取っ手のついた長い針「余」は、前回紹介のとおり、土地や道路に刺して地中の悪い霊を除く意味があった。
今回は別の用途の「余」を案内する。それは医療用、手術用の針の「余」であり、治療に使う針「余」の関連字である。
まず「叙(じょ)」。これは現代では主に「叙情」「叙述」などの意味に使われるが、もともとは治療用の針「余」に関連した漢字。
「叙」の旧字「敍」は「余」と「攴」を合わせた字。「攴」の「ト」は木の枝の形。「又」は「手」を示す字形。「攴」は木の枝などを使って、何かを打つ字形。
「敍」の場合は細長い針「余」を「手」で使って、体がはれて膿を持った部位に刺し、膿などを除去する手術をする意味の字。病の苦痛を除いて、ゆるやかにすることを「叙」(敍)と言う。最初に説明した「叙情」などの意味の「叙」は膿などをくみ出すように心情を外にもらすことからきている。そこから「のべる」の意味も生まれた。
「治癒」の「癒」も「余」の関連字だが、「癒」から「疒(ヤマイダレ)」と「心」を除いた部分、つまり「愉(ゆ)」「諭(ゆ)」「輸」などの旁(つくり)から、さらに「月」を除いた字形が「余」の変形した部分である。
この「月」は「舟(ふね)」を示す「ふなづき」で、この場合は「盤(ばん)」のこと。細長い針「余」で膿を除去し、その膿を盤に移す字形。それで病気がいえ、心が楽になるから「癒」となった。
さて、さきほど挙げた「愉」「諭」「輸」もみな治療用の針「余」の関連字。「愉」は「余」で膿を除去して心が安らぐ意味。「諭」は「余」で病気を治すように人の誤りを言葉で諭(さと)し直す意味。「輸」は「余」で膿を除去、膿を盤に移すこと。「車」を加えて移送の意味になった。「輸出」「輸入」は移送のこと。
今回は別の用途の「余」を案内する。それは医療用、手術用の針の「余」であり、治療に使う針「余」の関連字である。
まず「叙(じょ)」。これは現代では主に「叙情」「叙述」などの意味に使われるが、もともとは治療用の針「余」に関連した漢字。
「叙」の旧字「敍」は「余」と「攴」を合わせた字。「攴」の「ト」は木の枝の形。「又」は「手」を示す字形。「攴」は木の枝などを使って、何かを打つ字形。
「敍」の場合は細長い針「余」を「手」で使って、体がはれて膿を持った部位に刺し、膿などを除去する手術をする意味の字。病の苦痛を除いて、ゆるやかにすることを「叙」(敍)と言う。最初に説明した「叙情」などの意味の「叙」は膿などをくみ出すように心情を外にもらすことからきている。そこから「のべる」の意味も生まれた。
「治癒」の「癒」も「余」の関連字だが、「癒」から「疒(ヤマイダレ)」と「心」を除いた部分、つまり「愉(ゆ)」「諭(ゆ)」「輸」などの旁(つくり)から、さらに「月」を除いた字形が「余」の変形した部分である。
この「月」は「舟(ふね)」を示す「ふなづき」で、この場合は「盤(ばん)」のこと。細長い針「余」で膿を除去し、その膿を盤に移す字形。それで病気がいえ、心が楽になるから「癒」となった。
さて、さきほど挙げた「愉」「諭」「輸」もみな治療用の針「余」の関連字。「愉」は「余」で膿を除去して心が安らぐ意味。「諭」は「余」で病気を治すように人の誤りを言葉で諭(さと)し直す意味。「輸」は「余」で膿を除去、膿を盤に移すこと。「車」を加えて移送の意味になった。「輸出」「輸入」は移送のこと。
フォトチャンネルの「のしてんてん絵画」も閲覧しましたが、こちらは明日のiinaブログ「鏡に違う形」に、すこし通じるかもしれません。
そのココロは、見えた四角形はしわくちゃかも知れず、あるいは丸いかもわかりません。
あらためてこのような成り立ちを教えていただくと、まるでふるさとを見せてもらっているような感覚になります。
ありがとうございました。
冒頭の小屋からのアングルも好いです。^^
>すぐに忘れそうです(^^)/
『「輪」の成り立ち』 は、説明に「わ」かりやすそうで そうでもなく、結局 すぐに忘れてしまいます。(^_^;) そんなものです。
難しいですね
解説を伺って初めて知る事ばかりです
今回もまた 勉強になりましたが
すぐに忘れそうです(^^)/