熊本の震災は大変なことになっているようだ。他人事のようにいうのは、こちらもまだ大変だからだ。でもここだけは分かっている。私には募金程度の力しかないということだ。大体私のような胡散臭い奴がいっても、役に立たんだろう。
鳴き声がしたので、じっと見たら目が合ってしまった。かえるだ。
何だろう。
そうそう、昨年世界で最高に不幸な航空会社はマレーシア航空だった。ナゾの行方不明機にロシアでミサイルで打ち落とされた、マレーシア航空だ。その後赤字で経営破綻しそうで、おまけによくありがちな権力者のおもちゃになっていたようでグチャグチャなのが判明。どうなったんだろう。
今年の不幸な航空会社はエジプト航空でもう決まりだろう。ミサイル打ち込まれて、今回の行方不明機だ。テロだろうな。パリ発カイロ着だとその線が濃厚だ。今のシシ政権もモルシ政権を軍事クーデターで倒してできた。で、モルシ政権は一応民主主義的に選ばれたが政権運営が無茶苦茶で、イスラム原理主義穏健派のムスリム同胞団とはいえ実際の能力はなかったことが証明された。だからシシ政権にはある意味の期待はあったのだが、2流の独裁者というのがいかにダメかというのを証明しただけに過ぎなかった。ムスリム同胞団を弾圧しただけではなく、行きすぎたのだ。その上言論封鎖や強権的政治も加わって、現世主義者からも嫌われてしまった。そうなるとさらに強権的になるわけで、それがISの介入を招き入れさらに強硬になり、という悪循環になってしまっている。
おかげでエジプト航空が狙い撃ちされてしまっている。エジプトの観光産業もガタガタに成ってしまっている。さてどう解決するのであろうか。
池でポチャと音がした。しばらく我慢して待っていたら浮いてきた。また目が合ってしまった。トウキョウダルマガエルのようだ。
ベネゼエラも倒産するようだ。世界最大の石油埋蔵量を持ちながら、とは言っても重質油で価格は安いのだが、破産する国家というのはそうそうない。社会主義国家の最大の欠点は、富の分配方法が未成熟だということに尽きる。誰もが納得する分配方法がないことが大きい。特にベネゼエラのように一応民主主義国家では、石油資源に頼った場合ポピュリズムにはしりがちだ。結果石油資源を他の産業育成に振り向けなかったところは大きい。
北米資本によるモノカルチャーでの搾取に懲りていたはずの国家が、なぜ石油というモノカルチャーに依存したのかはよく分からない。
社会主義国家でも、エリート育成に失敗するとどうなるのかという用例が、エジプトとベネゼエラかもしれない。いや、エジプトに失礼か。
古い社会主義ではエリートを虐げる方向にある。そこに問題はある。