どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

さらばナショP

2017-05-27 01:01:23 | 日記

 

ナショPといっても普通の人はわからないだろう。ナショナルが作っていた業務用ストロボのことだ。PEシリーズで光量が60と48のものがあった。光の質は48の方が良かったのだが、これの60のシリーズを使い続けている。

どういった用途かといえば、30人程度の集合写真やロケでの商品撮影とか人物撮影に使われた。私も大体そういった用途だ。よくある小型ストロボが最大でも光量36程度なので、それらに比べれば3倍くらい大きいのだが、出力の大きさが魅力で、おまけに安かった。その上とても丈夫だった。今でも発行管が焼けていなければ、高電圧での放電で光るので電極の金属がその高熱で蒸発して石英のチューブに黄色い色をつけてゆく、特に昔は放電管からの紫外線を嫌ったので最初っから黄色に着色していたのがさらに強くなる、それさえなければ、いや当時のナショPはほとんど問題なく外部電源で動く。かなり丈夫だった。

実際のところ電池で動く大出力ストロボは、他にミニカムというメーカーがあったのだが、いかんせん高すぎた。ナショPより大出力で発光部は小型でも、電源部がそれなりの大きさと重さだったのだが、安定性が求められる写真館くらいしか使えなかったのではないのか。私は警察の鑑識が使っているところしか見たことがない。

ナショナルの時代はでっかい積層電池を使うもので、この積層電池が生産量が少なくなり価格が上がり、さらに製造中止でナショナルのシリーズから、パナソニックの時代のPE60-SGに変えた。10年以上は使った。今度は単2電池で動く。かなり軽量化できる。それをスペーサーを使って単3電池で使っていたから、もっと軽くなった。光量は60でも48のデザインで小さくなったし、可愛くなった。

直管の放電管2本で最大出力と最小出力で、光の色が変化することを最小に抑えたつくりは立派。ただ光を反射させる部分が小さくなって幾分光が硬くなった。そこが難点だったが、10年以上使って、いやナショPだから当たり前なのかもしれないが、色はおかしくならなかった。

今回壊れたのは電源部のインバーター回路だと思われる。7.2Vを数千ボルトに昇圧する回路の何処かが壊れたのだ。製造終了から年月がたちすぎた。修理が可能かどうかの前に、とりあえず今の仕事をこなさないといけない。

 

 

そこでゴドックス。しかも旧タイプのAD360。価格はセットで4万5000円なり。周囲でも使っているので割と安心しているが、何せ中国製。とはいえ中国製。真面目によくできています。操作系がかなり使いやすい。使いやすいが故になんかの拍子で設定が間違うことがあるのが怖いくらいに簡単。

ナショPだと意思を持って設定を変えないといけないくらい、硬く操作しなければいけなかった。言い過ぎかもしれないが使っている最中に何かに触って動かないようになっていた。あとは本当にロケの乱暴な使い方に耐えられるかだ。スタジオで使うAC電源のモノブロックストロボを外に持ち出せるようにしたものだから、発行管の交換とかアクセサリーの交換とか多様性に富んだ使い方ができる。ここが優れたところなのだが、外に出すことをまだうまく作れていないような気がする。そこに不安がある。あとはコンデンサーや電源部の部品がどの程度の耐久性なのか、そこが不安だ。

だがナショPより安いのだ。5年使えればいいのかなと考えている。中国製と思われるリチウム電池だが11.1V4.5Aというこなれた値のものだから、信用できるだろう。ただインバーター回路との間にシーリングがないので、水やゴミが入らないようにビニールテープでも巻いた方がいいかもしれない。

 

 

中国製だからパチモンだという向きはあるかもしれない。実は日本のサンパックがこれに近い商品を作ったことがあった。ただ出力が小さかったことと、いい商品だったがプロ以外ではその商品の魅力が伝わらなかった。なので製造中止になるのが早かった。

業務用特殊用途ですよ、という形のミニカムもいい商品だったのだが、少し蛸壺に入ったようなニッチすぎたものになっていた。

一番欲しかったのは、ガイドナンバー80以上のできるだけ小型の多様な用途の、そういったものだった。ナショPはその点限定的だった。サンパックの商品は帯に短し襷に長しで残念な結果になった。アマもプロもこういった商品が欲しかった。もちろん今の流行に乗った商品ではあるが、ど偉く低価格だ。

 

 

同じ写真を並べやがってと言われると思う。手前の睡蓮の花に影が出ていると思う。それと右奥がわずかに光が足りなくなっている。花弁の白が強調されている。カメラより1メータ程度の左斜め上からのライティングだ。点光源に近いチューブとリフレクターがいいのだろう。かなり柔らかい光だ。

もちろん写真の好みは上と下で違うと思うし、ライティングの技術とか露出の当て方とかもある。でもこれはかなりいい結果なのだ。

真面目に、日本が安めのストロボ市場から撤退してゆくのに、中国がいい商品を作ってくる、そうゆう時代だ。


カツラマルカイガラムシ私見

2017-05-26 20:31:18 | 日記

 

この虫が外来種なのか在来種がなんらかの原因で天敵が消失して国内に蔓延したのか理由は定かでないが、盛岡市ではかなり猛威を振るっている。

ただこの虫、よくわからないのだが広がるスピードが遅いように感じる。もしかすると繁殖力か移動力が弱いのかもしれない。何にでもつくが、どうも相性があるのかもしれない。ユリノキ並木で一本だけ枯らす勢いなのに、両隣は大丈夫とかある。カツラやカエデ・モミジ類やナラ科の植物は蔓延しやすいが、そうでもない樹種もある。いずれ5年ほどかけて一本の木に広がってゆくようだ。初期は暑さや乾燥で木が弱っているように一見えるが、相手は虫なので、等比級数的に増える。なのである日突然大量発生したように見えるだけのようだ。

近所の庭を眺めていて一つだけわかったことがある。手入れで状態が変わるのだ。やはり手入れの難しい高木は被害が出ているが低木はさほどでない。庭師が入っている庭では被害が少ない。これは何を意味するのか。

枯れ枝を外しているのだ。庭の手入れの基本なのだが、枯れ枝を木に残しておくのはみっともない。そこでマメに枯れた枝を外している庭は被害が少なくなるのだ。

カツラマルカイガラムシは新梢について樹液を奪い取って枝を弱らせる。それが枯れるとカイガラムシは移動できないので、そこに残ってしまう。盛岡だと5月と9月にそこから幼虫が発生するので、枯れた枝を積極的に外してゆくと、カイガラムシの密度を下げることができる。高木でない限り可能な方法だと思う。枯れ枝は短く切って、燃えるゴミに出す。高さが3メーターまでの木だったらなんとかできると思うが、庭師に頼むのがベターだろう。

市街地の庭ではこういった対策が有効だろう。それでも蔓延したら、冬季に枯れ枝を外して石灰硫黄合材かマシン油乳剤等の農薬を散布する。石灰硫黄合剤は殺虫・殺菌効果があるので効果的だが、噴霧すると近所が温泉の香りに包まれてしまうという欠点がある。あと自動車やトタン屋根を腐食させる可能性がある。そして庭は落葉樹だけでできているわけではない。針葉樹や常緑樹には薬害が出る可能性がある。その意味ではマシン油乳の方が使いやすい。ただ効果は低い。

それでも発生するようだったら、幼虫発生時に指定の農薬を散布する。ただこれは素人にはわかりにくい。それでもダメだったら指定の農薬を樹幹注入する。これはキットがあるが、これまた素人には取り扱いが難しい。なので樹木医に相談して、庭師や業者に頼むことがベストだが、ハードルが高い。

やはりできるだけ枯れ枝を外すというのが、地味だが一番効率が高い方法だと思う。そしてそれは庭の手入れの基本なので、カイガラムシ対策ということだけではなく、続けてゆくのが一番いいと結論している。初期の頃なんて多分普通の人にはわからないし、蔓延してからだと遅すぎるので、この方法が一番だろう。

一番問題になっているのは里山と公園だが、蔓延してしまったら伐採するしかなさそうだ。残念ながら。枯れかけて風倒木になるのが一番問題だからだ。ひこばえ等を大切に育てて復活させるのが一番かもしれない。低木のうちなら管理が簡単で、それが高木になるまでにこの蔓延が収まっている可能性がある。ただ一時的に景観が悪くなるから、公園管理者にとって頭がいたいことだと思う。


男はおしゃべり

2017-05-25 01:26:26 | 日記

 

昔「男はおしゃべりだから信用できない」と言われたことがあった。色々な実例をコンコンと聞かされて、結局納得せざるを得なかった。喋ったつもりもないのだが、喋ったことになってしまうのだ。男は完璧な嘘をつくのに慣れていない。なので断片的に真実が混ざる。なので少し類推するだけで矛盾点から本当のことがあぶり出されてしまうのだ。

また男社会の仲間意識は、嘘をつかれるのを嫌う。なので「お前嘘ついただろう!」と言われると、仲間外れにされるのを嫌ってベラベラと喋ってしまう。

逆に他人のことは野放図に話すのでそれこそ「おしゃべり」になってしまう。結論は、喋ったつもりはない断片から、周りが類推して真実が流布してしまう。全く男は昔っからSNSがなくとも、同じことをやっていた。

 

 

だが立場が偉く慣ればなるほど、華麗な嘘をつかなければいけない。それはどういったことかと言えば、90%の真実に基づく話を10%の嘘でひっくり返す術だ。99%を1%でひっくり返したら天才だ。ひっくり返すのが上、中は話をすり替える、下は誤魔化そうとして嘘を入れることだ。で、これが男の話芸。でも100%真実を喋ってはいけないのだ。

だがどんな話芸を使っても、トップにいってしまえば喋っていけないことが増える。本当の秘密が増えるからだ。

 

 

ということでトランプさんだね。前FBI長官のコーミー氏との会話を録音していたと喋ってしまったのは、嘘だと思いたいけど、この連続で起きた発言はどうなんだろうか。

ますは4月29日にフィリピンのドゥテルテ大統領との電話会談で、朝鮮半島沖に原潜を2隻配備したと言ってしまった。

そしてこの前の、ノートパソコン等のバッテリーに爆弾を偽装して入れる技術があると、ロシアの外務大臣に喋ってしまった件。

でトランプさんではないが、今回のロンドンのテロ事件でイギリスの諜報機関がアメリカに渡した情報が、あっという間にマスコミに載ってしまった。

テロ事件なので犯人の名前は、周辺捜査が完了しないと発表できない。理由は協力者のあぶり出し等の作業が困難になるからだ。自爆テロで肉片になってしまった人物を特定してしまうわけで、その能力はすごいの一言だが、協力者がいた可能性のある案件で容疑者の名前を出してしまったら、逃げるだろう?

 

 

男社会に戻ったと思っているのだろうか。アメリカの不手際が多い。


う〜

2017-05-24 01:27:55 | 日記

 

長年使っていたナショナルのストロボPE-60SGがついにお亡くなりになった。電源部のインバータが壊れたようだ。

ウ〜ン。

 

 

製造終了で多分修理不可能。

 

 

ウ〜ン、お金どうやって引っ張り出そうか。