どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

骨折・解放

2011-08-17 23:29:18 | インポート
先日医者からもう松葉杖はいらないですねと言われた。レントゲン写真では、まだ大きい隙間があるがほとんど繋がっているらしい。
先週あたりから、骨折部位をさすると固い瘤になっていたので積極的に歩いたり階段を上ったりしていたが、大体正しかったようだ。ただまだ筋力が完全ではないので、寝起きの階段は怖い。ウチの階段は段差が23センチあるのでなおさらだ。なお今のビルのフツーの階段は大体17センチ。これだと降りるのもヘッチャラだ。
これで正式に松葉杖とおさらばした訳だが、車いすみたいに愛着は無い。本当にサバサバした。でも松葉杖を抱えてダダダダといって遊ぶ芸が出来ない。とはいえ我が家には2階用の松葉杖があるので、まだこれはなんとか出来るだろう。あと直っていないフリも出来る。でもやらないだろう。めんどくさい。
さて次の検査は大体2ヶ月後と決まったが、先生が急に妙な事を言い出す。一年後だと思いますが、チタンの棒を取り出しましょう。ん?先生取り出さないって言ってたんじゃないんですか?いや不自然でしょ、はいっているのは。じゃボルトはよけいなんでボルトだけとると?チタンの棒が下がってくるかもしれない。じゃ棒を抜かないとボルトつけっぱなし?そうなりますね。
入院中には抜かないといってたんだけどなあ。どういった変化だろう。抜くとすれば前の手術の倍かかる訳だし、経過観察入院もあるし。最低20万はかかるだろう。どこまで抜かないで済むのか2ヶ月後に聞いてみよう。
ウチの先生は、ロードマップの提示がへたくそなように思っている。下手にロードマップを提示すると私みたいな人間は先走って無理をするからなのだろうが、この件は別だろう。
でもな~私医者がめんどくさがっているから、棒は抜かないって言いふらしてしまったのだが、どうしよう。
とりあえずこれは先生が悪い。これは確かだ。いや先生が悪いというより、話しあう時間のないこの医師不足がもっと問題なような気がする。


アメリカ国債・いったんまとめ

2011-08-17 14:41:10 | インポート
2回ほどアメリカ国債の問題を話題にしてきた。議会で国債上限法案が通ったが、今市場はパニックに陥っている。そこでいったんまとめたい。
まず当初予測していたのは極当たり前のストーリーで、法案が遅れて議会を通ったとしても、将来アメリカがクリティカル・ディフォルトを引き起こす可能性に対して格付け会社が格を下げる。これによりアメリカ国債が売りに出され金利が上昇する。金利上昇は株式にも影響を与える。国債を売った事で生じたカネが安全な所へ逃げる。それが円であったり現物の金であったりする。株式には向かわない。
半分は当たっていたが、実際は訳が分からない動きになった。
まず7/22日以降不安から株式が売られ始めた。そこにアメリカの統計が発表された。私には最悪が発表された訳ではないとおもうのだが、これがきっかけで景気に対する不安が決定的になる。そこで株式が乱高下することになった。多分アメリカ政府が追加の経済策を打ち出せなくなるだろうと考えたのだろう。また民主党と共和党の妥協が中途半端に映った事も大きい。中長期のアメリカの将来がよくわからなくなった。
そこで出たカネが、安全な資産を目指した先が、なんとアメリカ国債だった。これは世界的なドル安の展開の中で、ドル資産を下手に海外に移すより目減りが少なくまだ安全だと考えたのだろう。
EUの状況も関係している。ちょうどこの頃ギリシャの救済策がまとまって一段落ついていたのだが、安全な投資先を求めるカネはヨーロッパに対して冷たかった。フランスの国債まで疑われる始末で、ギリシャ・イタリアの国債の金利が上昇した。ここでカネの流れが迷走していると思う。BRICsも安定しているとは思えない。ブラジル・レアルに至ってはバブルとも言われている。中国・元はまだ流通途上だ。
さて安全だという事で、誰がどう考えても安全とは思えない日本の円が買われる。これは不思議なのだが、見方を変えればよくわかる。日本の企業の決算を全部ドルに直してみればいいのだ。するとアラ不思議、円高でなんか全部いい企業に見える。日本の国債も95%が日本が保有している。もちろん世界はこんなことの底の浅さはよく知っているが、相対的に安全だと考える。そこに日本の円の発行残高の少なさが問題になる。リスク分散のためほんの数%のドルが円を買っただけで円高となってしまうのだ。おまけに為替介入してもらえればもうける事さえ出来る。もっと発行残高の少ない国、スイスフランなんて40%上昇した。
ドルの発行残高はそれほど巨大なのだ。特にQE,QE2をリーマンショック以来続けて発行残高はふくれあがる一方だ。現在の円高やスイスフラン高も現実にQE2あたりから始まっている。
まあアメリカが現在の低金利政策を続けると発表し、EUもEU諸国の国債を買い取ると決めていったん落ち着いた。とはいえこの二つの政策は、異例な事なので実行し続けられるかは実はよく解らない。そんなにこの魔法は続かないのではないのかと思う。
また今までの投資家などの富裕層と違う富裕層が今回参入しているようだ。それは企業の内部留保なのだ。景気の先行きが見通せない中、設備投資などに振り向けてこなかった内部留保が世界中で莫大な金額になっているらしい。これが一気に動いたのも原因の一つのようだ。
今回の事件で、大荒れの株式相場はコンピューター取引の極端なパラメータの問題もあると思うが、基本は政治不信だと思う。アメリカもEUも政治の問題で先が見えなくなっている。日本も株式で見れば、日本人の株取引は少なくなっている。政治不信は将来を描けなくさせているのだ。この問題は相当尾を引くだろう。
さてこの状況、経済学の教科書では対応出来ない。そこで理論的には無い訳ではないし瞬間的にはある事だし実質金利ではあることなのだが、あっては行けない事が起きそうだ。それはロンドン銀行間取引金利(LIBOR)市場で、スイスの予想金利がマイナスになったのだ。しかも市場では1年以上続くと予想しているのだ。
フィナンシャルタイムズの記事だが、
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/18954
まあびっくり!この大混乱を象徴する事だと思う。この混乱の影で、ベルギーに首相がいないのが1年続いている異常事態もある。イギリスでは大暴徒の騒ぎがあった。この二つは実は貧富の差が問題なのだ。
金融界の大激震は、大津波となって庶民を洗い流してしまう。何とかならんのかと思う。
PS
フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が、ユーロ改革案を出した。その中にユーロ国家群統一税の設立を歌っていた。これはすごい。ユーロ圏政府を目指すという。想像するだけで困難な大風呂敷だが、ここで打ち出す所がさすがヨーロッパの政治家だ。これがどうなるのか注目だ。
ってこの二人、バカンス中だったんじゃなかったのか?やっぱりバカンスしてんじゃねーという批判には負けたのかな。