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パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

海女によろしく

2005-04-08 23:52:57 | 本と雑誌
百聞は一見にしかず。実際、その現場に立ち会わないと、分からないものだ。

昨日のヘビーなY氏宅のトラブルは、「モジュール ATOK13W.IME」の不具合によるものと判明した。正しくいうと相性の問題だ。一太郎とエクセルが共存する環境は意外と多い。一太郎派の日本語入力、当然のようにATOKが既定の言語に設定してある。今まで何ともなかったのに、ある日、突然おかしくなるというのは、不思議だ。環境の変化といえば、Windowsのアップデートをこまめに励行していること。となると、M社の陰謀かと疑いたくもなるだが…。

とりあえず、既定の言語をMS-IMEにし、様子を見る。どうやら、行けそうだ。メールの返事も書けそうだ、と喜んでもらえた。氏のサイト、海女文化村へようこそ!は人気サイトで、内外問わず、学術関係者やマスコミからの問い合わせも多い。メールの返事が書けなくて憂えていたのだ。

そのY氏のご母堂が亡くなられてもう二月になる。ブログの話から、母上が書いておられた日記が14冊も見つかった、という話を聞き、見せてもらった。一年、一冊。14年間。毎日の暮らしが鉛筆で書かれた文字で埋めつくされている。
種を蒔いた日、お孫さんたちから贈り物をもらった日、誰それから何かをしてもらった日…。律儀で、義理堅い大正の母の足跡だ。日記は記憶の小径をたどるばかりか、そのひとの行動の規範のようなものを透けさせる。背筋がピンと張った生き方だ。筆圧の軽い滑るような文字が入院する前日まで続いていた。温かい字だ。初めて目にするのに、懐かしさを覚える書体だった。
ぼくの親と同い年、妹同士も同い年、お孫さんとぼくの娘までが同じくという縁、ことのほか優しく、温かく遇してもらえたと、感謝するばかりだ。

大正生まれの父が生きていれば八十歳か。ぼくのブログはまだ30日、走り書きでも自分と向き合う時間になっていることは確かだ。