クラブさんにお願いしたところ、中日新聞の福岡さんと伊勢新聞の発地さんが組合に訪れた。
      中日新聞北勢版
      取材風景
今回発行の“さんぽ マップ すわ”に関してお話をうかがい、大変勉強になった。
デザインはお褒めいただいた。読みやすいしお正月の雰囲気が良く出ている。校正に当たっていただいた森さんに感謝。しかし、2号が1号と同じパーターンだと飽きられるだろう。情報誌片手に街中を散策していただくには、より内容に面白みが必要となる。目線を消費者側に。紙面に物語が必要である。
次号はエキサイトの案内をと考えていたが、すでにポスターやチラシで告知がなされている。他の切り口で特集を組んではどうか?
旧東海道を歩く、休憩しておしゃべりが出来るスポット(ギャラリーや喫茶店等)、年代別に取り上げた洋装店、工房型店舗特集など。情報誌を見て店舗をはしごして頂けると良いが・・・
貴重なアドバイスをいただき、感謝である。驕る心を強く戒めて、次号を目指す。マップ片手に街を散策していただける内容には、まだまだほど遠い。
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四日市商連の今後の取り組み

2011年12月27日 | 四日市商店連合会です
少し前でご勘弁 12月20日四日市商店連合会の役員会(8名出席)を行ないました。
内容は、12月13日に行なわれた第1階(回)四日市ソーシャル・サミットの反省と今後の取り組みについてでした。
     
思い起こせば6月、森 周平会長の新体制が誕生して新しい取り組みが始まりました。
はじめに事務所の配置換え。皆さんが訪れやすい事務所にして、新しく横尾事務員に入っていただきました。森会長の改革は進みます。7月23日、商連青年部を泗水会に変更、その準備会が開かれました
そして、上野勝之氏のユーストリームの提案を受け、12月6日には泗水会が発足。続いて、商連には歴史的な事業となったソーシャル・サミットが12月12日に開催されました。
今後、四日市商店連合会としては、ユーストリームを活用した第2回ソーシャル・サミットに向けて、イベント事業等で実績を積み重ねて行くこととなりました。
年明けにはホームページが新しくなります。
また、これらの事業と平行してネット関連事業を企画することとなりました。学生を含めた新しい若い層を巻き込んだ勉強会を開催します。
・ツイッターとフェイスブック操作の基本
・ツイッターとフェイスブック操作の応用
・ブログ講座 操作と配信方法
・ネット配信に使用する写真の撮り方(屋内事業)
・実際の取材(応用編)
・ユーストリームの配信講座
・ユーストリームを使ったイベント時の配信
等が上野氏から提案されています。
ブログ・ツイッター・フェイスブック・ユーストリームを基礎から学び、使いこなし、イベントを仕掛け活かす為の学習会です。
平成24年は、四日市商店連合会にとって、忙しい年になりそうです。
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「お茶漬の味」感想

2011年12月26日 | 諏訪商店街振興組合のこと
早速、今回もTさんが感想を届けていただきました。ありがとうございました。

「お茶漬の味」という題名から、下町の庶民生活を勝手に想像していたところ、冒頭より、タクシーで銀座の高級洋品店に乗りつける上流夫人が登場して吃驚!!
粋で優美な和服姿の若奥様(小暮実千代)
アメリカのモード雑誌から抜け出たようなファッションの職業婦人(淡島千景)
上品な洋装を初々しく軽やかに着こなす良家のお嬢様(津島恵子)
その華麗な姿に圧倒され続けました。
さて主人公夫婦はというと・・家事のすべては女中まかせ、実家からの仕送りの全部を、自分のお洒落や遊びに使うお姫様暮らしの奥様
我がまま放題の美しい妻の行動を、物分かりの良い父親のように許すフェミニストの旦那様
なんだかおとぎ話でも見ているようでした。
一方、後楽園球場、競輪場、パチンコ店、羽田空港、列車の1等室等、当時の風景が紹介されていて、面白かったです。
そして、歌好きの小津監督の趣向でしょうか、
宝塚出身の淡島千景には「すみれの花咲く頃」を、鶴田浩二には、原語でドイツ学生歌を、笠智衆には戦地の様子を綴った歌を、それぞれ存分に歌わせていましたね。
また、これは拾い物というか、デビュー当時らしき北原三枝が女給役で「いらっしゃいませ」「はい」だけの台詞でチラッと出ていて“お宝”見っけの気分でした。
今回も見応えのある作品をありごとうございました。最高のクリスマスプレゼントでした。
      右から三列目に!
     
鶴田浩二が佐分利信をバーで待っていると・・(右に座っている女給が北原三枝)
「いらっしゃいませ」
「やあ 俺もビールもらおうか」
「ハイ」と北原三枝が立つ
     
北原三枝には気づきませんでした。
実はこの“お茶漬の味”小津作品の中では、あまり評価の良い作品ではありませんでした。“長屋紳士録”の上映を希望していたのですが、松竹さんの貸出DVDの中になくて、やむなく選ばせていただきました。
ところが今回も満席の63名の方にお集まりいただき感無量です。今回の上映会に自信を持った次第です。

お寒い中わざわざ尾平町からお越しいただいたTさん。ありがとうございました。会場で感想を書いていただきました。

「なつかしかったヨ たのしかったよ」
Tさんのお気持ちが伝わってくるようです。
次回もぜひお楽しみください。決して損はいたしません。
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小津監督「お茶漬の味」上映

2011年12月24日 | 諏訪商店街振興組合のこと
12月23日の夜は、小津安二郎再発見「お茶漬の味」上映とキャンドルナイトがありました。ところが私に急用が入ってしまい19時30分まで参加できなくなったのです。
「みんなに迷惑がかかる」と不安になりましたが、心配することはありませんでした。
外羽理事長と伊藤理事・八鳥理事、そして事務の五味さん、保田さんの皆さんで会場整理とキャンドルナイトに、映画の撮影機材は三崎理事が担当していただけました。ありがとうございました。
     
     
用事を終えてスワセントラルパーキングに駆けつけると、駐車場周辺には150個のキャンドルが灯され、2階の上映会場には63名のお客様が集まってみえました。今回も盛会。祝日の寒い夜、よくぞ集まっていただけたと感謝です。
その上、毎回参加のTさんからは奈良みやげのお菓子が、Nさんからは缶ビールが届けられていました。駐車場向かいの喜多方ラーメン坂内さんからは、映画鑑賞の方には得点付のサービスもいただいていました。
映画会も6回目を向かえ、残るは3回。完全に固定化している手ごたえを感じました。改めて感謝でゴザイマス。
次回は年を越します。第7回1月27日(金)に「東京物語」。2月24日(金)「麦秋」、そして最終回の3月23日(金)は「晩春」と紀子(原節子)三部作が上映予定です。「輪廻」(世代交代)と「無常」(この世のはかなさ)を見事に映し出した三作品を是非お楽しみください。
1年で最も寒い季節です。どうかお体にお気をつけてご参加ください。
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師走の街を挨拶回り

2011年12月23日 | 諏訪商店街振興組合のこと
22日は、アビオンの堀木さんと二人でエキサイト四日市・バザール2012の協賛お願いと駐車場確保の為、挨拶まわりをさせていただきました。
毎年恒例のイベントとなっている為、皆様の反応は良好でございました。ありがとうございました。
(敬称略)三菱東京UFJ銀行・連合自治会長・百五銀行・沖ノ島自治会長・四日市保健所・四日市市役所商工農水部(観光課)・教育委員会・消費者センター・商工会議所・四日市農協・中部近鉄百貨店・三重機械・南警察署(交通課・地域課)・四日市競輪・じばさん三重。
その後、役員の皆様に開催要項書をお配りいたしました。要綱書をお読みいただきお気づきの点がございましたら事務所までご連絡ください。
次回、第2回実行委員会は、平成24年1月16日(月)午後7時より、スワセントラルパーキング2階会議室にて行ないます。その折にはポスターの校正を検討させていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。
堀木様 お忙しい中 ありがとうございました。
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朔日恵比寿スペシャル!

2011年12月21日 | おいらの商店街
本日“朔日恵比寿スペシャル”を行ないました。
     
お天気に恵まれて、比較的温かな日和でした。前もって配られた抽選券を含めお越しいただいたお客様に約1000本(参加店20軒・抽選券1200枚)の抽選を行なっていただき、商店街の皆様も積極的なご協力を頂きました。
     
     
野菜も300品準備しましたが、午後3時には完売となりました。新鮮な地元野菜100円の販売は大変好評で、着実に定着しているようです。
もう少し時間をいただければ、スワマエ朝市にこぎつけれるかな???といったところでアリマス。
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小津監督「お茶漬の味」

2011年12月18日 | 諏訪商店街振興組合のこと
12月23日(祝)6時30分より上映の小津安二郎再発見は「お茶漬の味」です。
この映画には、有閑マダム方が登場する。広辞苑によると「時間的にも経済的にも余裕があり、社交や娯楽で日々を過ごす婦人」とあります。今でこそ死語になっていますが、昭和8年、モダニズム文化全盛で軍事色が強くなりつつある頃に生まれた言葉ということです。
有閑マダム方は友達どうしで温泉やデパートや、はたまたパチンコや野球見物に出かけたりしています。淡島千景のマニキュアを塗りながらたばこをスパスパ吹かす姿は、男尊女卑の時代にこんなことがあったのかと驚かされます。このあたりの風俗描写が興味をそそられる面白い作品になっています。
     
     
小津監督は、こうしたブルジョア社会を描きつつ鶴田浩二に「ラーメンは安いのが魅力」と言わせたり、笠智衆に「パチンコが流行るようじゃいかんです」といわせたりして、庶民生活の良さを言いたかったかのように受け取れます。
この作品、昭和15年頃に書かれていて、小津監督は「淑女は何を忘れたか」を撮った後、同系列の「お茶漬の味」を書いたのですが、軍の力が強くなってきた時代「この非常時に不謹慎」と検閲にひっかかりお蔵になりました。よほど悔しく感じたのでしょう、小津安二郎は、昭和27年、亭主が出征するところを南米への出張に書き換えたりして映画化しました。
     
夫の佐分利信を軽蔑しつつ生活を謳歌する木暮実千代ですが、ある日突然、夫が出張で当分帰らないことを知らされます。現代なら「亭主元気で留守が良い」となるところですが、意地を張りながら動揺は隠せません。このシーンは最後の最後になりますが、木暮実千代に可愛らしさが出てくるあたりは、見所です。
モノクロ作品ですが、木暮実千代の衣裳や、ひょうたんをデザインした浴衣など、斬新なデザインには驚かされます。ひょうたん柄の浴衣といえば“東京物語”の温泉地でも出現しますので注意してご覧ください。
昭和20年頃の、銀座や後楽園、歌舞伎座、羽田空港などが見られるのも楽しいところです。
     
あ、それから友達役で出ている上原葉子(旧姓 小桜葉子)は、加山雄三の母上です。
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貫井徳郎「乱反射」

2011年12月14日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
アガサ・クリスティのミステリー小説に、かかわったすべての人が殺人犯であるという作品がありました。
     
貫井徳郎著“乱反射”朝日新聞出版は、地方都市に住む2歳になる幼児が不慮の事故にあって死亡します。事故の原因を突き止めるため新聞記者の父親である加山聡は、事故究明のために奔走しますが、真相は多くの人々のありふれた日常の中のちょっとした不満が蓄積された結果であることを知らされるのです。
文庫本で600ページに近い大作ですが、医者、学生、主婦、職人、公務員、老人とさまざまな人々が入れ替わり立ちかわり登場して、大きな渦が中心に向かうように事故へと近づいていきます。「どうなるんやろ?」とぐんぐん読ませてくれる小説でした。
定年を向かえた三隅幸造は、身の置き場のない自分に対して妻や娘がそんなこととは係わりなく生活していることを知って愕然とします。
ようやく犬を飼うことに生きがいを見出した幸造は、体調が芳しくないにもかかわらず愛犬を連れて毎日の散歩に励みます。
その散歩中に起こした小さな過失の蓄積が、やがて幼児の死に関係してきます。原因を知った加山は「事故の責任は、貴方にもある」と追求しますが「とんでもない言いがかりだ」と反発します。
ここで発する妻の一言には、強い印象を受けました。それは、神の声にも聞こえます。今までの人生のすべてが否定されるような強烈な一言でした。

「おれに責任があったとしても、全体の数万分の一じゃないか」
50年近くにわたって従順に自分に仕えてきたはずの妻から出た言葉は、いつの間にか別人になっていたような恐怖を感じた。
「あなた、晩節を汚(けが)しましたね」

人生は自分のエゴに打ち勝って正しく営まれるべきもの。小さな過失は、とんでもないところで自分のすべてが否定されかねませんニャ。
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