20日 第3回諏訪商人塾が行なわれました。
北京オリンピックのせいにしておきます。集まっていただいたのは6名。石川先生には大変失礼をいたしましたが、座談会の様相で、大変楽しかったであります。先生、集まっていただいた皆さん、ありがとうございました。
さて、「クレド」というとなんのこっちゃというところですが、「経営理念」と日本語に置き換えると分かりやすいかと存じます。
先生のお店創業指導にあたっては、必ず経営理念を明確にするよう指導してみえるそうです。経営理念とは「経営哲学」「価値観」「信条」「拠り所」「使命感」のこと。あなたのお店で明文化され、それが毎日再確認されるようにできているでしょうか?お客様の見えないところに張り出してあるか、小さいカードにしていつも携帯しているかで再確認が出来ます。
あなたのお店が、社会に対してどんな貢献をして、どんな存在意義があるのか、簡単な言葉で現してみましょうというのが、先生から出された問題でした。
おいしいお肉を通じて、食文化の提供をします。(名古屋市 精肉店)
材料にこだわり、常によりいっそう良い材料を追求し、出来立てをお客様に提供します。(三重県 菓子店)
感動・感激・感謝(3つの感)をご利用していただく全てのお客様に感じてもらう(三重県 生花店)
○○(店舗名)は地域社会に貢献します。(岐阜県 精肉店)
お客様に、地域に支持される店舗であるためには、利益追求だけでなく社員全体がひとつとなった、自信と自信から出る積極的な働きかけが大切です。それがお店の繁栄に結びつくのです。
クレドの効果ですが、
まず、これまでの経営理念や社是とちがい、クレドは具体的で理解しやすいため、会社の理念や方向性が社員全員に浸透しやすくなります。
常にクレドを意識することで、社員がさまざまな業務において、いちいち指図されることなく、自主的な行動ができるようにもなるのも期待できるのです。
先生からこんなお話を聞かせていただきました。
東京ディズニーランドの経営理念に「お客様の要望には、より良い形で応えよう(少し違うか?)」というのがあるそうです。
レストランに夫婦連れの方がみえ、お子様ランチを注文されました。そのレストランでは、大人にお子様ランチは出すことが出来ない規則だったそうです。
従業員はお断りして事情を聞いたところ、こんな返事が返ってきました。
以前、夫婦でそのレストランを訪れたとき「子どもが生まれたら、是非ここでお子様ランチを食べさせたい」と思ったそうです。そのとき奥さんのお腹には小さな命が宿っていました。
ところが残念ながら、赤ちゃんは生きてこの世に出ることがなかったそうです。
それを聞いた従業員は、そのご夫婦の真ん中に子供用の小さな椅子を置き、そのテーブルの上にお子様ランチを飾りました。
情景が浮かびます。
ディズニーランドの教育が行き届いていることと、従業員の対応のすばらしさが見事に出た事例です。
あなたは、日に何回お客様に「ありがとう」といわれているでしょう?お客様の中に、あなたの「ファン」は何人いますか?
クレド(経営理念)を持ち、常時再確認することで実践につながり、商いに喜びが生まれます。必ず。
簡単な、短いことばの箇条書きで、あなたのお店のクレド(経営理念)カードを作ってみましょう。
追伸
こんな面白い本を見つけたので、会の席で披露させていただきました。興味のある方は是非書店で立ち読みしてみてください。定価は1260円アスキー社の出版です。
雑誌のところに並んでいます。