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しかし、「ありがとう」という言葉は素敵だ。何時いかなる場合においても、即座に口にするよう心がけている。
この地の方言では、「おおきんな」だ。これも、好きなフレーズだ。オークションでいいひとと取引できると、「この地のありがとうです」と断って使わせてもらっている。
言葉といえば、以前から気にかかっているのがある。この町のいたるところにかかっている看板に見られる標語のひとつなのだが、
「だめだよ」っていえるよね。友だちだもの
社会を明るくする運動の入選作で、小学生の作品らしい。
初めて気づいたとき、ちょうど拉致問題で騒がしい時期だった。人間関係、外交関係を問わず、われわれにもっとも大切な理念のような気がして、立ち止まりじっと見入った。その瞬間のことだけではない。残念なことに、中国、韓国の状況を鑑みるに、今もなお色濃く沁みこんでくるのだ。
かって、叱ってくれた友がいた。諭してくれた先輩がいた。多くは悟らぬ心に過ぎてのち愚かにも後知恵で気づく戒めだったかも知れない。でもいつかは分かるときが来るのだ。ぼくは「おおきんな」と頭をたれるばかりだ。
今頃になって押入れに頭を突っ込んで赤面を隠している…、嗚呼、愚かな半生だ。