「善導寺駅」から「士林駅」へ、板南線と淡水線を乗り継いで行った先は、この旅で最も観光地らしい場所『国立故宮博物院』です。
士林駅から博物院まではバスルートもあるのですが、時短のためにタクシーに初乗り~
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台湾のタクシーはイエローキャブ。
雰囲気はニューヨークみたいね。
駅で拾ったタクシー、車体はきれいだけどシートは古く斜めっていて、後部座席に3人で座って両サイドが沈んでいたの。
ワタシは真ん中に座り両足を踏ん張ったけど、右と左に座った2人は身体を水平にキープするのが難しい。
やがてワタシも片方に倒れこんでしまい、降りた時には3人ともが腰が痛いアイタタタ・・・でした
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タクシーの運転席は軒並みデコラティブで、造花やポンポン付きのカーテンやら、運転手さんの個性に合わせた飾りがすごいわ。
(運転のジャマじゃないのかな?)
正式な正面玄関から入りたかったけれど、タクシーは第一展覧室のすぐ下に到着し(バスやタクシーが着く所)、歩かずに建物の中に入ることができました。
入場券。
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これは昔に教科書で見た記憶があるなぁ。
昔の宮廷の人はこんな硬くて痛い枕で寝ていたのよねぇ。
寝てたというか、髪形を崩さないために首の下に入れて横になってただけ?
おー、考えただけで疲れそう。
【北宋 定窯 白磁嬰児型枕】
ハラウのクラスメートのクミちゃんが
「朝早く行かないと大陸の方がすごいからね」と言ってた意味がここに来てわかったわ。
大陸の方たち、チョー団体さんなんだ!
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30人からの団体が何組も・・・まるで小学校の朝礼のように並んでいるの。
そして旗を先頭に順繰りに入口から入っていく。
「うわ
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この後ろに並ぶの?」とアセッたら、「個人入口」は別にありました。
ほっ
中は撮影禁止なのでお写真なーし
✖
まずは3階に上がり、銅器から・・・
中腰になりながらかなり真剣に見ちゃったねー。
はっ!と気づき、「ハクサイ見なくちゃ!」
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ワタシ、ここの3大至宝のことも全く知らずに、クミちゃんに「ハクサイとカクニを見てくるのよ~」と言われても???だったの。
その後、ガイドブックでさんざん目にした白菜と角煮の写真。
「なんなの?これ。こんなの見て感動するのかしら?」
そう思いながら、白菜のある302号室へ向かったら、あー
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長ーい列ができてるよ
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「でもこれだけは見なくちゃね」と3人で励ましあいながら、大陸の方に混じって並ぶこと20分?
順番が来て、室内へ入ります。
302号室には白菜しか展示してないのねー
室内の見取り図は再現するとこんな感じかな?
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列を何度か折れてやっと白菜の飾られているガラスケースのそばに来ました。
〇部分が白菜の見える部分。
それ以外からは見えないよ(人垣がすごくて)。
ワタシは3面を急にゆっくり歩き、ガラスに顔をへばりつけてじっくり見たけれど、後ろからは押されるし、係の方には「早く歩け」的に指示されるしで、まるでアイドルとの握手会のよう?
そうしてご対面したヒスイの白菜。
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清 翠玉白菜(しん すいぎょくはくさい)
(お写真は公式をお借りしています)
ダウンライトに浮かび上がる翡翠の白菜。
そもそも、こんなカラーリングの翡翠があることが奇跡。
普通はまだらに色が混ざる翡翠がこれだけはっきり配置されることが珍しいらしく、それを白菜に彫刻しようと思った玉匠の遊び心がまた楽しい。
ワタシ、不覚にも(不覚にも?)感動してしまったの。
なんてきれいなの?
葉っぱの部分にはキリギリスとイナゴがとまっています。
この虫の2匹目を見つけられたのも、ゆっくり(執念深く)歩いたワタシだけ。
友達2人は目立つ1匹しか観られなかったそう。
この虫たちは王室の子孫繁栄(多産の象徴)を祈っているとされているんだって。
行くまでは知らなかった白菜の彫刻品のオーラ
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に思いがけず感動をし、もう一つの「角煮(肉形石)」も本当に素晴らしい。
角煮は着色だけど、その石の風合いがまさに角煮で、「よく角煮にしようと思いついたわねー」という感慨が深いわ。
階を2階に移し、今度は磁器類を堪能しました。(銅器より楽しいわ)
ワタシは器好きなので、見ごたえがあったなー
その後、統治時代の日台往復書簡
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と絵画を堪能し…
残念なのは、ワタシの好きな仏像があまりなかったこと。
けれど、今回の見学は第一展覧室のみで終了としましょ。
まずはここを見ればOKでしょう。
あー、中腰で歩いてたから、腰がイタイね(笑)
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外に出て2人を建物前に残し、ワタシは正面玄関の方まで走りましたよ。
全景写真を撮らねば!
士林駅からタクシーで少し走っただけで、もうここは深い森の中。
建物の後ろの森が立派です。
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これが正門。
青い屋根の建物がさっきまでいた第一展覧室。
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『天下為公』(てんかいこう)…天下もって公と為す。
天下は権力者の為にあるのではなく、そこに暮らす公民の為にあるのだよ。という意味ね。
階級制度の強い大陸の政治姿勢はとてもそうは見えないが…
けれど、そうあるべきだという『礼記』の一節です。
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狛犬もでかいっ!
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ワタシはまたタッタッタッ
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(ドスドスドス?)と走って友の待つ方へ戻ります。
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上から見た景色。
回りが山に囲まれたこの場所は、空気がシンとしていい気分だわ。
あそこのマンションは、きっと高級なんだろうなぁ。
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城郭といった味わいのある建物。
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1925年に宮殿内で清朝が持っていた美術品などを一般公開したのが始まりで、その公開から90年なんだね。
ちなみにこの故宮博物院ができたのは1948年とか?
戦火が及ばぬよう離島のこの土地に宝物を移すという開発を昔に行ったんだね。
『生日快楽』とは"お誕生日おめでとう"の意味です。
そしてお土産コーナーで、ここに来たら絶対に欲しい!と言っていたお土産も無事ゲットできました。
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ワタシのコレクト品でもある箸置き。
入場券にもプリントされていた【北宋 定窯 白磁嬰児型枕】の箸置き。
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ちょっと気味悪いよね(笑)
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そして、ガイドブックで見て以来、絶対に絶対に
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◎付きで欲しかったのが白菜の箸置き
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キリギリスとイナゴもちゃんと再現されているよ。
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この箸置き、赤い線がテーブルだとすると、どうですか?
ちょっと変だと気づきますか?
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お箸がもれなく滑り落ちます…
何度置いても必ず滑り落ちる斜めな造り…
こりゃ、不良品でしょ(笑)
未だに一度も使用できない、片方に何かを貼りつけて高さを直さない限り、永遠に日の目を見ない白菜のお箸置き。
ご購入の際はお気を付け下さい
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3人でいろんな柄から悩んで一緒に買ったマスキングテープ。
みんな選ぶ柄の個性が違うね。
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ワタシはこんな渋いのをチョイスしましたよ。
さぁ、街へ帰ろう。
帰りは博物院の下でタクシーを呼んでもらい、ホテルのある中山駅まで一気に帰りました。
今にも雨が降りそうな怪しい空模様…