「再起動ってのはね、たとえばご破算で願いましては…ってのと同じだよ」
と言ったのだが、キョトンとしている。
「それ、なに?」
最近は、使わないのかぁ…。
人生をやり直せたら…。もう一度あの日に戻れたら…。そんな気になったことはないだろうか。中学生に、
「昔はよかったなぁ…」
と呟かれ、のけぞったことがある。中学生でさえそうなのだから、誰でも一度や二度はあることだろう。だが、人生はやり直せないのだ。近ごろ、気分は夏休み最後の日と同じだ。しくさしの仕事がやり残しの宿題のように山になっている。
人生に、ご破算で願いまして、は不可能だが、パソコンだといとも簡単にできる。それが、「リカバリ」や「再セットアップ」だ。外見は使用感たっぷりでも、ソフト的にはまるっきり新品に生まれ変わる。ピチピチで、スイスイサクサクだ。うらやましい、って?
ところで、最新のパソコン、リカバリの方法が旧来機種のものと異なっている。リカバリーディスクなるCD-ROMが付属していないのだ。今日の場合はVAIO姫様だが、どうやらHDDのどこかの領域に納まっているらしいのだ。もちろんWindowsからでもリカバリはできるのだが、とお断りしておく。
リカバリディスクを作成するには、自分で作成するか、購入しなければならない。Lavieでも同じだと記憶する。つまり、CD-RWやDVD-RWドライブ内臓が当たり前になってから、変更になったようだ。
問題は、このことを知らない人の方が多いのではなかろうか。そこで、「こんなこともあろうか」というときに備え、提案したい。
週末、ゆっくりとリカバリディスクを作成しよう!
何、やり方は難しくない。CDかDVDのメディアを用意しさえすれば、VAIO姫の場合、「すべてのプログラム」→「VAIO リカバリツール」の順にポインタを合わせ、「VAIO リカバリユーティリティ」をクリックするだけだ。あとは流れにそって画面の指示に従うだけでよい。そう不安がることはない、パソコンは愛と勇気だ。
今日のVAIO姫様はWindowsからでもリカバリした。所要時間は3時間ほど。でも、インターネットの接続、メールの設定、Windowsのアップデート、アンチウィルスソフトの設定と面倒なことは確かだ。今の環境をまるごとバックアップDVDにしてしまう手もある。これはPCが健全で健康な状態のときにやっておきたい。もちろん日々のデータのデータのバックアップもだ。
リカバリしているとき、正直、もう一度あの日に戻れたら…などと懐古の情にかられたのは、Country Croonin' を聴いているからか。