8月1日に見に行きました。31日の予想通り、1日は最高気温33.1度でした。ただ、雲がちょっと気に入らない。上空に絹雲が流れている。上空の気温は低いのだろう。暑いのだが何か夏っぽくないのだ。空に何か透明なふたがかかっているような、そんな天気だ。
気象庁のアメダスデーターやレーダーナウキャストを見る限り、祭りの最中に雨は無さそうだ。
本年度のミスさんさです。この子知り合いなので撮っています。しかしこの手前のオジサン邪魔です。
実は報道陣がミスさんさを撮っていたのですが、まあ最初はセンターの子ばっかり撮っていたのが、このあと急に一番端っこを踊っていたこの子に気がついたらしく、一気に報道陣が集中。5人ほどが一気に壁を作ってしまいました。
自衛隊の皆様が投光器を持って来ています。震災以降自衛隊に対するニュアンスもかなり変わりましたが、一番変わったのは彼らでしょう。以前ですとお祭りに投光器を貸し出すだけなので、ちょっと寛いだ雰囲気だったのですが、今ではシャッキっとしています。なお自衛隊一本木から、さんさに参加しているのですが、このさんさ踊りが名物となっております。まず太鼓の音が大きい。とても大きい。そして揃っている。まあ軍人だから当たり前か。そして男しかいない。強烈な集団です。
2年前に気がついたのですが、最近の自衛官で太っている人が本当に少なくなったと思います。
1日はこんな感じで、かなりすいています。まあ六魂祭が酷かったと言えば酷かった。でもちょっとすきすぎです。
盛岡人のさんさの見物は、知り合いが出る所だけ見て帰っちゃう人が多いです。なので時間帯によってはこんな具合です。初日で水曜なので、なおさらと言った具合です。
桜山稲荷の境内も、こんな具合です。普通は歩けないくらいの雑踏なのですが、すいています。
お城では、丁度大学生が練習を終えた所のようです。
さてきたぎんのパレードカーです。完成したようです。このパレードカーですが、さんさのパレードの中にはいるのではなく、輪踊りの中心になるように最後尾を走って輪踊りの所で止まります。なので舞台がついています。
太鼓と踊りだけではなく、こういった道化もいます。
なおどの祭りにも祭り気違いと言うのがいます。特にさんさの場合、太鼓に多いです。なので3団体掛け持ちとか、一日2団体出るとか、そういった人もいます。そういった人は最後の輪踊りまでキッチリ踊ってゆきます。
中央病院です。昨年お世話になりました。
とはいえ直接お世話になった人が、いたようないなかったような。祭りは人を変えるので、よくわかりません。
このさんさの太鼓ですが、桶の枠に皮を張ったたがを押し付けて作られています。特徴は軽い事です。太鼓の中でも変わり種だと思います。こんな事を考えるのは私だけでしょうが、将来カーボンファイバー製の胴でもっと軽く出来るのではないのかと思います。伝統工芸に近いのだが、そこまでいっていない太鼓です。
このパレードには、コマーシャルタイムがあります。震災で応援してくれた都道府県が、自分の祭りのPRに来ています。
ナゾのキャラ群。
盛岡開運橋商店街のキャラ。知らなかった。
これは誰?なすだと言うのは解る。
これに至っては、何か不明。かっぱと狸の間の子か?
ようやくご当地キャラ、わんこ兄弟です。妙に人気がある。特に小学生に。
公益財団法人岩手県観光協会のキャラなので、こんな具合の活動方針。しかしだな、そばっちがわんこそばと言うのは解る。おもっちはベタ過ぎるしなんでズンダ餡なんだという所もある。とうふっちに至っては椀に盛られるというのが解らない。こくっちは雑穀王国岩手の象徴なのだが、すぐ食えない。おまけにイラストレーターが悩みまくった形跡がある。
この中で異彩を放っているのが、うにっち。この中でトップの単価です。でもセンターになれない何かがある。
こうして並べていて解ったのは、客単価でトップがわんこそばを抱えるそばっちだと言う事だ。多分そういった事なのだろう。
コマーシャルタイムばかり紹介しているような気がします。実はこの写真の時点で8時25分。この団体が終点につくまであと10分はかかります。それでもこれは最後尾ではないのです。
さてここである問題があります。このさんさ踊りは6時から9時までと、警察との間で決められています。ここがとても厄介なのです。警察は大体融通を利かせません。
次が観光案内には、誰でも踊れる輪踊りの時間がある、と言っています。パレード最後尾についてゆくという手段も提示されていますが、何しろ踊りでしょう?初めての人ばっかりになりやすいパレードよりは、輪踊りで市民と踊った方が覚えやすいし、交流もあって楽しいでしょう。観光客の望んでいるのはそれでしょう?
参加できない祭りって言うのは、秋田竿燈のような名人芸の極みでない限りは、リピーターを生まないのだ。ここの所間違えないで欲しい。
止めだが、参加団体には輪踊りは30分出来るように進行に努力している、と言っているのだ。そして参加団体はそれを当てにしている。しかしホームページ上では、なんと輪踊りの時間は8分しかない。
あのね、2重に裏切っているのさ。期待を。
その上指摘しておこう。輪踊りで使われるパレードカーだが、広告の意味がある。この露出する時間があんまりにも無くなるとスポンサーがどう思うかだ。誰もが金をかけたいとは思わないだろう。寄付金の問題にもなる。
この辺よーく考えるべきだ。スポンサー探しが大変な地方の祭りだ。マジメに考えないとあとが無い。
さて結果ですが、最後尾の第7集団は輪踊りが出来ませんでした。第6集団はなんと滑り込み5分ですが輪踊りが出来ました。ただ今回あれだけウルサイ県警が、なぜか5分延長を認めたようで計10分の輪踊りです。
どうも世界一の太鼓パレードと言う事でギネスに認定されて以来妙な事になっています。
参加者にも観光客にもとっても良くない事になっているのです。
解決策はあります。県警が22時までを了承しないのなら、開始時間を早くする事です。5時パレード開始が現実的でしょう。県警は残業代の問題や人員配置の問題で22時までを承知できないのですから、早ければいいはずです。
単純にそれだけの事です。
そもそもこのお祭りは、地元にあった門付け芸を観光向けに、近年に作り直したものです。それがここまで大きくなりました。ホント太鼓キチガイもいます。というか増えている。
前は商工会議所主導の祭りでしたが、もう市民のものです。そろそろ計画経済的な運営から、もう少し参加者よりに変わって欲しいものだと思います。
とはいえ最終日の8月4日ですが、輪踊りの時間はキッチリ確保されています。
この辺りもイヤなんですよ。この最終日はこのところ完璧に観光客向けなんです。今年は子供ばかり。本当にこどもさんさが多い。陸上自衛隊がいるのが救い。
参加団体を絞っているのがよくわかります。大体このプログラムで最優秀賞を自衛隊に出すためのプログラムと言われてもしょうがない。とはいっても彼らはすごいので、文句は無い。
まあその前に、祭りで賞を出すと言うその意味が分からない。これはそろそろ止めた方がいい。別な何かを考えた方がいい。
とはいえ、この祭りは極めて健全だ。喧嘩を聞いた事が無いし9時終了だったらみんなすぐに止める。そして市内は名残の太鼓も無く一気に静かになる。
どこかで興奮した参加者が踊っていると言う事が無いのだ。
それが祭りだとは、私には思えない。ただこれは岩手だと言う事だ。
行政の問題だ。