鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.240 (今週のまとめ)

2013-12-07 16:34:10 | 日記
今週は会議や忘年会が多く、すべてへの出席は叶いませんでした。
今週のまとめです。

2日(月)
 荘内病院中長期運営計画評価委員会(既報)
 在宅サービスセンター運営委員会(欠席)
3日(火)
 地域連携パス推進協議会運営委員会(既報)
4日(水)
 田中先生来鶴(既報)
 荘内病院地域連携室忘年会
5日(木)
 つくし運営委員会
 ふきのとう運営委員会
  両事業とも大きな問題はなく、順調に推移
  来年度の予算は、微増収を見込む
6日(金)
 Net4U視察
  ソフトバンクからの視察対応、
  Net4Uの活用状況については、驚いていた様子
  ソフトバンクとしても、Net4Uのような医療クラウドシステムの
  ビジネスモデルを模索中とのこと
  なお、ソフトバンク孫正義社長 ITで医療は変わるのか?
  の動画は以下から
  http://www.nicovideo.jp/watch/1304669953

 酒田地区医師会忘年会
  県医師会、酒田市行政関係者、製薬会社などを招待しての酒田地区医師会忘
  年会に出席し、来賓挨拶を述べてきました。
  挨拶では、東京で行われた在宅医療推進フォーラムに参加してきたことをネ
  タに、本フォーラム9年間の歴史の中、日本医師会の理事が初めて登壇とい
  う歴史的な出来事があったこと。
  在宅医療はかかりつけ医機能の延長線上にあるもの。ずって診てきた患者 
  が来院できなくなり、往診してくれと言われたら往診する。自宅で死にたい
  といのであれば看取ってあげる。自分の患者さんを最期まで責任をもって診
  るのがかかりつけ医としての役目である。
  超高齢社会では、治す医療から支える医療への転換が必要。病気をみるので
  はなく、人を診る、家族を診る、さらには地域を診るという医療の本質が 
  見直される時代がきたと、というような趣旨のことを述べてきました。。

 在宅医療と薬に関する多職種意見交換会(欠席)

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No.239 (武蔵野赤十字病院泌尿器科田中先生鶴岡訪問)

2013-12-07 10:18:38 | 日記
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11月4日(水)
 武蔵野赤十字病院泌尿器科の田中良典先生、鶴岡訪問
 田中先生とは、以前からパス学会などを通して面識がありますが、 とても、
 ダンディでおしゃれな先生です。
 鶴岡の地域連携パスの取り組みには、以前から注目してもらっていました。

 酒田地区では前立腺癌の内分泌療法フォローパスとPSAフォローパスを来年1月
 から開始する予定だそうで、前立腺がんパスで高名な田中先生をお呼びして
 4日に酒田地区医師会主催の講演会を行ったそうです。

 その途中、Net4Uを視察したいとのことで、鶴岡訪問となりました。
 ついでに、医師会会館や健康管理センターなども見学して頂きました。
 「つくし」では、田中先生の義母のことで、相談にものってもらいました。
 対応頂いた長谷川さん、有難うございました。

以下、田中先生からのお礼メール

月山、鳥海山も見えたし、笹川流も通ったし。
そばも美味しくいただきました。
鶴岡の城下、NET4U, 医師会館の立派さにおどろきました。
包括支援センターで話も伺えたし、鶴岡と酒田の関係も教えていただけたし、
鶴岡では全てアウトカム達成(包括は正のバリアンス)でした。

酒田では前立腺癌の内分泌療法フォローパスとPSAフォローパスを来年1月から開始する由。
質問も多く、活発な会でした。
菅原先生にも会え、地域連携パスについて語りあいました。
ただ、鮨と地酒というクリティカルインディケーターは未達成で、
これは菅原先生に委ねることとなりました。

田中良典でググッたら、こんなブログがでてきたました。名医なんですね。

http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/08/post_ee31.html


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No.238 (庄内南部地域連携パス推進協議会運営委員会)

2013-12-07 10:18:19 | 日記
しばらく、医師会長だよりが滞ってしまいました。
遅くなりましたが、報告します。

11月3日(火曜)19:00~: 庄内南部地域連携パス推進協議会

1、データマイニング委員会大腿骨作業部会について
  4年分をまとめで集計
  今月、もういちど作業部会(委員会)を開催予定
  2月までには、データをまとめる
  データマイニング委員会のMLを作成

2、心臓ハンドブック作成における寄付金の申し込み状況について
目標:33万
12月3日現在、27万、(確認:26万)

3、病診パスの運用状況について
  今後は、運営委員会ですべてのパスの運用状況を報告する方向で検討

協議
1、26年度パス協議会運営費について
26年度予算: 5,244,000
負担金
 荘内病院 :3,308,964
 湯田川 :1.195,632
 協立病院 :739,404
 
 維持期収益分は医師会で負担してはどうか
 経費節約のために
  会議を削減してはどうか
  年報の印刷費 :冊子を止めて、ネット公開にしてはどうか
  年報に製薬会社の宣伝を入れてはどうか

  なお、パスシステムのweb化には、175+125 =400万 必要

2、全体会
  12月は、パス学会報告
  大腿骨:1 、脳パス:1、 医師会:1、精神科:2

 今後の予定
 1月:予定なし(休会か)
 2月:症例検討
 3月:まとめ

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No.236 (ほたる多職種研修会:うつ病の理解と介護うつ予防)

2013-12-02 10:32:31 | 日記

11月29日、生命先端研となりのレクチャホールで今年3回目となるほたるの多職種研修会を行いました。今回は、うつ病をテーマに、県立鶴岡病院 精神科認定看護師の安部和明氏からの講演を聴講しました。

親しみやすい方言で、とても分かりやすく、ウイットに富んだすばらしい講演だったと思います。以下、講演内容です。

まずは、来年度開院予定の山形県立こころの医療センター(仮称)のPR
以下の病棟が設置予定
 スーパー救急病棟
 子ども・ストレス病棟
 ・こどもユニット
 ・ストレスユニット
 社会復帰病棟
 慢性期病棟
 医療観察法病棟
鶴岡病院がなくなって、新しい精神科の病院ができると考えて欲しい

1、自殺について
年間:3万人、
未遂はその40倍
周りに最低5人(600万人、国民の1/20)にこころにキズ!
→ 06年に自殺対策基本法が制定された

日本人の自殺の特徴
全年齢層にみられること

自殺死亡率:庄内:30人 /人口10万あたり
  全国平均:23-24人

自殺者の年次推移:平成10年に3万人を突破:要因は男性の自殺

・うつ病は一生のうち、7-13%が罹患
・うつ病、女性は男性の2.5倍
・自殺者は、男性が70%
・自殺のキーワードは孤立
  → 自殺防止の第一歩は、あいさつ と 声かけ

世界で、自殺 100万人、WHOでも重要課題
自殺前の96%は精神障害、なかでもうつ病は1位
うつ病の早期発見・早期治療が自殺予防

日本人の自殺:日本の文化が影響? 切腹文化(自殺を美化?)

2、うつ病

うつ病は、「脳の病気」 = 脳神経の伝達の乱れ

発症要因:
 環境変化(新築うつ病)、
 ストレス(退職、配偶者の死など)、
 身体変化(お産前後、脳卒中後など)
 性格は関係ない?
 ポイント:誰でも起こりうる

症状:

からだの症状として発症
 食欲不振 < 倦怠感 < 不眠(中途覚醒、早朝覚醒が特徴)
 受診する科:内科>婦人科>脳外科 10人に1人しか精神科を受診していない
 こころとからだは繋がっている
 気分転換より休息が大事
 酒と眠剤は併用禁

心の症状
 喜び、関心の喪失 (理由もないのに悲しい、気分が晴れない)
 楽しかったことが楽しくない
 おしゃれをしなくなる
 不安感(将来に対する不安)、
 意欲の低下(やる気がでない)
 集中力低下・考えることが難しくなる(今日のメニュー、思いつかない、急な物忘れ)
*うつ病と認知症の鑑別
  妄想:罪業、貧困、心気的、 一方、認知症は被害的
 悪いことばかり、ぐるぐる志向:悪い方向に考え、自分を責める
 ↑ 対応は、アドバイスはしない、傾聴が基本、無難 、薬で対応したほうがよい
 最悪は、死を願う、自殺する
「あなたは死にたい気持ちはありますか」としっかり確認することが大事


気づく→気づいたら
 1、相談 鶴岡市総合相談室など
 2、受診してみる
かかりつけ医、総合病院、精神科クリニック
 3、診断
 4、治療を受ける

●自殺未遂や自殺願望を口にしたら 精神科 へ受診!
●自殺する前は、精神病病態!

治療の3本柱
 1、休息と活動のバランス
 2、薬物療法
 3、精神療法(通院)
  うつ病患者は薬物療法に抵抗感がある
  50-60%再発

うつ病の方とどう接するか
 1、うつ病は直線的によくならない (見守る)
 2、励まさない (気晴らしと励ましは逆効果)
 3、重要な決定は先延ばし
 4、どのように接する
   会話の内容より、誠実な態度が重要

3、こころの健康づくり
 1、規則正しい生活、睡眠
 2、バランスの良い食事
 3、適度の運動
 4、自分自身の限界を知る
 5、ストレス発散
 6、ものごとをプラスに考える
 7、コミュニケーションを多くとる

こころのストレッチ
「前向き思考」 → 「ものは考えよう」
 プラスに考え方(表現)を変えること 視点を変える (上の写真を参照)
 逆の視点(反対)を意識する → 全体像がみえる
 困難にポジティブに対応できる
「相談」で視点の確保
 起床時間を一定に、朝の光でスイッチオン、朝食をしっかり

4、介護うつ予防
サポートする立場から
 うつ状態 = エネルギー不足 と心得る
 介護者の1/4はうつ病
 介護者は常にうつ状態
 介護負担の分散 = サポート体制の確立

 出来事 → 受け止め方 → 気分、
 受け止め方をかえるには →質の高い情報
  認知症の理解
  介護者自身のQOL
  制度などのサポート体制の理解

 質の高い情報とは
  専門書からの情報は教科書的
  同じ立場の話からの情報は、実践的
 家族教室、家族会の設定が重要

アルコールの特徴
 一時的に気分が楽なるが、素面になるとリバウンド 落差が問題
 酒はストレス解消にはならない

ゲートキーパー
 気づき、話を聞いて、必要な支援へつなげる、見守る

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