

庄内プロジェクト(緩和ケア普及のための地域プロジェクト)の活動の一環として、荘内病院の緩和ケア専門医が訪看や施設へ出向いて出張研修会を行っています。昨晩は、和泉先生による、当地区医師会の訪問看護ステーションハローナースでの研修会だったようです。和泉先生によるレポートをFBから引用します。和泉先生、いつもご苦労です。
2014.8.19 鶴岡地区医師会訪問看護ステーションハローナースでの出張緩和ケア研修でした。
いつもお世話になっている訪問看護師、リハビリスタッフ、訪問入浴スタッフの皆さんとの勉強会に呼んでいただきました。
テーマは、「終末期がん患者の苦痛緩和のための鎮静」でした。
私が在宅に出向いた患者さんの最期の5日間で鎮静薬を持続皮下注で投与し鎮静を行った経験がきっかけとのことでした。私自身はこの時、訪問看護師さん、認定看護師さんに大変助けていただいたので、そのときのことをみんなで共有できればと思って準備しました。
病院中心で看取りに関わってきて、この患者さんとご家族の在宅緩和ケアの経験は貴重なものでしたので、振り返りもでき、また、鎮静とはどういうものなのか、どんな手順で行われるものなのか、どんな方法があるのか、それに関連した過去の研究結果(日本の多施設研究)などからの家族ケアの重要性などを確認することができ、良い機会になりました。
本音をいえば、鎮静に関するつらかった自分の経験をたくさん思い出し、心の中で眠っていた出来事を掘り起こす時間にもなり、今でもつらいです。
地域の緩和ケアは、特に訪問看護師の皆さんの頑張りで、本当に大きく変わりました。患者・家族と医師やケアマネジャー、薬剤師とのつなぎ役、任せて安心、元気で朗らかな頼もしい皆さんです。
一緒に助けあいながら、成長させてもらってきたことに感謝します。
同行していただいた緩和ケアサポートセンターの相庭さんお世話様でした。