そうそう、多芸多才なモモちゃん(猫の名でもある)のお母さんからドアにかける手作りのプレートをいただいた。
これまでインクジェット用の光沢紙ラベルにプリントアウトしたものを使っていたのだが、いかんせん寒風が吹き抜ける環境ゆえ、すぐに剥がれてしまい張り直しを繰り返していた。破れ傘のように悲惨なありさまを見かねたモモちゃんが、母上にお願いしてくれたようだ。お心づかい、ありがとう。
合板を上手にカッティングし、縁を丹念にやすりがけしてくれた心のこもる作品だ。縁飾りの模様がまさにトラッド、小粋で嬉しい。色合いが渋く、淡い。英国風で、まさにぼく好み。
パソコンの自作は正直好きだ。最近はノートPCの分解修理まで手がけ始めた。ただし、皆さんご承知のとおりいささか心もとないものだ。組み立て後、ねじが1本あまるなどざらだ。威張ってどうする、それだって駿が言うには、
「今日は上出来ですね、1本だけでしたもん」。
とにかく、ある規格のもとに揃えられたパーツを組み込むだけのことは(辛うじて)できたとしても、このようなクリエイティブな感覚で、上品なセンスを表現できるような才に乏しい自分を自覚している。だから、とても嬉しいし、また、恐縮もする。
うかつにドアにかけれんぞ。風に揺すぶられてパタパタとドアに打ちつけて欠けてしまったらどうしよう…。裏側に養生シールを貼らねば…。いや、いっそ大切に部屋にかけておこうか…。胸にしっかり抱いたまま思案に暮れている。
今日、師匠の妹君、あっちゃんが立ち寄ってくれた。久しぶりだ。珈琲豆をいただいたばかりか、本来ならぼくが師に手渡ししなければならないCDとDVDをことづけてしまった。師匠には Rhonda Vincent 「Ragin Live」 をいかなる思いでお聴きいただけるだろう。失礼な頼みに快諾してくれるその笑顔が観音様だ。まるで春の風に吹かれるかの心地して…、気分はさわやかだ。