鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.429 (医療福祉情報連携コーディネータ養成講座)

2014-11-10 11:46:54 | 日記


昨日、私が幹事をしている地域医療福祉情報連携協議会主催の医療福祉情報連携コーディネータ養成講座の講師を務めてきました。

「医療福祉情報連携コーディネータ」とは、「地域医療」と「地域包括ケア」およびそれらを支えるシステムについて理解し、システムの構築・運用において医療・介護従事者と患者、自治体等との間に立ってコーディネートする人を意味します。ストローハット社の鈴木君のような人材を育てるというのが目的のようです。

講座は3部構成で、それぞれ2時間。私は第3部の日本の医療ICT政策や、日本の地域医療情報連携および地域福祉連携システムの事例と世界における地域医療福祉情報連携の動向について学び、医療福祉情報連携コーディネータの役割について考察する、というところを担当しました。

とは言っても、私は医療情報の専門家ではありませんので、当地区におけるNet4Uを中心として医療・介護・福祉の情報・多職種連携について、2時間ほど講義をしてきました。

参加者は60名程度、皆さんから熱心に聴いて頂き、講義の後では、緩和ケアでは使えているがそれ以外で広がらない、介護系に使ってもらうのはむづかしい、医師に囲い込の姿勢が強く連携どころではない、などの相談を受けました。また、Note4Uは、PHR(Person History Record)として興味をもたれたようです。



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No.428 (つるおか健康塾)

2014-11-10 09:09:13 | 日記



南庄内緩和ケア推進協議会の活動の一環として、市民向けのセミナー「つるおか健康塾」が年に6回行われています。今回は4回目で、乳がんをテーマに行われました。

実は、私はこの会に参加したことはなかったのですが、妻が、がん地域連携パスを紹介する機会を頂いた、とのことで付き添いがてらに受講しました。ほぼ、満席状態、市民の皆さまが熱心に聴いていました。すこのような市民向けのイベント、とても大事ですね。

以下、FBの庄内プロジェクトのサイトからの引用

本日、「つるおか健康塾」~みんなで考えよう!乳がん検診~を開催しました。  

今回のプログラムは、オープニングセッション《知っ得!地域の医療情報コーナー》「がん連携パスって何?」として庄内南部地域連携パス推進協議会の三原美雪さんのお話から始まり、荘内病院外科 鈴木聡先生の基調講演のあと、患者さんの代表・乳がん看護認定看護師・健診センター放射線技師によるパネルディスカッションとなりました。患者さんの実体験、県内初の乳がん看護認定看護師、健診センターの放射線技師とそれぞれの立場から、乳がん検診の必要性、大切さを語っていただきました。

女性は特に旦那さんや子供のこと、家のこと、周囲のことが先で自分のことは後回しにしてしまいがちだけれど、大切な家族のためにまず自分が検診を受け、不安なく安心して家族の面倒を見れるのが、大事だと思いました。

患者さんの体験談は心に沁みて、マンンモグラフィーが痛くてイヤという人も、手術の痛みを考えれば耐えられない痛みではない!という感想も寄せられました。参加者には日本対がん協会から進呈されたピンクリボンピンバッチや乳がんに関するさまざまな場面で参考になると思われる小冊子の提供もありました。
ピンクリボン運動をもっと広められたらと思う会でした。

次回の「つるおか健康塾」は来年1月17日(土)に開催します。
テーマは県立鶴岡病院 精神科医師による「うつと睡眠」荘内病院 管理栄養士による「うつと食事」です。
またご案内いたします。


以下、妻のFBへの書き込みから

つるおか健康塾

今日はがん地域連携パスのPRをさせていただきました。皆さん、熱心にうなづいて下さるのが何より嬉しかったです♪

今日のメインは[みんなで考えよう!乳がん検診]でした。
山形県の受診率は全国で2番目。1番は宮城県。しかし鶴岡は県内でも低いとのこと。
乳がん認定看護師、検診センターの放射せん技師、患者さん代表の方のパネルでした。
痛いマンモグラフィーも今は昔ほどではないし、女性の技師さんなら安心ですね。超音波検査のエビデンスが確立されると痛くなくていいですね。検診車があればいいですね。上司が男性だと言い出しにくいそうです。土日もあるといいですね。等々いろんな意見が出されました。

次回1月17日はうつ病がテーマで、鶴岡病院の遠谷先生のお話があります。
市民の皆さん向けの、こういう企画は大事ですね~(*^▽^*)
今日は機会を与えてくださってありがとうございました~(^-^)ゝ゛


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No.426 (鶴岡地区病院協議会 講演会)

2014-11-08 10:23:26 | 日記

鶴岡地区病院協議会 講演会
2014年11月6日 18:30~ 荘内病院講堂

「医療制度改革の流れと庄内地域における現状と課題」
山形大学 医療政策学講座 教授 村上正泰 氏


山形大学の村上先生の講演を聴講しました。


地域医療構想(ビジョン)とは、病床機能報告制度を通して、二次医療圏ごとに地域にふさわしいバランスのとれた地域医療のビジョン)を策定するというもの。

医療機能を高度急性期、急性期、回復期、慢性期とに分類し、病棟毎に再編する。

実現するためには、「協議の場」の設置と、都道府県知事の役割(権限)を強化する。

地域の実情に沿ったかたちでの地域医療ビジョンを策定することが重要であり、
そのためには、合意形成の枠組みが必要。調整役は医師会が担うべき?
 
◆山形~庄内地域 医療機関を取り巻く状況

高齢化とさらに人口の大幅減少が課題

患者数の減少、平均在院日数の長期化、慢性疾患への日常的な対応
その解決には、急性期の集約化、後方病院機能の確保、地域包括ケアの構築が必要

南庄内の将来人口推計
 2025年には、全人口の15%減、65歳以上は8%増
総患者数推計
 5.2%減
増加する疾患
 脳梗塞、誤嚥性肺炎、心不全、大腿骨近位部骨折、
減少する疾患
 妊娠・分娩・胎児関連疾患、肺炎・気管支炎、ウィルス性腸炎、上気道炎

南庄内患者シェア率(全入院患者)
 耳鼻、乳房、眼科は、圏外への流出が50%前後を占める
 血液、筋骨格、消化器も日本海病院が20%強を占める。
南庄内患者シェア率(救急搬送)
 ほほ南庄内圏内で完結している
南庄内患者シェア率(緊急手術入院)
 消化器と循環器(大動脈瘤、急性虫垂炎など)で、10%前後が日本海へ流出している
南庄内患者シェア率(予定入院)
 耳鼻、乳房、眼科、筋骨格、消化器、循環器、呼吸器、血液なども20%以上日本海へ流出している。
南庄内患者シェア率(予定入院、手術有)
 外相以外は80%を下回り、「待てる急性期」の手術機能の一定程度は日本海が担っている。

【神経】脳梗塞、頭蓋内血腫等
 t-PAは、南庄内、北庄内でほぼ完結。頭蓋内血腫除去術については、南から北への流出がみられる。
【循環器】急性・再発性心筋梗塞
 それぞれの圏内で完結しているが、いずれの病院も今後症例数は減少していく。
【消化器】胃の悪性腫瘍など
 胃悪性腫瘍に関わる手術は、南庄内から北庄内への流出がみられる。
【消化器】大腸の悪性腫瘍など
 大腸悪性腫瘍に関わる手術は、南庄内から北庄内への流出が若干みられる。
【循環器】狭心症、慢性虚血性心疾患
【循環器】弁膜症など、大動脈瘤
 弁膜症手術、大動脈瘤手術は、荘内病院では実施されておらず、北庄内への流出がみられる
【乳房】乳腺悪性腫瘍
 日本海への集中が進んでいる。

講演の詳細は以下の資料をご覧下さい。

配布資料

 
 


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