どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

雪男・イエティ同定

2013-10-19 03:19:29 | インポート
このニュースは凄かった。多分私のようなマニアックの人間だけだと思うが。

あのヒマラヤの雪男伝説だが、残されたとする毛と、4万年前に絶滅したとされるホッキョクグマの遺伝子と、100%同じだと言う話しだ。

やっぱりCNNだ。この会社は面白すぎる。上質なゴシップにはとっても良い。もう全文引用しよう。

(CNN) 英国の遺伝学者が、ヒマラヤ山脈で採取された動物2頭の毛を調べた結果、古代のホッキョクグマとDNAが一致したと発表した。ヒマラヤ山脈に生息していると伝えられてきた伝説の雪男「イエティ」の謎を解く手がかりになるかもしれないとの期待が高まっている。
この研究結果は英テレビ局チャンネル4のドキュメンタリー番組で紹介される。同局の発表によると、オックスフォード大学の遺伝学教授ブライアン・サイクス氏は昨年、世界から未確認生物の毛などの組織提供を募り、集まった30以上のサンプルを調査した。
この中でも特に、ヒマラヤ山脈で採取された2つのサンプルに注目した。この2つは約1300キロ離れた場所で別々に採取されたものだったが、DNAを調べた結果、100%の確率で、ノルウェー北端のスバールバルで見つかった4万年~12万年前のホッキョクグマの顎の骨のものと完全に一致したという。
サイクス氏はこの結果について、「どう解釈するかについてはさらなる研究が必要だ」としながらも、ヒマラヤの高地にホッキョクグマを祖先にもつヒグマの仲間が生息している可能性や、ヒグマと古代のホッキョクグマを祖先とするクマとの混合種がいる可能性に言及している。


もうリンクもしちゃう。

しかしだ、一致させる遺伝子情報がある物をどう捜すのか、相当困難なはずなのだがよく見つけた物だ。多分イエティ=白熊説をとっていたのだろうが、それにしてもサンプルが多い訳で、大変なはずだった。

それにしても4万年前の熊が、生き残っているというのに感動を覚える。しかもどう考えても食べ物のないヒマラヤで、しかも目撃情報があると言う事は襲われなかったという、逆証明でもある。人を食べている訳ではない。もしくは死肉かもしれないが、ヒマラヤにそんなにあるのだろうか。


ヒマラヤを超える鶴が力つきて落ちる所に、熊がいるのだろうか。
謎は更に豊かになる。


盛岡私的観光案内・旧高等農林正門旧門番所

2013-10-19 02:46:22 | まち歩き
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大変珍しいのですが、岩手大学の旧高等農林正門門番所が公開されています。
岩手大学ミュージアム10周年記念事業の一環として、教育学部・教科教育専攻の美術コースの学生、平たくいえば修士課程の彫塑・染色の学生の作品が展示されています。


この建物の公開は、多分今回が初めてとなります。実はこの建物と旧正門、それに続く盛り土のスロープも国の重要文化財に指定されています。そしてこのような門番所がかなり良く保存されているのは、珍しい事です。一度移築しているのですが、ほぼ当時の材料で残っています。


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八画の中は土間と、座るための縁が回っています。その片隅に炉がありました。ここで炭火を焚いていたのではないのかと思われます。


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天井組は、割と単純。材が太いのが特徴でしょうか。屋根組が不必要なまでに頑丈に出来ています。構造的にここまでしなくていいのにと思うのですが、多分当時の大工がこんな作りをした事が少なかったのでこうなったのかと思います。

先の炉との関係ですが、建物の暖房は変遷があったはずで、確か修復前には煙突が付いていたと思います。
炉で薪を焚くためには、天井に火棚が吊るされなければ行けないのですが、天井が高くないので吊るせなかったと考えられます。またその名残が天井に見えません。排煙の機構も見えません。それで炭を焚いたと推察した訳です。
炭が練炭になったりしたでしょうが、薪ストーブか石炭ストーブになり、煙突が作られ、門番所が使われなくなってそれらも無くなったのでしょう。


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中はこんな感じです。展示されている作品と何かしっくり来る物があります。

古い建物で美術作品を展示すると、建物に食われたりイロイロ起きますが、この建物はそれがとても少ないのが特徴と思います。とても優しく包み込んでゆく感じがあります。


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ただ、大きい物は置けません。
でもこの空間は以外と尖った物を置くと良いかもしれません。最先端のホログラムやCGあたりがかなり行けるかもしれません。
それ以外にも、不定期な産直なども良いと思います。岩手大学の茶道部では毎年この近くで野点を行っているのですが、待ち合いとしても使えそうです。


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細かい所ですが、屋外の電灯の笠は古い物のようですが、中にある傘は現代の物です。それにしてもよく捜したなと思うのですが、磁器ではないのが残念な所です。


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今回展示で糸車を出しています。門番所で糸を紡いでいた訳ではありません。

でもこの小さな畳部屋がこの建物の味を出しているんです。


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でですね、やっぱりトイレですよ。こういった物は。もうトイレが保存されていると言うだけでキターってなもんです。ありました。染め付け磁器です。

古い建物でも、使われている場合は水回りは改修される事が多い訳で、なかなか残る事がありません。それが残っていると言うだけでも偉いのですが、多分明治期の物なのは間違いがないと思います。木製だった時代のデザインを踏襲していることと、筆線のてきとーさが確信持てる所です。

ただ最初っから門番所にこれがあったかどうかは解りません。高等農林本館にあった物を移しただけかもしれません。門番所に当時として高級品を置いたのかどうか、あり得る話しですがちょっと違うように感じます。

なおこのトイレ、使用禁止です。それでいて汚いのはなぜ?

現状維持と考えましょう。


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手洗いのあたりは、当時だと人造石だったりするのですが、ステンレスっぽいです。多分どの時点か解りませんが直したのでしょう。

さてこの建物の内部がよくわからなかった最大の理由なのですが、ガラスが当時の物かその後の物で、もの凄く脈打っているのです。窓ガラス越しでは中が本当に解らないのです。この擦りガラスだと多分擦り合わせの際に平面になっているハズなのですが、透明なガラスはそのまんま平面ではない訳です。


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さて今回は彫塑の平井君が大体います。彼の作品も面白いですし、今彼が門番なのですよ。ここも面白いのです。

今の門と言うのは、とても広い物になっています。そこがかなり面白いです。

期間は平成25年10月17日(木)~平成25年10月21日(月) 9:00~15:00です。この期間岩大の学祭もありますので、ぜひ見に行ってもらいたいです。


台風一過

2013-10-19 01:30:14 | お天気
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とても風が強かった台風です。おかげで強い寒気が入りまして、とても寒くなりました。前回の記事の気象衛星の写真で、日本海で縦に筋状の雲が見えていますが、これが寒気の流れです。冷たい風が日本海の蒸気を凍らせて、雲を作るのですが、風がとても強いのではっきりとした筋になる訳です。


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大量の傘が壊れています。これでもほんの一部。まだまだ落っこちています。


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寒かったり暑かったり、ムチャクチャな気候です。ヤマボウシが花を付けています。



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狂い咲きのツツジです。ツツジは本当狂い咲きが多いです。


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自転車が緊縛されています。とても用心深い人のようです。


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台風の雨も、山では雪になったようです。岩手山の初冠雪は例年並だったのですが、一気に白くなりました。とても寒く、霜が降りました。


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シモバシラの花です。秋の深まりを感じます。


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しかし、またもや台風27号が近づいています。今度の名前はフランシスコ、アメリカの命名です。台風のアメリカの命名は面白いです。Maria・Utor(スコールライン)・Francisco・Matmo(大雨).Higos(いちじく)・Etau(嵐雲)・Omais(徘徊)・Aere(嵐)・Roke・Vicenteとなっています。訳のないのは人名でマリア以外は男性です。大西洋では女性ばかりのイメージがあります。でもなぜか太平洋では3人も男がいる訳です。Higos(いちじく)と人名以外は直接的な意味を感じます。

さて今回の気圧配置を見る限り、種子島は確実に通過しそうです。本土上陸もあるようです。しかもフランシスコさんは、かなり大きいです。予想最大が920hPaと猛烈な勢力です。

またどうなるのでしょうか。盛岡辺りを通過するとすれば、25日あたりでしょうか。
この日も仕事がある…


Wipha通過

2013-10-17 03:09:58 | お天気
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15日の夕方は、こんな感じでぼんやりとした雲だった。台風が接近している。

7時頃から、大粒の雨がバラバラバラバラと降って、風が来た。


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16日の10時頃だが、風でイロイロ倒れている。


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テレビの映像で傘が壊れるシーンを見るが、真面目に大頻発。至る所で傘が壊れる。岩手では滅多にない。

私の傘も一瞬で骨になった。慌てて買った傘も、2分で骨が折れた。雨が弱かったからなんとか出来た。

ところで、隣の大学生の雨合羽保有率の高い事。かなり見かけました。合羽に傘の重装備までいました。

真面目な学生たちです。


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これは15日16時の気象衛星の写真。


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16日16時には通り過ぎているのが解る。10時50分に松川が増水している事から、近隣に避難勧告が出た。
この前の大雨で、松川も大雨の時に警戒する河に指定されたのが、早速発動した。何ともいえない、何かを感じる。


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知り合いのリンゴ農家が、大きい実から落ちてゆくと嘆いていた。

雨はさほどでもなかったが、風は強かった。


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夕方一転して、お日様が現れた。


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ヨブ紀でも読み直そうか。


体育と芸術の秋

2013-10-15 03:09:20 | インポート
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秋でございます。今日はラッキーマンデーの「体育の日」です。と言う事で泳ぎに行きます。

途中雫石川で鮭が死んでいました。河で生まれて海に育ち、また故郷の河に戻って産卵して死んでゆく姿は、仏教的です。

そう考えていると、年でしょうか、死とか老いとか考えてしまいます。ただなんと言いますか、そんなオセンチになるのは極若い時と、この中年の頃でしょうか。
ニューズウイークにこんな記事がありました。「貧しさがあなたの頭をニブくする」。納得の行く記事です。貧困が認知能力を引き下げ、誤った判断を引き起こすと言う物です。


 サイエンス誌に先頃発表された論文によれば、家計に不安を抱えていると、認知能力が大きく低下するという。研究では米ニュージャージー州のショッピングモールに来る低所得者層と、世界平均で見た貧困層に当たるインドのタミルナド州の農民からデータを集めた。するといずれの調査からも、家計のやりくりを考えるだけで認知能力が低下することが分かった。
 アメリカの調査では、車を修理する人をテストした。すると高所得者や少額の修理で済む低所得者に比べ、多額の負担を強いられた低所得者の認知能力が低かった。
 インドでは、サトウキビを収穫する前と後で農民の認知能力を測った。すると、収穫を終えて金が入ってくることが分かっているときのほうが収穫前よりも認知テストの成績が高かった。



これはよくわかります。私もこの前のカメラのオーバーホールの金額を聞いた時には、頭真っ白になりました。


ただ貧困だけが認知を下げるとは思いません。貧困者に多額の修理費が請求された場合などでは、これ以上の生活の苦しみや死すらも感じさせると思います。人殺しに直面した場合と違って、とっさにはかわせないものです。

慢性的な死、でしょうか。それが認知を引き下げるのでしょう。

そう、中年とはそういった年です。迫りくる老後や、もしかすると病気や死、そういったものが認知を低くしている可能性もあります。貧困は更に強くするのでしょう。



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そんなこんなを考えていたら、なんでしょうか。明らかな人工物があります。河の流れをせき止めて何をしたいのでしょうか。
9月の増水を考えると、最近出来た物のようです。石の大きさから行けば大人が作ったのでしょう。なぜ作ったのかはわかりません。

趣味を持つのが、認知を下げない効果があるかもしれません。金がなくとも出来る事はあります。だが、そこに至れない場合が多すぎるのだと思います。

趣味を仕事にしているような私ですから、収入がなくとものんびりしていますが、実際この貧困と認知の問題は、あまりにも大きく感じます。


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さて総合プールです。なにかフラワーアーチに手作り感満載な飾りがお出迎えです。


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体育の日で、無料開放しています。こんなイベントがいっぱいあります。クロールとバタフライの無料レッスンは受けたかった。予定さえなければ…。早く知りたかった、というか今日が体育の日だと言うのを、ここで知りました。

なお泳力検定と言うのがありますが、なんと私いつの間にか3級になっています。20代後半は5級、30代前半は4級、その間最高スピードは変わっていません。要は年取ればカテゴリーが緩くなると言う物です。ただ2級以上は個人メドレーを要求するのでいきなりハードルが上がります。


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とりあえず予定通り泳いで、ポップコーンを貰います。先着200名様までなのですが、まだありました。材料もまだ残っていた午後3時です。太田地区の産直もやっていました。

ラッキーマンデーのせいでしょうか。昔は体育の日にこういったイベントをやればそれなりに人は集まったと思うのですが、3連休の最終日ですから、みんな他の所にいっているか家で休んでいるのでしょうか。

その前にプールと秋は、やっぱり人の足が向かないイベントです。結構すいていました。


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ポップコーンを食べて、プールを後にします。ちょっとイベント参加出来なくてもったいなかったですが、かといって全イベント参加は体力的にムリ。ワンポイントレッスンもかなりきつい。一日中水着と言うのも何だろうな。

ということで、芸術の秋になります。目指すは県民会館です。


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途中ホテル東日本の玄関で。結婚披露宴で使われるシャボン球が飛んでいます。結構良い客引きになっていました。


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さて岩手県芸術祭です。10年以上見ていません。どうなっているのでしょうか。
今回はこの2期目、現代美術・写真・ポスターです。一期目の日本画や水墨画も見ました。今回通しチケットを貰ったと言うのもありますが、入場料を取るのはどうなのかと思います。

この2期目ですが、フツーになりました。これは良い意味です。尖っている奴がいなくなったともいえます。尖りすぎて無理筋を追い求める奴がいなくなったともいえます。


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写真部門でいえば、やっぱりデジタル化は大きいです。圧倒的な手練がいなくなったというのがあります。その上で写真本来のシャッターチャンスとか、真面目に取り組んだ風景写真が目立ちます。これはとても良い傾向です。健全です。入賞狙いで審査委員の傾向と対策が無くなっているのかもしれません。


さてお次ぎは、石井県令邸です。


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石井県令邸では、「イーハトーブ・バウハウスの実験」展 が行われています。デジタルアートや、タブロー、視覚を利用した立体作品、そして先鋭的な北欧家具が並んでいます。

コピーは、「内容:総合芸術、アート&テクノロジー、コラボレーション、今日的な表現に向けた実験など、旧来の「美術」に囚われない表現の展示。平面作品からメディアアート、インテリアまで。」


とても充実した内容になっています。地下から屋根裏まで利用したのも良いのですが、明治初期の洋館にデジタルテクノロジーが入り込むのがとても面白いです。


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石井県令邸の屋根裏部屋には、滅多な事では入れないのですが今回入れます。そこから見た光景は、あの料亭・大清水多賀の取り壊し光景です。

これもまた再生と創造と言う事で。


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今回一番面白かったのは、岩手大学の書道科の平田先生とデザインの本村先生のコラボ作品でしょうか。地味なのですがかなりいい感じです。安土桃山までは行きませんが、そんなゴージャス感があります。平田先生もノリノリですので、彼のあの線質と美学を垣間みれると思います。
次が松山先生の「地図」です。コンピュータ上で世界地図の視点を変えると、ムチャクチャ変わるんです。それも図法を変えたりも出来ます。このグニャグニャな世界観は、実は理論通りなのですが、そこが面白い所です。

そして石井圏令邸で、そのグニャグニャをマウスでいじっているのが何ともいえません。

後はやっぱり家具です。この建物にモダンな家具があると、もう凄いオーラを発してきます。強烈です。しかもカタログでしか見た事のない、あの作品ばかりです。

建物のドアはしまっていますが、開くと違う世界があります。機会があれば見に行ってもらいたいです。期間は10月11日(金)~20日(日)13:00~18:00です。


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と言う事で、秋の命題を一気にやってしまいました。

実は台風が近づいています。台風26号・ウイーパです。今回はタイの命名です。女性の名前のようです。
会期の都合とかもあるのですが、18日までは要警戒となっています。天気のいいうちに、一気にやってしまいました。

明日・あさってはどうなる事か。不安になって認知が下がりそうです。