どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

歴史が動いているのかもしれない

2013-12-12 04:12:45 | インポート
驚いた。南アフリカマンデラ・ネルソン元大登用の葬儀で、アメリカ大統領とキューバ国家評議会議長が握手をしたのだ。


日本では中国の台頭があり、東アジア情勢が問題になっているが、もっと凄い事が起きているようだ。

アメリカと日本では、オバマ大統領の核廃絶という途方もない政策がある。アメリカ大統領がこれを口にしただけでノーベル平和賞を貰えると言うものだ。2010年に米国公式代表としてルース駐日米国大使が、広島の平和祈念式典に参列した。そして同年9月に長崎で献花している。
2013年に米国のケリー国務長官とヘーゲル国防長官が日米安全保障協議委員会で来日したおり、千鳥ケ淵戦没者墓苑に献花したところから、アメリカが歴史をどう考え直しているのかが見えてきた。

今回ケネディ駐日大使が長崎で献花したのも、この流れだろう。

イランとの対話もそうだが、今回のラウル・カストロとの握手の意味合いは大きい。この前バリ島で部分的に合意されたWTOだが、中南米諸国からキューバ問題を取り上げられて右往左往していた。合意したと言う事は、キューバ問題を解除する方向にあるのだろう。だから握手になったのだろう。

この葬儀では、イランが警戒をしていた。特に宗教指導者にとってはアメリカ大統領とロハウニ大統領が会談するのではないのかと疑っていた。今の所その情報はないが、側近たちの接触はいくらでもあるだろう。

何か変化が起きる可能性はある。

その中東ではサウジアラビアが、もしかすると孤立しそうな可能性が出て来た。イランが国際社会に出てくる可能性が高まったからだ。この記事が面白い。「サウディアラビア:捨てられた同盟国が取る道」ニューズウイークだ。

実際、最近は旧来の対米同盟国の「浮気」が目立つ。エジプトがロシアからの武器購入交渉を進めているとして、論議を呼んでいるし、トルコも中国製武器の買い付けに走っている。スンナ派世界の雄としてシリアの反政府勢力を支援してきたトルコは、先月、シーア派の一大行事アーシューラーの季節に外相がイラクを訪問し、シーア派聖地のナジャフを訪れてシーア派の宗教権威たちと面談した。スンナ派ハナフィー派を国教としたオスマン帝国時代、帝国領内のシーア派の「自立」に手を焼き鎮圧を続けてきた(イラクの宗派対立の根源とも言ってよい)トルコが、初めてシーア派の本家本元に足を踏み入れたのである。背後にイランを見ていることは、明らかだ。



サウジアラビア以外の中東国家がイランと接触していると言うのが、私の注目点だ。アメリカの庇護が危うくなってサウジアラビアが見放されていると言うのがこの記事だが、多分そうではない。メッカの太守としてのサウジアラビアの姿勢が疑われている可能性がある。


かなり遠い話しと聞こえると思うが、中央アフリカにフランスが軍事介入をし始めた。所がこの国家は、幽霊国家とまで言わている。そこまで不安定で形があった事がない。

そこにフランスが旧宗主国であったにしても軍事介入する。国連内では疑義もあるようだが支援の方向にある。
これは何なのだろうか。


可能性としては、サウジアラビアのワッハーブ教団、原理主義の温床と言われていた彼らを外す動きが中東にある。そう考えれば簡単だと思う。そして中央アフリカでの少年兵の問題は余りにも大きい。誰のために世直しするのか、誰のために未来を建設するのか、少年兵を使った場合はこの意義は無くなってしまう。

彼らの未来は大人が筋道をたてるものだ。手段としての少年兵、確かに勇猛かもしれないが、近代国家は作れないだろう。少年兵を使ってなにが信仰なのか!


シリアでどうしようもない泥沼が演じられているが、そろそろこの危うさに誰もが気がついたのかもしれない。ただそれでは多元主義に一直線と言うのもあり得ない。

オバマ大統領は本国では嫌われたかもしれない。でも歴史を動かしたのは確かだ。小さなカリブの島であっても意義は大きい。



すいません。本音を言います。

ラウルとオバマが握手したのは、ロックです。しびれました。