どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

結果何もない日

2017-11-17 22:12:20 | 日記

 

今日は泳ぎに行く予定だったがマスターズの大会でプールが閉鎖されていた。マスターズでございます。スポーツの世界で最も覗いてはいけない世界です。人生をかけた戦いが中で繰り広げられているのです。わたしのような半端者が見るものではありません。でもロビーのおみやげ屋は覗いておいてもよかったなと思っています。

 

 

フィナンシャルタイムズの記事で、日経BPが転載していた。「テスラよりミラージュの方が環境にやさしい?」この記事の内容はまったくもって正しいのだが、車やさんとか工学を学んだ人にしか分からない話で、人文系の環境系の人達でボソボソと言われていた話です。それを経済誌が書いたというのは画期的かも知れません。

放射能の問題もそうですけど、本質を突き詰めないと問題は何も解決しないという事案だと思います。

たしかに電気自動車は空気の問題は少ないものです。ただその電気をどこからもってくるのかと言うのが問題で、発電機から送電線から変圧器をへてバッテリーに充電されるまでのエネルギーロスが大きい。その意味ではテスラの太陽光発電とバッテリーの組み合わせというのは正しい解答です。

問題は最終的なCO2のコストで、電池に必要なリチウムやコバルトは純粋なものが必要だ。その為のエネルギーコストは誰も問題にしていない。

太陽光パネルを中心としたステラのシステムも、それを作るためのエネルギーコストがどの程度なのか明示されない。

大気汚染の問題では、実は都市化のほうが大きく作用している。それでは都市化を避ける方向はあるのか?人が人である限りはこの解決法はない。

 

 

人が変わらないと何も変わらないのだ。

 

 

問題点は、人は未来を求める者だから。

 


初雪

2017-11-17 01:08:58 | 日記

 

天気予報よりは晴れた一日だったが、寒い一日だった。最低気温が2.1度、最高気温が7.4度だ、秋の名残はあるが、冬といっても差し支えがない。

 

 

ジンバブエでクーデターが起きた。予測されたクーデターだった。ジンバブエと言えばハイパーインフレーション。アフリカあるあるなのだが、最初は白人との宥和主義政策をとっていたのだが、白人の権利を徐々にうばい黒人の国にしようとしたら。結果なのだが、なぜか農業や工業の技術者が居なくなった。ここがあるあるなのだ。なぜかアフリカでは白人が居た時の技術継承がうまく行かない。北アフリカは歴史歴にギリシャ人の国でもあったので、その辺はひどい事にならない。だが中部から南部アフリカでは良くある光景になっている。白人が奴隷のように黒人を扱ってきたからだといわれてきたが、宥和主義を取った時代があったのになんにも進まない。

で、白人を追い出した結果農業から工業から産業が消滅状態になった。当然景気が悪くなる。この政策の前にコンゴ紛争に荷担。当然ダイヤモンドや金・銀の鉱物資源狙いだ。1万人派兵だから当然給料の問題がでる。でも政府だから札を刷りまくればいいでしょ?実体経済が壊滅状態のときに戦争をして成功しなかったから、ハイパーインフレが起きたわけだ。とくに2007年にジンバブエ政府が国内の外資系企業に対して株式の過半数を「ジンバブエの黒人」に譲渡するよう義務付ける法案を国会に提出、9月26日に通過したのはおおきい。

2006年にデノミを実施、でもインフレは止まらず2008年にデノミ実施。半年後の2009年二月二日にさらにデノミ。そしてたったの十六日後アメリカドルが事実上の決済紙幣になる。4月12日にジンバブエ・ドルは発行停止になった。多分世の中でインフレ率を対数グラフで表す国はめったにないだろう。2007年から市場と公的レートの平均値でだいたい10の27乗のインフレ。いや本当はもっと恐ろしい。非公式だが2009年1月のインフレ率を年率に換算すると6.5×10108 

だがなぁ、何故か2016年にボンドノートという新貨幣を発行するのだなぁ。貨幣は政府の信用でしか無いのに、信用が全く回復していないのに何やってんだというのが世界の見方だった。現実に流通していないようだ。

で、ジンバブエではビットコインが大人気になったんですね。ジンバブエ人にとっては資産逃避として、親族の送金の為と使われるようになってしまいました。銀行は外貨制限を設けているし、クレジットカードも制限を受けている。なのでビットコインが最も有効な通貨に成っている。だがその結果、世界的にはビットコインは年初より7倍に上ったがジンバブエでは40倍になったのだ。

さて為替に詳しい人なら、ジンバブエで大もうけができると考えるだろう。だが話は上手く行かない。ジンバンブエでビットコインを売るためにはジンバブエに銀行口座を持たないといけないようなのだ。もしも銀行口座を持っていたとしても、海外への送金は制限されている。それではビットコインを売ったそのお金でジンバブエに投資してジンバブエの発展に役立てたい。そういった方も居ると思うが、マネーサプライが異常になってしまった国では、現実の紙幣と銀行口座の金とにギャップが起きている。信用というのが崩壊しているので、米ドル出ないと何にもできないんですね。デノミとかの時に塩漬けにされたドルとかの資産だとさらにギャップがある訳です。とにかく市中に貨幣が無い状況です。鉱物資源以外の輸出産品が無く、国内の農業や工業が崩壊した、輸入に頼る国にドルが入ってくるわけが無いのです。実貨幣の価値がそれで増大しているわけです。

なので銀行においているドルと、実貨幣のドルとのレートは1.8倍。

40倍の価格は、誰もジンバブエにはビットコインを売りたくないから。

 

 

そしてクーデターは予告されていた。ムガベ大統領は1980年の独立から首相で、87年から大統領制に成ってからずっと大統領だ。独裁国家といわれるのはこの為。おんとし93歳。一族が資産家なようでハイパーインフレ物ともせずの様で、汚職から人権侵害からやりたい放題のかたです。コンゴ紛争もそうですけど鉱山利権をいっぱいもっていらっしゃるので、まさに王さまでした。

何故クーデターが起きたのかと言えば、イギリスからの独立運動を闘ったムナンガグワ第1副大統領を解任したため。それが11月6日。奥さんのグレースさんを次期大統領にしようとしたためだと言われている。一族の利権を継続するのが理由だったのだろう。だが陸軍はムナンガグワ氏が独立戦争の勇者であったのでシンパシーがあったのだろう。年齢はいまわからないがかなり高齢だ。70歳代だと思う。

13日には軍が予告する。「チウェンガ国軍司令官は13日、ムナンガグワ氏の支持者の追放をやめさせるため「介入する」準備があると述べた。軍がムナンガグワ氏解任の受け入れを拒否すると表明した。」

そしてクーデターなのだが、ここでまたアフリカらしい所が起きる。アフリカは自身がカオスである事を自認している。このカオスにつけ込まれないように、アフリカ諸国が連合してつくったのが、AU。このアフリカ連合はクーデターでできた国家は認めない方針でいる。ここから外れると域内の貿易にえらく障害が出来る。なのでクーデターを起こしてもムガペ大統領は今のところ無傷な様だ。

禅譲を狙うのだろうか。

この南アフリカ諸国は本当にナゾである

 

 

ジンバブエと言うのは特殊なケースなのだろうか。民族主義とポピュリズム、そしてコンゴやソマリアを跨ぐ利権と家族主義。それでいながら国家として破綻しなかった歴史。鉱物資源があったからとはいえ、大陸国家として異様なものがある。

わたしには、現在のグローバル経済世界がジンバブエの拡大版に思えている。

どの様にしても世界経済はある一定以上には伸びない。だがまだソフィスティケートされたこの世界はまだ磐石に思える。伸びしろはまだあるからだ。だが昨年からの世界の動きは、世界制覇という動きに成っている。

そしてポピュリズムと民族主義が拡大している今、その縮小の意図がどうなるのか。