自分自身をエコに目覚めさせるよう叱咤激励しております。
ということで、本棚にあった石川英輔著「大江戸リサイクル事情」講談社 1994年出版の本です。

石川氏はNHKテレビ「お江戸でござる」の解説者として杉浦日向子さんに引き続き活躍されてみえました。
一部をご紹介します。
「今でも、江戸時代は悪い暗黒時代で、明治維新以後の新しい世の中が日本の夜明けだったと信じている人が多い。
だが、今になって考えると、われわれが偉そうな顔で先祖たちを批判していられたのは、たまたま石炭や石油などの化石燃料によるエネルギーが豊富に使える時代に生まれ合わせたというだけの理由に過ぎなかったのではなかろうか。
豊富に使えるという意味は、ただ大量に採掘できるというだけでなく、先祖たちが大切に残しておいてくれた自然環境のおかげで、水や大気をたっぷり汚せるだけの余裕があったということでもある。
近海漁業がだめになれば、石油を使って遠洋漁業に、遠洋漁業がだめになれば取ったイワシを使った養殖漁業に。ますます膨大なエネルギーが必要とされる。
もちろん、昔の不便な生活より今のほうが良いに決まっているのだから、これ以上<進歩>しないまでも、せめて現状が維持できるのなら言うことはない。だが、残念ながら、われわれが自然に対していつまでこれほど放漫な態度を取り続けていられるか、誰にも分からないのである。
そろそろ行き詰ったときのことを真剣に考え始めても、遅くはないのではなかろうか」
この本の書かれたのが1994年。この頃に比べると環境に関しては随分やかましく言われるようになったが、破壊のスピードはますます加速しているように感じております。サテ、ナニガデキルノカ?
ということで、本棚にあった石川英輔著「大江戸リサイクル事情」講談社 1994年出版の本です。

石川氏はNHKテレビ「お江戸でござる」の解説者として杉浦日向子さんに引き続き活躍されてみえました。
一部をご紹介します。
「今でも、江戸時代は悪い暗黒時代で、明治維新以後の新しい世の中が日本の夜明けだったと信じている人が多い。
だが、今になって考えると、われわれが偉そうな顔で先祖たちを批判していられたのは、たまたま石炭や石油などの化石燃料によるエネルギーが豊富に使える時代に生まれ合わせたというだけの理由に過ぎなかったのではなかろうか。
豊富に使えるという意味は、ただ大量に採掘できるというだけでなく、先祖たちが大切に残しておいてくれた自然環境のおかげで、水や大気をたっぷり汚せるだけの余裕があったということでもある。
近海漁業がだめになれば、石油を使って遠洋漁業に、遠洋漁業がだめになれば取ったイワシを使った養殖漁業に。ますます膨大なエネルギーが必要とされる。
もちろん、昔の不便な生活より今のほうが良いに決まっているのだから、これ以上<進歩>しないまでも、せめて現状が維持できるのなら言うことはない。だが、残念ながら、われわれが自然に対していつまでこれほど放漫な態度を取り続けていられるか、誰にも分からないのである。
そろそろ行き詰ったときのことを真剣に考え始めても、遅くはないのではなかろうか」
この本の書かれたのが1994年。この頃に比べると環境に関しては随分やかましく言われるようになったが、破壊のスピードはますます加速しているように感じております。サテ、ナニガデキルノカ?