東京にいて、最近思うことは「距離感」の喪失です。
もちろん、ある程度までは、「近い」、「遠い」は感覚的にはあるのですが、それ以上となると、「距離」の概念が「時間」の感覚に置き換わるような気がします。
例えば、東京から京都まで2時間半とすると、同じ時間で新潟まで行けるな。とか、名古屋まで1時間半だから、軽井沢までと同じかな。などというように・・・。
↑あくまで、新幹線を前提にしていますが、これが飛行機だったら、九州まで行くのと台湾に行くのが同じだな。などなど・・・。
「距離」の感覚が交通機関によって「時間」の概念に置き換わること。そうすると、地理的な「距離感」は、どんどん希薄になっていくのかもしれません。
さてさて、また前置きが長くなってしまいましたが、「距離感の喪失」を極端に言ってしまうと、地方にいても東京にいるのと変わらない状況が生まれるのかもしれません。
(注:あえて書くと、「ミニ東京化」を容認するつもりはありませんが・・・。)
最近、地方をホームベースにしながら活躍している建築家が多くなってきたように思います。そういう建築へのアプローチって、個人的にはとても好きです。なんというか、例えるなら「街のお医者さん」的建築家。
北海道で活躍されている、上遠野徹さん、
中山真琴さん。
山口で活躍されている、三分一博さん。
仙台で活躍されている、
阿部仁史さん。
などなど・・・。
「地方で建築をやる」このことをネガティブにとらえるのではなく、ポジティブに考えること。これこそ、「サステナブルな建築のあり方」なのかもしれない。と思うのですが。。
私もそんな建築家になりたい!!