どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

コモンズの悲劇と右翼化

2012-08-27 03:20:20 | インポート
コモンズの悲劇とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則。共有地の悲劇ともいう。
生態学者ギャレット・ハーディン(1915-2003年)が 1968年に『サイエンス』誌に論文「The Tragedy of the Commons」を発表したことで、一般に広く認知されるようになった。
~ウイキペディアより~



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?コモンズの悲劇というと、あまりピンと来ないものがあるかもしれない。どちらかと言えば自然を相手の場合が多い。例えば北海道のニシン漁が乱獲により激減したとか、サバなんかもその傾向にある。
実際の例としては、岩手県雫石町と滝沢村に顕著な例があった。江戸時代中期に岩手山が噴火して雫石町と滝沢村の境のあたりに厚く火山灰が降り積もった。耕作不可能と言う事で放置されていたが、草が生えるようになって草刈り場となった。一応共有地なのだがあまりにも面積が宏大で、入会地のように管理されなかったらしい。ただでさえ栄養分の乏しい火山灰地なので、いかに広大とはいえ土地は更にやせ細り、草狩り場としても使えないくらいに貧困な土地になったようだ。
さてこの土地は、明治33年だったと思うが富豪が購入した。もうどうしようもなくなった土地だったが、彼には解っていた。何とかなる、近代技術を投入すればいいだけだ。捨て値で買ったのは岩崎弥太郎、小岩井農場のはじまりでした。艱難辛苦、暖房の薪を自前で取れるようになるまで20年。今の森になるまで122年の月日がありました。


コモンズの悲劇は経済学でも出てくる事がある。過度の自由競争の制限だ。
例えば電波の利用権とか国土の利用制限の根拠となっている。また大店舗の進出制限とかも、この文脈で語られていたものだ。例としては、強い企業がバーゲンで商品を売り、他の業者を押しつぶしてしまったら、独占になり健全な経済状態ではなくなる。これを防ぐために規制が必要になる。
ある地域の消費と店舗数から行けば、供給は十分であり、これ以上の店舗そして大型の店舗は必要がない。そうして制限して来たが、自由主義経済の流れから規制は緩められるようになって来た。



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コモンズの悲劇と言うのは、実は小さいコミュニティで起きるものだと考えられたフシがある。例えば放牧地、利用者が話し合って管理組合を作って、定期的に土壌改良して草地を作り直したりすればいいとか、漁業では広域で管理組合を作って資源量を確保すべく、漁獲制限をする。しかしこういった小さな事例でも全くうまく行かない。例えば秋田のハタハタ漁の3年間全面禁漁だが、これにこぎ着けるまでの時間のかかった事。しかも青森県はこれに賛同しなかった。
サバ・サンマ・イワシ漁でも漁獲制限するべきだと言う声はとても大きい。しかし実際宮城・岩手・青森・北海道の各漁協の調整が必要で全く実現していない。
しかし経済のグローバル化が進むにつれて、どうもコモンズと言うのはもう少し大きなコミュニティまで拡大して考えられている。地球全体がコモンズとなっている。
地球温暖化に対しての炭酸ガス規制とかはこの文脈の中だろう。



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さて竹島問題とか、尖閣諸島問題とか2回取り上げた。ただなぜこの問題が今立ち上がるのかと言えば、実際の所よくわからない。
ただ解っているのは、愛国運動と言う右翼的行動だと言う事だ。
尖閣諸島は現在日本人の個人の所有だが、それを東京都の石原知事が買うと言った所からはじまっている。ただ東京都ではお金がないからこれで寄付金を集めた。するとすぐに大きな金が入って来た。
東京都の石原知事は愛国者で有名だ。だがこの前の震災の時に、これは天罰だ、と言ったように非常にオッチュコチョイだ。だがこういったオッチョコチョイはアメリカのサラ・ベイリンを筆頭にいくらでもいる。
そうギリシャも極右が台頭している。いやEU全体でそうだ。若干イギリスが冷静な感じもするが、あのノルウエーで極右政党が出て来た事に驚きを感じている。
中東はどうなのかと言えば、とても難しい。だがもしかすると、ファンダメンタリズムを右翼的とすれば説明が出来るかもしれない。



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実際この世界に巻き起こる右翼的傾向は何なのだろうと、考えた。
右翼化なのだが、経済格差や貧困が関係しているとも言われている。ただこの説明ではイマイチだ。ノルウエーが説明出来ない。ましてや今のこの時点での、ドイツがギリシャを救済したくないしイタリアもいやだ。そういった心情に説明がうまい事できない。
そこでコモンズの悲劇という考えを使ってみた。
「国家と言う共有地は誰のものか。その国民のものだ。その共有地から、誰かが富をかすめ取っているのではないのか?実際我々は貧しくなっている。なぜなのか。」こう考える人が増えているのではないのか、そう思う。
例えばEU域内で問題になる移民問題なのだが、国家と言う共同体の資本を移民が食い荒らしていると考えているフシがある。日本では官僚が税金を私物化し、資本家が原発のような危険物を市民に押し付けている。そしてそのバックにはアメリカがいて日本の富を吸い出している、そう考えている人物が増えているのでは。
実は中国も韓国もそういった所がある。中国もやはり官僚、韓国は財閥だ。そこで過去に日本にかすめ取られた(と信じられている)領土を再復しようと言う運動になっているのでは?
実際市民が見わたすことが出来るのは、それこそ本当のコモンズ・地域社会でしかない。その中にある格差や地域の荒廃がなぜ起きているのか、普通は解らない。そこでもう一段大きな枠組みの、国家とかにコモンズを見いだしているのではないのだろうか。
そこにコモンズの復興を、ファンダメンタリズムや極端な右翼思想に見いだすのが、現在の右翼の復活になっているのではないのだろうか。


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ただ現在、コモンズは地球・国家・地域社会をゴッチャに捉えられているのではないのだろうか。国家で見れば右翼的な方が考えが楽だ。地球をコモンズにすると、それこそ複雑だ。実はWTOとかTPPやFTAは複雑なのを単純にしようと言う動きだ。経済の密着化が戦争を回避させる動機になるからだ。そしてルールの一元化は、どの国の誰にでも貿易で儲けられるチャンスを作れる。決して悪い事ではない。
だが地域社会で見れば、世界的な企業が2社か3社だけの製品で、ヘタすると1社だけの製品になる可能性を作っている。これを作っている所はいいかもしれないが、作っていない土地は買うだけしか出来ない。
もう少し別な例では、アマゾンが当日配送と無料返品を作ったら、確実に小売業に大激変を起こす。幸いに私のような見て買いたいという消費者がいる限り、すぐにはそのインパクトは起きないと思うが。


現在のグローバル化で本質的に問題なのは、地域社会に全く合っていないという事がある。グローバルのコモンズは合理性を追求してゆく。そこにはある一定以上の能力のある人物を想定した社会だ。しかし地域社会にはそこから全く落ちこぼれた人、代表は障害者だ、あと老人がいる。そして若年層の無職者が増大している。
折り合いがつかなくなっている。

若干このところいい傾向も出て来た。例えば企業が社会責任を負うと言う当たり前から、社会基盤を負いましょうとかそういった動きはある。


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だが、なぜ地域が疲弊しているのか誰も本当の所は解っていない。
なぜならコモンズの凋落は、羊を何匹放したのかと誰かが解らない所にあるからだ。
多分政治家や官僚ですら解っていない。問題はここだ。


追記
コモンズの悲劇の特徴なのだが、それぞれがそれぞれでよかれと思った事が、マイナスの方向に向かう。特に規制がない場合だと大変な事になるという例だ。
地域の場合、小売業が解りやすい。八百屋や各町内にあった時代があった。その時代だとご用聞きがお得意様の所を回って、注文を取って配達していた。
それがスーパーの進出でどんどん潰れて行った。理由は消費者にとって見栄えのいい野菜が陳列してあったからだ(実は当時だと詐術が混じっている。野菜売り場には緑が鮮やかに見得る蛍光灯が取り付けてあった。肉や魚のコーナーもそうだ。最近はそこまで露事なのは減ったように思える。)。また明るくて気兼ねない店舗は買い物を楽にした。ご用聞きの小僧は失業した。
スーパーの競争が激しくなり、店舗面積が大きくなった。すると車でしか行けないようになった。しかし今では高齢化社会だ。買い物に行くのも大変なお年寄りが多くなった。これが都市部だったらまだ何とかなるがちょっと外れるともうどうしようもない。
そこで都市部ではコンビニがお惣菜を充実させたり、生鮮食料品を売りはじめている。ローソンに至っては移動販売車を実験している。イオンのネットショッピングも、しかも当日配達なのだが実験がはじまっている。だがネットはイマイチなようだ。
なお変な所なのだが、盛岡の川徳デパートが電話注文のショッピングを高齢者向きにはじめている。これが好評だ。デパ地下のお惣菜とか食料品を売っているのだ。しかもなんと外商部がだ。
実は時代をぐるっと回って、元に戻って来ているのだ。ニーズの変化だと言えばそうだが、実は消費者の身勝手さが原因でもある。
次はかなり厄介な話しだ。コモンズを国家まで広げて地球規模にした場合だ。
実は経済成長には限界がありそうだ、と誰もが気がつきはじめている。今は中国やアジアの後進国や落ち着きはじめたアフリカから経済発展が進むと考えられている。確かに潜在能力を考えればすごいものだ。世界全体がアメリカ人になったら!
その悪夢はともかくとして、実際の例としてコモディティ市場(穀類とか原油とか鉄鉱石の市場)が乱高下しがちだと言う事だ。これは中国の旺盛な消費とかもあったが、多分今後工業やサービスの原料となるエネルギーや食料を押さえた方が儲かると、誰もが思っていると言う事だ。
ITバブル以降、イノベーションに対する投資はイマイチだ。フェイスブックの株価凋落ももしかすると今だったらイマイチになると誰もが思っているからだ。
コモンズに限界が見え始めている。もちろんここでは地球温暖化とかは言わない。経済だけ見てそうだという。
現在中国が供給過剰で凋落気味なのと、インドのめんどくささが訳の分からない状態になっている事と、フタをあけたらブラジルは資源だけで裕福になってインフラないのかよ!とか世界経済が大きく上向く可能性は期待ほどではない。
この中で疑心暗疑になっている。


右翼の活躍は、ここに隙間を見いだしている。だが現在の右翼は本質的な所を忘れている。コミュニティの再復がなければ、右翼の思想は上辺で終わってしまうものなのだ。
一つだけ例外がある。アメリカのティーパーティーだ。これは信仰であって、右翼ではない。


残暑お見舞い申し上げます

2012-08-27 01:54:03 | インポート
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残暑お見舞い申し上げます。
イヤ本当に今年の残暑は酷いです。氷の写真をとっても涼しげにならないのは、私が暑いと思っているからでしょうか。週間天気予報をみてもズラーと最高気温30度以上の日ばかりです。明日から3日間はまあ33度以上でしょうか。これは残暑ではないですね。どこいったんでしょうかエルニーニョ。
異常気象とよく言いますが、かなり異常です。世界的に見てもアメリカとインドの干ばつ、オーストラリアの干ばつ。北朝鮮と北京の豪雨など明らかな異常が起きています。そして今回の台風なのですが、ただいま台湾を絶賛迷走中の14号と、一時期910hPaで今930hPaの、猛烈に強い15号が沖縄県を通過中です。



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しかしだ、今年は何回台湾と上海に台風が上陸するのだろうか。台風15号はこのままだと北朝鮮を直撃します。正直な所、今年の台湾と中国沿岸部、そして北朝鮮には同情します。あと韓国の白菜がどう育っているのかも心配です。雨がかなり多いのではないのかと、気象衛星から推察しております。
そうそう、なんと中国版ツイッターの微博で、実名登録の人物が過去の人民日報での尖閣諸島の取り扱いが、日本領として扱っていた(日本人には周知の事実)事を取り上げている。なんて勇気のある人だろう。
漢奸として扱われないように祈るのみだ。


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空は既に秋。6時には日が沈みます。でも暑い。もうどうしてなんでしょうか。
こうなったら最高気温のベスト10入りを目指してもらいたいものです。オリンピックイヤーですし。



8月23日の天気

2012-08-24 17:00:16 | お天気
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今日も暑いです。南の方に巨大な積乱雲が見えます。内陸の積乱雲は成層圏に達する事は少ないと思うのですが、どうも到達しているようです。



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どんどん形を変えています。実はこの時点で気象台の衛星写真で見えるサイズに成長しています。23日は最高気温35.3度、最低気温が23度です。


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どんどん迫ってきます。


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この雲だけではありません。至る所からわき出しています。まるで盛岡は包囲されているようです。
このパターンって多いんです。周囲で雨が降っているのに盛岡だけ晴れていたなんてざらです。


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5時を過ぎましたがまだ夕立は来ません。


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さてここでコマーシャルです。劇団よしこが来る9月21~23日、「花葬日記」を公演します。劇団よしこですが、盛岡の市民演劇ではダントツの実力派です。圧倒的な世界観と充実した芝居を堪能できます。リンクはこちら
「花葬日記」は、2010初演で今回仙台公演が終わって、盛岡で行います。なのでよくある芝居の当たり外れがとても少ないと思います。充実した芝居があると言い切ります。芝居には好みとかいろいろありまして、誰にでもオススメできるものではないのですが、この劇団なら大丈夫です。とはいってもアングラ風味な所はあるな。
それでも、初演のときも泣いてしまったもんな~
YouTubeに結成20周年ビデオがある。参考にどうぞ。

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YouTube: 劇団よしこ 結成20周年記念CM




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南から黒雲が近づいています。


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西側はきれいな夕焼けです。


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さて今月の気温変化をまとめてみました。8月24日は未確定ながら現在推測できる最低最高気温、25日からは予想気温を入れています。平均気温は24日以降、単純な平均です。本来の気象データーの平均気温は1時間あたりの平均気温を、平均したもの。つまり一番多く現れる気温帯になるように加重平均がかかっています。なのでこの平均気温は少し高い方に振れると予想しています。
さてこのグラフを書いて、気がつきました。2012年8月の平均気温は歴代1位になりそうです。現在予想される平均気温は26.2度、これは2010年8月に匹敵します。
そして現時点で最高気温35度以上の日は歴代1位です。猛暑です。
しかしこの猛暑ですが、お盆を過ぎてからのいわゆる「残暑」が記録を作っているのです。なんということだ。



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激しく雨が降ってきました。雷は鳴っていますがちょっと遠いようです。
実は写真で撮るのが難しいものに、暑さ寒さと、風雨があります。いずれ直接表現できないのです。なにかに仮託して表現しなければ行けません。暑い暑いと言って、そうめんや水ようかんを撮影したんでは意味がありません。しおれた花とかこうして雲とかになる訳です。
しかし暑い寒いは、空気で何となく伝わるものです。しかし雨は相当難しいものです。これが風になると、ほとんどお手上げです。
何言ってるんだって?そんなの簡単だって?やってみればよくわかりますよ。


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1時間あたり23ミリの豪雨です。実際は30分ほどの豪雨だったので、激しさが解ると思います。


竹島問題・更に悪化

2012-08-24 03:30:24 | インポート
日中韓の間には、壮絶なねじれがある。日本人は韓国と中国に負けたとは思っていないし、韓国は占領された上に(それまでの間難癖をつけられ続けたというのもある。主権侵害を受け続けたと言うのがある)、日本人にされてしまい(日本協力者と反日本主義者がいた)、大戦後民族主義者の勝利になった。でも南北に分断されてしまった。
中国も日本に勝つためにとんでもない犠牲を払い、勝利しても当時の世界は中国国民党を支持していた。国民党vs共産党の戦争があり、国民党は台湾に逃げ出した。(清朝初期も、台湾に明朝の残党が逃げ込んだ事があった)
中国共産党に残っていたのは、荒廃した国土だった。それを立て直そうにも、日本からの賠償問題は前に国際的に認められていた国民党が、放棄していた。
戦争責任を相対化させる、というのは愚劣な事だと思う。でもここでやっぱり言いたくなる。中国国民党と共産党が取った戦略は、あまりにもあまりにもだったのではないのか?日本軍の兵站線を長くし、ゲリラ戦を容易に行えるようにした。結果内陸奥深くに日本軍が入り込んでとんでもない事になった。
とはいえ、この方法しかなかった、というのは事実だ。それに答えてしまった日本軍もどうかと思う。
日本と中国だが、国民の事を考えていないと言う点では、この当時から変わっていない。


さて前ふりが長かったが、日本の野田首相の親書を韓国が受け取り拒否した。まず外交官同士で対面で手渡しするのを韓国が拒否した。仕方が無いので、日本は親書を書留で郵送した。
この時点で、おかしな事になっている。親書は外交官で手渡されるものだからだ。
送られて来た親書を、韓国が受け取り拒否をする。その返された親書を、日本が受け取り拒否している。
異常事態だ。外交儀礼上これは戦争準備に入ったレベルだ。
韓国だが、この親書受け取り拒否を検討した時に、法的に見て受け取り拒否できる、と判断したようだ。問題はこの法なのだが、国際法で親書受け取りとかそういった規定は無いはず。だから受け取り拒否できると考えたのだろう。
しかし親書に関しては、もう一つ上の外交慣習と言うものがある。これは法ではない。慣習であるから、絶対拒否できない。親書を送ります、と言われた時点で受け取らなければ行けないものだ。幸い日本は憲法で交戦権がない。おまけに現代では、本当になぜ戦争と言う手段に訴えなければ行けなかったかを全世界に説明出来ないと、戦争は出来ない。アメリカは簡単にやってのけれますが、まず日本はムリ。こういった事が、韓国の態度になるのだと思う。
だが、どうして慣習を無視できるのだろうか。

実は韓国の大統領府に、国際法と外交慣習の違いを分かっている人物がいなかったのではないのかと疑っている。
ヘタをすれば国内法での判断だったのではないのか。民事訴訟法の範疇の、そういった判断だ。それだったら一旦棚おきはありえる。

親書と言うのはとても不思議なものだ。確実に新しい事は書いていない。大体想定済みの事しか書いていない。へたをすると、今回のように報道が先立ったりする。思惑記事だって、今回の件ならば親書の中身なんぞ、大体分かる。それだったら公表した方がまだマシだ。実はその程度のものだ。
だが親書を交わしたと言う事が重要なのだ。親書を交わしたと言う事は、世界に向けて戦争状態にはありませんと宣言する事なのだ。問題はあります、だが話し合いは続いています、そういったものだ。


この親書受け取り拒否問題でいろいろあるのが、イ・ミョンバク大統領の親族の事件(韓国では往々にしてこういった事件で、元大統領の地位どころか刑事告発されたりする)と、イ・ミョンバク政権の主軸であった財閥優遇政策への批判(韓国の失業率は3%と言うのだがどこがおかしいのだろうか、とはいえ最近韓国10位の財閥オーナーに実刑判決が出た)、レームダックに陥った末期政権、そして中国に切り替えようと言う外交スタイルだ。最新では北朝鮮と日本の関係改善が進展しているのを、中韓で妨害しようと言うものだがこれはどうなのか。メンツで妨害しようとするならここまでの手段は使わない。使う意味が分からない。
もうちょっと穿った所では、北朝鮮工作員世論操作説だが、これは考えない方がいい。私は北朝鮮の崩壊も滅亡も望んでいない。ただ引っかかる所はある。
それぞれがそれぞれに説得力がある。しかし、ここまでやる必要が無い問題だ。

とはいってもこれは大切なのだが、中国共産党が反日であるのは間違いないが、韓国も独立運動からはじまっているので、基本的に反日だ。基本的と言うのはねじれている反日だからだ。分かっているけど止められない。

それは分かっている。それは中国や韓国の国内問題だからだ。そして日本の国内問題でもある。


だがやっぱり分からない。天皇を出したと言う事が分からない。日本国内最大のタブーだ。それを今ここで出すのがやっぱり分からない。よほどの極左(天皇制廃止論とかだ)か超極右(実際極右で、京都に戻られて国家に携わらない方がいいのではという考えも出ている。こんな事もあるから今の状態は止めましょう、実際の所は考えとしては苦悩を感じるが)でない限り、絶対に口に出さないタブーなのだ。

親書の件は、韓国にとって落としどころを失ったと言う事だ。

だから儒教国家って嫌いなんだよ。日本だってそんな所が残っているし、人間の世の中に、絶対があると信じている時点でどうしようもない。メンツばっかり考えて最悪の方向に向かってゆくのは、アレ?どこかにそういった帝国があったな?

PS
ただこの問題で「だから民主党がダメ」と言い張っている、自民党が全く理解できない。自民党は解散を要求している。それもこの騒動の中でだ。そこまで成り下がったのかと驚く。
自分たちが撒いたタネばっかりだろう。誰だって分かる。
こんな事ばっかりだから、官僚になめられるんだろう。
底が浅いのは、日本人だから?


甲子園終幕・講評でいっちゃった

2012-08-23 13:18:58 | インポート
「花巻東の大谷投手を甲子園で見れなかったのは、残念」
いちゃった。閉会式での講評の、ほぼ冒頭で出て来たこの発言。聞き逃しませんよ。
これって、高野連岩手県支部についての苦情ですよね。あの花巻東と盛大付属高校の決勝で、ファウルをホームランとした大誤審の件ですよね。ウワサではこの試合の審判は全員審判資格剥奪、岩手県支部は組織替えになるようですが、閉会式でいう事は無いだろう。花巻東の選手たちはどう思っているだろうか。大会長のお墨付きがついたので、なおさら悔しいでしょう。盛大付属は?もの凄く複雑な感情を持ったでしょう。
あとなんか「白河の関をこえられなかった」とか言ってますが、何の事でしょうか。文脈が聞き取れなかったので何とも言えませんが、「白河以北一山三文」という有名な慣用句もありますので、勘違いしそうです。
あまり何も考えていないように感じます。というか誰だ、この原稿を書いたやつ。


PS
さて3人ほどにこの件を聞いたのですが、一番シックリ来るのは本戦の講評として考えると、予選について言及するのがそもそもおかしい、と言うものだった。間違いなくこれが正しい。
確かに社会現象と言うべき夏の甲子園だが、スポーツだとすれば、競技内容についての講評であるべきだ。そして本戦の閉会式の講評なら、本戦に関してのみ言うべきだ。予選は予選で総括されている。
間違っても本戦に出場していない選手の名前は言ってはいけない。(もちろん問題があったのは確かだ)
それがなぜこういった講評になるのかと言えば、もともと政治性があるスポーツだと言う事だ。
さてこの稿だが、今の所私の空耳かもしれないと思ってYouTubeなり探している。
今の所、この3人のうち一人がそんな事言ってたネ、と同意しているが確証が持てない。
何しろ聞いてすぐに書いたからだ。