どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

風評被害1

2011-08-07 14:26:47 | インポート
京都の大文字保存会から、岩手の陸前髙田に慰霊のために、津波で倒された髙田松原の松の木を使いたいという、いい話しがあったが、
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_c.cgi?c_lifestyle_l+CO2011080601000372_2
これがご破算になってしまった。
京都の大文字焼きに使われるという事で、割って薪にして、それに津波から助かった市民がメッセージを書き込んで準備してきた。そして万が一のためセシウムの検査もしたが検出されなかった。
それがだ、京都市民から保存会に対して放射能がまき散らされるのではないのかという問い合わせが続き(ラジオニュースでは20件といってたが)、保存会は陸前髙田の松を使わない事になった。

このニュースを聞いて、ちょっと驚いた。多分東北=危険になっているのだろう。すべてセシウムまみれと思っている人がいるという事だ。
この松は、木が休眠中に津波で倒れてしばらく放置されていた。放射性降下物が一番降った頃には丸太だった。表面についていたとしても、割木にする際に洗い落とされていた。スピーディなどのデータからも、陸前髙田は比較的降下物が少なかったと予想も出来る。また街が破壊し尽くされ、海岸近くに放置されたため、風通しがとてもよくホットスポットはとても出来にくい。結果、検査しても放射能が出ない。
これは全くの風評被害だ。準備してきた陸前髙田の人たちの気持ちを考えればなんともやりきれない。
登米市の稲わら事件のあおりもあると思うが、いたずらに怖がっている人が多いのはとても残念だ。
だから京都の人に意地悪をしよう。今回の薪を計算をすれば、検出限界の10Bq/キログラムセシウムがあったとして、10tの薪で10万Bqだ。重量に直すと0.000000033gだ。燃やすのでセシウムは広範囲に散るだろう。この量が何か問題があるのか?この程度だったら60年代の核実験と80年代の中国の核実験、チェルノブイリ事故で京都だって十分に汚染されているのですよ。京都だって安全じゃない。
PS
NHKのニュースによると、薪が400本のようだ。苦情は数十件のようだ。
薪400本だと大体600キロぐらいか。大文字焼き用に大きく割った薪だと思うので。まあ1tとしても先の概算の10分の一。こうなると間違いなく言える。この薪で京都市民がガンになるより、大気汚染や過去の生活による影響が圧倒的に大きい。もう一度いう。広島・長崎と続き、60年代の核実験と80年代の中国の核実験、チェルノブイリ事故で京都だって十分に汚染されているのですよ。原発もある。
自慢の髙田松原が失われた陸前髙田、それを送り火にする京都の美しい企画だった。
無知がすべてを台無しにした。