
松の幹に、なにげなくイチョウのはっぱがついていた。面白いので撮ってみた。
そう言えばAKBが襲われた事件があった。しかも岩手産業文化センターなので驚いたのだが、それ以上に驚いたのは、犯人像が良くわからないのだ。5月27日の岩手日報から。
殺人未遂容疑で現行犯逮捕された青森県十和田市の無職の容疑者(24)が県警の調べに「人が集まる所で人を殺そうと思ってやった。殺すのは誰でもよかった」
さてそれがAKBの握手会のために、握手会券付きのシングルを購入したわけだ。かなり用意周到だ。
犯行に使われたのは、刃の部分が収納できる折りたたみ式のこぎりのようなもので、容疑者の自宅から持参したとみられる。刃渡りは約20センチ。
さてのこぎりで人を殺せるのかと言う問題がある。可能だ。歴史がそれを証明しているが、瞬間的な暴行には全く向かない。その上「折りたたみ式のこぎりのようなもの」というのがミソで、ワイヤー状のものらしい。本来は枝などに巻き付けて切るもので、殺傷能力はかなり少なくなる。携帯しやすいと言う事で使われたのだろうが、それだったらもっと違う方法もあっただろう。
もちろんAKBのファン過ぎて犯行におよんだのなら、まだ理解できる。シングル買っているからね。でもそうでも無さそう。殺傷能力の低い武器で「殺すのは誰でもよかった」というのは、妙にずさんすぎる。
その前に「人ごみ=握手会」という発想があったとすれば、ずいぶん偏った考えだろう。
一つだけ考えられるのは、狂言犯罪と言う良くわからないものだ。親を破滅させるために、子供が意図的に重篤な犯罪を犯す、というものだ。そう考えると殺傷能力の薄い凶器とか、アイドルのいる目立つ現場で、警備員がいてすぐに取り押さえられる状態である事を考えた上での犯行となる。そして青森県には「秋葉原通り魔事件」がある。NAVERがかなりまとまっていたので、こちらをリンクした。
そう考えると何らかのメッセージ性があるかもしれない。
なお地方では植木の選定やら何やらでノコギリは各家庭にある。我が家でも通常ののこぎりと剪定用、工作用のレザーソーと、ダンボール分別回収用の専用のこぎりがある。アパートやマンションで暮らすといらないものだが、庭があったり一軒家だったりすると、最低二つはあるはずだ。

そんな殺伐とした話題に、ワンコが癒してくれるのだが、仕事中です。道路でしゃがみ込んで撮影していたら、ワンコが寄ってくるではありませんか。もう可愛い。可愛い。でも仕事中。でも可愛い。でも仕事中。
こちらに興味津々でも、最後はご主人様に従うけなげさが更に可愛い。
ああ、ポストモダンとペットブームは一致するかも。
というかポストモダンの理屈があんまりにも普遍的すぎて、抜け出したいものです。
PS
そう言えばタイトルは忘れたが、NHKの古いドラマで松本清張だったと思うが、スパルタのお母さんにしごかれて東大に入るのを目標にして育てられた長男と、お母さんに放任されてぐれかけた次男にシンパシーを感じた父親がちょっと面倒を見た次男との、家族ドラマがあった。結局2浪して東大を落ちた長男と、現役早稲田合格の次男が喧嘩して二人でマンションから落ちてしまう。しかしスポーツで鍛えた次男は軽症ですんだが、長男は植物人間になってしまい、お母さんはパラノイアの診断をくだされてしまう。そういったドラマだった。
今から思えば構造が単純すぎて噴飯ものなのだが、時代は先取りしていた。トラウマがトラウマを作り出す後味の悪さがあのドラマだったと思う。
ただ世界はそんなに単純なのだろうか。