昔、ダイオキシンを含む焼却炉から出た灰をどうするのかで、プラズマを使った処分法の研究があったと思う。プラズマが走っている所に灰を落とすと瞬間的に溶けてガラス化するというものだ。重金属などもこれでかなり封じ込めれるのでいい方法である。出来上がりはガラスの砂粒で、滑らかな粒になる。
本当は、ガサのはる灰に比べてガラス化すると体積が減るというのがメインの研究でもあった。実証プラントまでこぎ着けたはずだったのだが、その後音沙汰を聞かない。
今回のセシウムを含む汚泥処理では、もっとも有効な方法だと思う。ほぼ瞬間で固定されるので、揮発する量もかなり少ないだろう。ガラス化することで、水で流れ出すセシウムをかなり少なく出来る。これで保管場所の問題が減る。汚泥中のセシウム濃度が高すぎる場合は、校庭などからはぎ取られた表土と混ぜてガラス化し、一粒あたりのセシウム濃度を下げた方がいいだろう。さすがに濃度が高いと水と触れたときに溶け出すセシウムがある。
これで校庭などの問題も少し軽減されるだろう。
これで処理したものを、セメント骨材として福島原発の処理に使うことも出来る。
だがこの方法、実証実験まで行っただけはあるが致命的な欠点がある。電気食いなのだ。コストが高すぎて使えなかった。でもまあ今なら使えるのではないか。
深夜電力を使って、東京電力がやれば。