鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.382 (鶴岡地区医師会勉強会)

2014-08-30 11:54:25 | 日記
8月29日、19:00~、医師会講堂

今回の医師会勉強会は、三友堂病院 緩和ケア科 加藤佳子先生をお呼びして、「痛みのない生涯を送るために ~モルヒネと上手につき合う~」と題した講演を拝聴しました。

積極的にモルヒネを使うことで、がんの痛みのみならず、帯状疱疹やロコモティブシンドロームの痛みもコントロールできることを豊富な経験や事例を通して解説して頂きました。モルヒネは、正しく、上手に使うことで、痛みに苦しんでいる患者さんを救うことができる、優れた治療法であることを学びました。

皮膚科医である私は、帯状疱疹を診る機会が多いのですが、痛いのは当たり前と思っていました。この発想は、「がん」なんだから仕方がないといって、患者の苦しみを放置していたのと同じ思考ですね。私自身、ハッとさせられました。一方で、最近の帯状疱疹の人の多くは、抗ウイルス剤とNSAID、カロナール、リリカなどの通常の治療で、従来に比べれば、強い痛みを残す人(帯状疱疹後の神経痛)は少なくなったように感じています。とはいっても、モルヒネを上手に使うことで、強い痛みがコントロールできるのであれば、積極的に使ってみたいと思いました。

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeYU02aVpUZk1xNkU/edit?usp=sharing


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