震災の影響で延期になった岩手地方選。盛岡市議会選から始まりました。9/11という縁起の悪い日には岩手知事選と続きます。
盛岡は議員定数が38人と減ったのに、立候補が47名となりました。それでも多分当確ラインは2000人くらいだと思いますので、各候補者を見ると厳しそうです。
ポスターを見ると、青地に黄色で名前の文字を抜いている候補が目立ちます。流行なんでしょうか。これはっきり言ってとても見にくい。目立つんだけど、文字が読めないのでホントはダメなレイアウトなのですが、何なんでしょう。Y100%のイエローではなくて、少し緑に振るとか赤に振るだけで変わるのにもったいない。
さて選挙公報も見ましょう。今年の流行は現職か新人かを、はっきり書かないこと。次が政党公認を受けていない候補で推薦を受けている候補は、それを書かない事。市議会なのでもともと無所属が多いのですが、議会に入ると会派に分かれたりしますので、結局政党か!となってしまいます。まあ市議会選なので人物本位で選ばれるので、まあいいかとも思いますが、市議会のホームページで現職かどうか確認出来ます。なお今回で引退した議員もいるようで、もしかすると2世かもという新人もいます。
実は広報は、各候補者の主要なメッセージと個性が表れる場所です。125×95の枠の中で、いかに目立って自分をアピールできるかを競い合っています。しかもアイウエオ順とかではなく受け付け順なので、隣に誰が来るのかも問題です。なので枠の中をビッチビチに詰め込んだり、やる気があるのかと思うくらいにスカスカのコマがあったりします。目立つために黒ベタの使用があるのですが、効果的であったり全く効果がなかったり千差万別です。ここで安定してみやすく、言いたい事がしっかり書いていて、黒ベタをキッチリ使っているのは共産党。レイアウトデザインが秀逸です。これに匹敵するものはなんと残り42人中おもいっきり緩く査定して5人ほどでしょうか。この枠にはデザイナーをつけているはずなので、候補者の個性が出ます。デザイナーつけてもセンスが無い人はそうなります。
とりあえず広報のデザインのとき、ワードやパワーポイントから離れる事をお勧めします。どうもここに縛られているような気がします。こういった事に詳しい新人候補がいるのですが、なぜかイマイチになっているのは選挙参謀のせいでしょう。ただ実際には広報のデザインの優劣と、当選には相関関係は無さそうです。あるとすれば、共産党の5名でしょうか。
さてこの広報では、気宇壮大な公約を掲げる例が多かったのですが、今年はさすがに震災の影響か実現可能性が高そうなメッセージが多いです。ツッコミッどころとしては、まず昔から多いのは安全・安心という所でしょうか。今年は防災都市が加わりました。とりあえずウチの近所で消防車が入れない通りがいっぱいあります。何年放置してきたんだ。1000年に一度動く活断層の上に病院があったり。安全・安心では、軽犯罪の増加をどうするのかの視点が見えない。個人的に真夏の災害時でもいっぱい活動出来るよう、男性議員は体脂肪率30%以下になって欲しい。
雇用促進も歌ってきたが、実現されていない。住みたいけど企業としては進出出来ない何かがある事を、忘れている。さすが城下町。江戸時代に三閉井一揆という世にもまれな一揆を生み出した土地柄だと思う。
まともなのは、災害時に対応可能な財政基盤の確立でしょうか。
あと専業議員というよくわからない用語があった。意味は解るけど、書いても意味が無いように思った。
とはいえここに込められた思いを、読み取って行くと面白いのですが。イマイチ人気のない広報です。もったいない。
大体5gのこの投票用紙が10Kg集まれば当選出来ます。弁済とかいろいろな会計があるようで議員報酬はよくわかりません。おまけに選挙にかかる経費もありますが、とりあえず一票は今の金1gより高いです。20年前の金最安値と同等です。ムダにしないようにしたいです。
なおネチネチとしたい方は、ホームページを開いている議員がいます。次にツイッターやフェースブックを開いている人もいます。特にツイッターやフェースブックはどこか無防備なので人となりを知る事が出来ます。これらは簡単に検索出来ますので、選挙の参考になります。とはいってもネットを使いこなせない議員のために、立候補した人はホームページやブログが更新出来ないようになっています。ツイッターやフェースブックはなんか甘いみたいなので面白そうです。でもあとで絶対選挙管理委員会から言われます。特に新人候補は気をつけるべきでしょう。