どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

これは凄い。角川書店とドワンゴ統合の歴史まとめ

2014-05-21 21:41:07 | インポート
角川書店とニコニコ動画のドワンゴが統合した話は、新しい話だ。

しかしその直後にまとめた記事が出るとは。なにか関係者のステマだとしか思えないが、読み応え充実。オススメです。春彦よりファンが多いのはナゼ?歴彦って何者?とてもまとまっています。


21世紀出版界最大の”怪物”は角川歴彦氏やろ?彼の評伝って何で無いの?


リンク全部を見てしまった。角川家の歴史からすべてリンクで説明しつつ、ラストが凄い。どうすごいのか?このオチで大笑いした。

問題は大笑いするまでに、リンクまで読めば4時間かかる超大作と言う事です。「艦これ」を解る人にはラスだけでも大笑いできます。これはオススメです。


歴彦スゴ~



多分この続きは、「大塚英志緊急寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」2014.05.17」だと思う。



面白すぎる。


ポストモダン的事象

2014-05-21 03:02:26 | インポート
今日スーパーの有線で、チャゲ&アスカのインストロメンタルが流れていた。珍しい事もあるものだと思い聞いていた。やはりいい曲だ。


そのチャゲ&アスカだが、せっかく再結成したのにアスカがどうも出てこない。そうしたら17日に麻薬所持法違反で摑まった。しかもどうも彼女と一緒にアレをコレしていたらしく、最悪の状況で逮捕されたらしい。


すると18日から音楽配信サイトからダウンロードが急上昇。5月20日の報知新聞から、


今回の逮捕劇による報道などでヒット曲が多数使用される中、各音楽配信サイトでチャゲアスの楽曲が軒並み、チャート上位にランクイン。「iTunes」ではこの日(19日筆者注)午後10時前のアルバムチャートで、同ベストアルバムが総合1位に、シングルチャートでは「SAY YES」が5位、「YAH YAH YAH」が6位に急浮上。オリコンデイリーアルバムチャートでは同ベストアルバムは72位と久々のトップ100入りを果たした。




ニュース等でチャゲ&アスカの曲が流れたのが切っ掛けだが、現実にはアスカ容疑者はほぼ黒。もう音楽配信は終わっているだろうし、CDやDVD等のメディアも回収される。更にジブリの宮崎駿監督の全集が発売延期になった。チャゲアスのミュージックビデオを作ったものが入る予定だったからだ。
とにかく、記憶抹殺の刑、ローマ時代か?と言う規模で一斉に消える。それほどのインパクトのある事だった。


営業的には完璧にアウト、だが曲を聴きたい人が急増した。もちろんファンはもう曲を買っているし、欠落した部分を買い求める人もいるだろう。だからいきなりこれで購入が増える事は無いはずだ。ただ単に話題になったから買った、と言うファン以下の人がかなり多いと思う。


その上では佐村河内守の「ヒロシマ交響曲」もそうだった。暴露された直後、かなり売れたらしい。この場合はクラシックなので、本当のファンがどの程度いるのかは解らないが、話題で瞬間的に売れた。なお著作権が消失したので、YouTubeに曲が残っているのが面白い所だ。私も友人から借りて、かなり聞き込んでみたものだ。



ただここでポストモダン的なのは、話題になったから瞬間的に流行るというだけではない。ここには犯罪を犯したものと言う物語があるから、流行るのだ。

この顕著な例が佐村河内守だろう。全聾という物語だけでは一部の人にしか届かなかった。それでもクラシックとしては異例の売り上げを記録した。しかし犯罪者になった瞬間に、どんな人にも売れたのだ。確かにゴシップというのは強い動機になる。



さてそれでは餃子の王将だが、デイリースポーツの5月21日の記事です。




「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが15日発表した2014年3月期連結決算は、売上高が前期比2・6%増の762億円となり、11年連続で増収を確保した。昨年12月に射殺された大東隆行前社長をしのび、追悼の意味も込めて来店する客が増えたことが貢献した。

昨年11月までは既存店の売上高が前年を下回って苦戦していたが、12月からは4カ月連続で増加した。渡辺直人社長は「残念な事件だったが、多くの方が追悼に訪れてくれた。感謝申し上げたい」と話した。

一方で純利益は、円安による原材料の高騰が響き、12・2%減の43億円となった。




丸っと引用しました。

12月19日に王将フードサービスの大東隆行前社長が本社前で暗殺された事件があります。で、この事件が発表されてから、いきなり王将のお客さんが急増。確かに前社長は有名人だったらしいが、それにしても「追悼の意味も込めて来店する客」がそうそういるわけではない。



そしてこの暗殺事件はかなりの闇が潜んでいると言われている。有利子負債470億円を作った創業者との確執、負債を払いきった手腕と徹底的な合理化、創業家3代目の失踪、餃子の王将金沢片町店での半グレによる〝全裸ネット画像事件、と普通なら客がドン引きしそうな項目が並んでいる。


それでも4ヶ月連続増益というのは、凄い事だ。


王将は無作為のうちに、ある物語を仕込んだ。


社長の暗殺→話題になったから来店者急増→来店者急増の話題で更に来店者急増


ここまでは先の音楽と同じだ。だが次が違う。


異変に気がついた経営陣は「故人を偲んでくれてありがとう」というメッセージを出します。社長はいい人だったが、こんなに慕われていたとは…、お客さんに感謝を伝えます。するとお客さんは「王将で食事するのは、無惨に暗殺された社長の供養にもなる」という小さな物語を持てるわけです。また店員達も追悼できて頂いたお客さんに粗相は出来ないと気が張ったと思います。でもそれは49日まで。そこから先まで伸ばせたのは企業努力なのでしょうが、現場のサービスを一変させたと思います。好循環なのは間違いがありません。



ということで、小さな物語を循環するというポストモダン理論ですが、王将の例は、「話題」という小さな循環からもう少し大きな「物語」という循環へ引き上げた例かもしれません。そう思って書きました。


ただチャゲ&アスカは元々有名でしたし、王将は関西ではどこにでもある気軽な店です。なので規模と波及効果と言う点で顕著に出ている可能性はあります。