在宅医療を考える会
11月17日、19:00~
総合司会:石橋先生
1、開会
2、診療所調査の報告(ほたる 渡邊)
100%回収率をめざし、現在アンケート調査中、(現在の回収率90%超)
診療所全体では、60%強が訪問診療~往診を行っている
(内科系に限ると90%程度)
3、施設訪問調査について(三原)
昨年度行った、当地区のサービス事業所調査について概要を報告
現在、論文化し投稿作業中。
報告内容
4、ワールドカフェの説明(鶴岡協立病院 瀬尾)
・対話を楽しむ
結論を無理にまとめる必要はありません。その場に出てくる話と参加者との対話を楽しみましょう
・話をよく聞く
話すばかりでなく、他の人の話によく耳を傾けましょう
・質問して広げる
分からない事は質問しよう。理解は深まり対話が広がります
・否定しないで受け止める
議論の場ではありません。多様な意見を受け入れそれに触発される自分自身を楽しみましょう
・リラックス
正解も間違いもありません。リラックスして話しましょう
・アイデアや思いついた事を書く!描く!つなぐ
思いついた事や話したい事などのキーワードを書いたり画を描いたりしながら対話を残しましょう。
・テーマにフォーカス
著しい脱線は限られた時間を浪費してしまいます。参加者全員がテーマにフォーカスした深い洞察と対話によって場は活性化します。
5、ワールドカフェ(20分X2ラウンド)
ワールドカフェと呼ばれる形式でグループワークを行いました。
<内容>
3つのテーブルに、それぞれ仕切り役のホストを配置します。
各テーブルのテーマは以下です。カッコ内はホスト。
◆「施設の協力医」どうしてる?(土田)
◆「看取り」どうしてる?(石橋)
◆「他職種との関わり」どうしてる?(三原)
第1ラウンド(20分)
参加者は、自分の興味にあるテーブルに着席し、ホストの司会で自由に意見を述べ合います。
20分間、話し終えたら、ホストを残して、他の人は新たに自分の興味のあるテーブルに移動します。
第2ラウンド(20分)
ホストは、新しいメンバーに、自分のテーブルで出た話を紹介し、新しいメンバー(ゲスト)へ話題の繋ぎ、会話のきっかけととします。
ラウンド終了後、各テーブルで語られた内容(発見やアイディア)をホストがまとめ、皆さんに紹介します。
参加した皆さんは、比較的自由に本音の話し合いができたのではないかと思います。
各テーブルの話し合いのまとめについては、以下にアップしておきます。
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zebnRyN3FzRGs1OG8/view?usp=sharing
私は、「他職種との関わり」というテーマのテーブルを担当しました。
ゲストの皆さんからは、在宅医療はどうしていますか、とうことでいろいろと話を伺うことができました。とくに、私のテーブルのテーマである、他職種との連絡などはどうしていますかとの問いには、FAXと電話でほとんど事足りており、顔を合わせる必要性を感じていないと答える医師がほとんどでした。一方で、介護職からは、医師とは連携がとりずらいという意見が多く聞かれますので、お互いの意識の差に大きな隔たりを感じました。
また、介護職などと診療所との連絡の窓口は、診療所の看護師が担っていることが多く、診療所の看護師と介護職との連携を深めることも重要と感じました。
また、診療の先生たちは、在宅や施設に多くの患者を抱えており、大変なおもいをしながら地域医療を支えていることを再認識しました。
会のあとは懇親会
南庄内在宅医療を考える会後の懇親会です。医師のみでのワールドカフェ、「時間が足りなかった!」との感想でした。懇親会も予想以上にあつーく在宅医療、施設、病院…延々と語り合っています…本当に延々と…。医師が抱える普段からの疑問や、訴えのような思いを声に出して、和気あいあいと賑やかに。外は冷たい秋雨、中は熱く本音飛び交う熱燗の会。庄内の先生達、今後も楽しみです。この輪が、どんどん大きく広がりますように。
補足:ワールドカフェとは
新しい知識の生成は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことできる「カフェ」のような空間でこそ創発されるという考え方に基づいた話し合いの手法
アニータ・ブラウン氏とディビッド・アイザック氏が1995年に開発
自由に意見を出し合い、互いの考えの背景について探求し、相互理解を深める事が目的
急いで問題を解決したり、終わった後に合意形成が出来ていたりする事が目的ではありません