どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

汚泥処理

2011-08-06 21:01:13 | インポート
昔、ダイオキシンを含む焼却炉から出た灰をどうするのかで、プラズマを使った処分法の研究があったと思う。プラズマが走っている所に灰を落とすと瞬間的に溶けてガラス化するというものだ。重金属などもこれでかなり封じ込めれるのでいい方法である。出来上がりはガラスの砂粒で、滑らかな粒になる。
本当は、ガサのはる灰に比べてガラス化すると体積が減るというのがメインの研究でもあった。実証プラントまでこぎ着けたはずだったのだが、その後音沙汰を聞かない。
今回のセシウムを含む汚泥処理では、もっとも有効な方法だと思う。ほぼ瞬間で固定されるので、揮発する量もかなり少ないだろう。ガラス化することで、水で流れ出すセシウムをかなり少なく出来る。これで保管場所の問題が減る。汚泥中のセシウム濃度が高すぎる場合は、校庭などからはぎ取られた表土と混ぜてガラス化し、一粒あたりのセシウム濃度を下げた方がいいだろう。さすがに濃度が高いと水と触れたときに溶け出すセシウムがある。
これで校庭などの問題も少し軽減されるだろう。
これで処理したものを、セメント骨材として福島原発の処理に使うことも出来る。
だがこの方法、実証実験まで行っただけはあるが致命的な欠点がある。電気食いなのだ。コストが高すぎて使えなかった。でもまあ今なら使えるのではないか。
深夜電力を使って、東京電力がやれば。


東西意識・東海テレビ

2011-08-06 12:46:17 | インポート
東海テレビの生活情報番組「ピーカンテレビ」のアテコミテロップを間違って本放送で流してしまい、大問題になっている。まあ岩手県産のお米ひとめぼれ10キロ当選者のテロップに「汚染された米・セシウムさん」なんだから。これには岩手県知事が東海テレビに厳重注意を出したし、全農がコマーシャルを取りやめたり、東海テレビが事故調査結果をYouTubeにビデオを出したりと大騒動になった。
テレビ側ではこのテロップ制作者とチェック体勢の甘さをいっている。確かにこのテロップ制作者は、ちょっとおかしい人だ。アテコミなら漢字6文字程度の長さになっているはずがだ、長過ぎる。ただ、万が一流れた場合にまともな名前だとそれこそ間違いに気がつかない場合があるので、こんな事になったのだろう。
テロップ(東海テレビはCGと言っている)は、現在コンピューターで効率よく作られているのだが、逆にテロップ発注量も増えている。場合によっては説明のアニメーションを制作したり、番組のフリップも制作していたりする。突然の変更も多くかなり多忙な仕事だが、人数はかなり少ない。
まあこの状態でアテコミ用の使われないはずのテロップを作らされているのだから、変更に応じなかったのは解る。放送現場でミスをしなければよかったからだ。ところがここで2重3重のミスが起きてしまった。
どうもこの制作者の問題だけのような気もするが、普段から会社としてこんなことしてたんじゃないのかと薄ら疑念がわく。番組が中止になったのは、番組制作を見直すだけではないだろう。
このテロップで気になったのは、東西意識差だ。もちろんこのテロップから風評被害が起きる可能性があるし、現に昨年度産の汚染されていない福島産の米は、売れなくなっている。
噂では聞いていたのだが、とうも日本も西に行けば原発事故の意味が薄らいでいるらしい。震災そのものもどこか他人事になっていると聞いていた。
震災後だが、全製薬会社の医薬情報担当者(製薬業者が副作用情報を集めたり、医者に提供したりする仕事。MR。昔はプロパーと言った。営業でもある)が岩手県の病院から出入り禁止を食らった。1月ほどだろうか。なぜこうなったのかと言えば、あのドンチャン騒ぎの震災後の病院に、営業をかけたMRがいたためらしい。どうも関西の企業らしい。全社MR出入り禁止だから、どんな強引な営業をしたのだろうか。
北関東から東北では、セシウム問題は相当重苦しい。せめて「妹子有無さん」とか「素戸崙千惓さん」なら問題なかったかも。でも「汚染された」をつけたために話しが最悪の状態になってしまった。
ああやっぱりという事件であった。
まあでもそうやって笑っていられるのも今のうち。お米の全国生産量4位の福島が減産決定、6位の宮城県が風評被害、山形・岩手・茨城・千葉・埼玉・群馬もこれに巻き込まれる可能性がある。これを見越して前年度産や前々年度産の米の価格がかなり高くなっている。どうなるのかはまだ解らないが、安全というコメの高騰だけはあるだろう。