前回は、人生初のピンクのドンペリをいただいた半年1度のクラス会がまた行われました。
闘病中の先生にご負担がないように、先生のご自宅近くの居酒屋さん。
体調が良い時はゆっくり歩いていらっしゃるけれど、
今日は少し不安だとのことで、生徒がお宅まで迎えに行き車椅子でお連れしました。
こうして定期的に外(といっても駅前レベル)に連れ出してくれるのは、
校長先生時代の仲間と、教え子が私たちともう一組…だそうです。
いつもご主人の様子に目を光らせている奥様には、週1回のデイケアと合わせて、つかの間ホッとできる時間だとも。
難病がみつかり気持ちが落ち込んで、ベランダから下を見れば、地面が呼んでいるのを感じるんだ。
怖いよな。
そんな時に気持ちを軽くしてくれたのは、奥さん…と言えれば美しいけどさ、本当は友達。
「ずっと閉じこもってちゃだめだよ」と外に連れ出してくれた友達には本当に感謝だ。
友達を大切にしなさい。
と教えてくれました。
先生は時間を決めて食事中でもお薬を飲むのだけど、そのお薬がなくなったら症状的に危ないほど大切なんだって。
症状緩和のために1度でも欠かしちゃいけないそうなの。
そして、奥さんのことを「ボクの○○錠」と呼んでいるらしい。(○○にはお薬の名前)
奥様のことは言うまでもなく本当に一番大事なんだよね。
今回は、出張で関西から上京していたタッくんと、
韓国にお嫁に行き、日本の年末年始またぎで帰ってきていたタケも参加しました。
ワタシが以前、小4の学芸会で劇をやった時のオープニングのセリフを全部覚えていて、
その話をしたらみんなとても驚いたんだけど、その主役4人がタッくんとタケの帰国で揃いました。
=タイトル:どくがめ=
<小坊主3人 袖から出てくる>
とんちん:寒くなりましたなー、たんちんさん。寒くなると喜ぶ人などあるのだろうか?
たんちん:炭焼き屋さんが喜ぶぞ。
かんちん:ラーメン屋さんが喜びます。
とんちん:米屋さんは困るでしょうなー。
たんちん:こう寒いと風邪をひきますな。するとお医者さんが喜びます。
かんちん:病気で死んでしまうと、うちの和尚さんが喜びます。
3人:わっはっは
とんちん:しっ!もうご門だ。和尚さんに聞こえるから、ここからは黙ってまいろう。
<コーラス(生徒)>
♪なめてーるなめてる お砂糖を 和尚さんがこっそり なめてーいーる♪
<和尚さんが大きな甕に手を突っ込んで指をなめている>
これは一休さんの『毒の水飴』というお話。
「大人には平気だが子供には毒じゃよ」と和尚さんから言い聞かせられた水飴を食べたい一休さんは、
仲間の小坊主と全部なめた後に和尚さんのお茶碗を割り、
泣きながら「死んでお詫びしようと思ったのに毒の水飴でも死ねませんでした」というもの。
ワタシが覚えているのは本当にここまでで、その後どんなセリフを言ったのか、
どんな風に和尚さんをぎゃふんと言わせたのかは全く覚えていないの。
でもあの時、3人の衣装を3人のお母さんが奔走して作ってくれたこと(白い着物に紺のプリーツスカートをはきました)、
オレンジ色の袈裟を掛けた和尚さん役のタケの顔…
昨日の献立を忘れてしまうような今になってもくっきりと覚えているんだよね。
(当時のワタシはどうデフォルメしてもこんなだから、ちびまる子ちゃんを見ると自分がダブるのです…^^;)
とんちん役のワタシとかんちん役のケイコ、2人はクラスでも1,2を争うチビで、
そこに男子でチビだったタッくんが加わり、タッくんはビニールのソフトバレーボールを半分に切り、裏返して頭にかぶったのです。
ちなみにケイコとワタシはおかっぱ頭のまま。
おそらくワタシの後頭部にバレーボールが小さかったのではないかと…
タッくんもタケもあの時のことはよく覚えていて、
その他にお誕生日会で「フランダースの犬」をワタシの脚本でやったことも教えてくれました。
そんなタッくんも遅咲きながら高2で劇的に背が伸び、「ホントに良かったねー」と大笑い。
既に関西の方が長くなり、今では関西弁の方が楽に出る彼とたくさん話し、
「自分、関西でもやってけるわー、むっちゃおもろいやんけー」とナイス突っ込みをほめられました(笑)
韓国にお嫁に行ったタケ。
冬ソナより前…韓国はどんなところなのか全くわからない時代だったけど、
彼女はもうご両親を亡くしていたので、彼を信じて海を渡ったそうです。
今はインチョンでご主人のヨン様(イ・ヨン氏)とコーディネーターの仕事をしています。
彼女がみんなに福巾着(ポクチュモニ)を持ってきてくれました。
順番に袋を取り、ワタシは最後。
「あれだったらいいなー」と思っていた色が残ってたよ
可愛い優しいパイナップルみたい
わーいわーい。黄色×緑より、これが欲しかったんだー
紐の飾りがとってもかわいい
おそらくすぐに汚れちゃうだろうけど、もう入れるものは決まりました。
マスクとミント油をここに入れて、毎日持ち歩こう
「年末年始を日本で過ごして、お姑さんに怒られない?」と尋ねたら
「韓国は旧正月なので大丈夫!」なんだって。
これから帰って、嫁の務めを果たすのね。
親との同居は大変だけど、料理もろくに作れないうちに海を渡ったので、教わりながら作れるようになったのは韓国料理ばかりだと。
タケの話も、チェコに赴任していたタッくんの話も、実に興味深かった。
数十年の距離なんてあっという間に消えて、これから先はLINEでつながれる。
先生が「いくつになっても友達は大事」とおっしゃったように、
ワタシも友達を大切にしよう。
気兼ねなく頼られるように、遠慮なく頼れるように。
ちょっと鼻声だったのだけど、出会いはいつも一期一会。
エイッ!と出かけて、いい日だったなー。
<追記>
友達から写真が届きました。
まさしく、体育館の舞台の前でクラスで撮った記念写真。
ワタシは左前で甕を持っています。
タケ和尚の袈裟はオレンジ色ではなかったみたい。
でもみんなはつらつとしていて可愛いなぁ。
後頭部・・・でかいっ(笑)
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