東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

病み上がり

2011-03-19 22:24:17 | 日々

P1010005 しつこい風邪で、ずっと寝込んでいました。思い返せば、地震でガス臭をおぼろにしか感じることができなかったのも、この風邪による鼻づまりのせいでした。

鼻づまりは更にひどくなり、喉もいがらっぽくなり、頭痛や眼痛がしてきました。熱はそれほど上がらなかったです。

私は通院で処方されている薬を第一に服用しなければならないので、飲み合わせなどで、市販の風邪薬は漢方の「葛根湯」以外服用しないように言われているのですが、風邪のひき始め以降にはあまり効き目がないです。前回の通院のとき、幸い主治医の先生が、風邪をひくようなことがあったらこれをのむ様に、、と処方してくれた薬があったので、それを服用して寝たことでだいぶよくなりました。鼻はまだ引きませんが、、。

食べることが大好きな私としては珍しく、味も風味もわからない食事は味気なく、普段に比べれば、食べる楽しみもありませんでした。

この間、寝込んでいたとはいえ、親の食事やその他の雑用は代わりがいないので、こればかりは起きて行いましたが、それ以外はずっと布団の中、、、。後悔先に立たずとは言いますが、先週確定申告に税務署で並んでいたとき、マスクをしていなかったせいではないか、、?と思っています。

みなさんもどうかお気をつけください。


地震

2011-03-12 19:57:36 | 日々

P1010004 このたびは、東日本大地震で被災された多くの方にお見舞い申し上げます。現状ではまだ救助されていない方や行方不明の方も多くいらっしゃるのと、ライフラインの復旧の進んでいない地域も多くあるかと思います。ただただご無事と身の安全をお祈りするばかりです。

私の親戚もまた東北地方に多いので、まだ連絡がとれずにいるなど心配ですが、何のてがかりもないので、現状ではどう動くこともできません。

最初の大揺れの時、私はわんちゃんと台所にいました。あまりにも強い横揺れで棚の上のフォトフレームが次々に落ちてきてガラスが散乱しました。いつもはぼーっとしているワンちゃんも咄嗟に私の股に頭を隠してきました。仏壇から位牌や過去帳が飛び出してきたり、本棚からは本やこけしがなだれ落ちてきました。

少し落ち着いたところで2階の様子を観にいくと、十五夜さんの部屋でも上からものが崩れ落ちてきていました。十五夜さんは辛うじて落下物を避けて部屋の隅にいましたが、びっくりしたのでしょう、怯えた声で啼いていました。画像はそのあとの様子です。後ろになだれ落ちてきたものが散乱しています。ゆうべ十五夜さんは怯えてずっと階段のところに座っていました。

この2~3日、私はひどい鼻風邪で臭いに鈍感になっていたのですが、ガス臭いがするのではないかと思いました。案の定、ガスのメーター付近から洩れていて早速修理に来てもらいました。

わが家の場合、ガス屋さんが来るまで、火は使えず、煮焚きや暖房はできませんでしたが。水道も電気も無事だったので余震に怯えながらも、何事もなく一夜を過ごすことができました。

明けて今日も微弱な余震を感じますが、、また大きな揺れが来たときにはどうなるか、、と不安です。

しかし現状では、命にかかわるレベルには来ていないので、むしろ既に被災された地域の方々のことを思うばかりです。


暖かな一日

2011-02-25 19:46:02 | 日々

P1010118 最後の生粋の今戸人形師でいらっしゃた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のご墓所を金澤家の方々の御了解を得て、今日はじめてお参りさせていただきました。

春吉翁の御命日は2月29日で今年の暦にはないのです。しかしかねがねお参りさせていただきたいと思っていたので、今日今戸までお参りに行かせてもらいました。

墓石には春吉翁をはじめ、義兄にあたる政五郎さん、娘のはなさん、その御亭主の左門さんのお名前が刻まれていました。

お寺さまの桶や雑巾をお借りして埃を拭わせていただきました。井戸があって水を手押しポンプで汲みあげて使わせていただいたのですが、「これが本当の今戸の水か」とちょっと感無量でした。

お線香とお花をお供えして手を合わせ、失礼させていただきました。門のところで番をしている犬さんにあいさつすると、とても人なつっこくて、そばでくんくんしてくれました。おそらくわんちゃんの臭いと猫さんの臭いがするのでしょう。犬さんとしばらく話をしてお寺さまを後にしました。

P1010120


開設1周年

2011-02-21 11:50:14 | 日々

P1010115 2月21日。当ブログの第一回目の記事を書いた開設の記念日です。とはいっても極く個人的な思い入れなのですが、、。これまで40000を超えるアクセスをいただきありがとうございます。

この一年間というのは、これまでの人生の中での大きな節目というものがあり、開設当時には予想だにしていなかったこともありました。

また、画像の十五夜さんも一年前にはまだ出会っていなかったのです。

個人的な記念日ではありますが、それなりに何の画像で飾ろうかとあれこれ考えましたが、私の人形作りの中でも一番数を作ってきた「丸〆猫」と「丸〆猫」を地で行っているわが家の十五夜さんに登場してもらうのがよいかと思いました。

思いつきで撮った画像なのでちょっと目がまわりそうなアングルになってしまいました。

「いまどき人形」という命名についてはこれまでも記していますが、改めて記してみたいと思います。

私が今戸へはじめて行ったのは中学生の頃ママチャリで出かけた時です。アスファルトがべとつくような夏の暑い日でした。交番で「今戸焼を焼いている家」を尋ねたら、何とその隣の家でした。2階建の一軒家で玄関の三和土を入ると右手が住まい、左手が窯場になっていました。とても気さくなおばさん(白井孝一さんの奥さん?)が出てきて、こっちが子供だったのでひどくおまけしてくれました。)

その後時間が飛びますが、いつの間にかマンションになっていて、ご当主も代替わりして靖二郎さんになっていた頃です。何度も訪ねていたあるとき、靖二郎さんがある趣味家から預かっているという尾張屋春吉翁作の「おいらん」の人形を見せてくれました。話に聞けば、この人形を手本に「おいらん」を作るということでした。私も楽しみにして、その後何度も足を運んだのですが「先代萩」の千松政岡ではありませんが二年待てども三年待てどもできたというお話がありませんでした。それに対して何か言ったつもりもないのですが、「そんなに欲しかったら自分で作れば?」と言われたのです。「ああそうか?自分で作ればいいんだ」と目から鱗が落ちる気分でした。

よく通る土手や河原、川沿いには工事現場などに掘り出された粘土や粘土層を目にしていたので、これらの粘土を使って焼けば、今戸焼のようになるんだと思い始めたのが今に続いているわけです。

今は亡き、湯島に住んでいらっしゃた錺職人の方(戦後、防空壕の中で色のとれてしまった尾張屋さんの人形を白井さんに預け、人形作りをお勧めになったという有名な方)、人形玩具の遺跡からの出土物や色素の成分にお詳しい方にもいろいろお世話になりましたが、折角作ったのだから世に問うてみたら、というこになり「今戸焼」と名乗っては失礼だし他の名前にしたら、というご助言で「いまの人形」アルファベットで「IMANO」とはちょっとイタリア料理のようで洒落ているかと思いました。しかしその後湯島の方が「いまどき人形」のほうが面白いと言ってくださったのでこれに落ち着いたわけです。それからもう20年近くなります。

最近ネット検索していましたら、たまたま当ブログについて紹介くださっている方がいらしてありがたいと思ったのですが、そこへのコメントで「性癖、意図がわからず怖い」と書かれているのを目にして正直ショックでした。

常々自分を思えば変な子が変なおじさんになってしまったな、と感じてはいますが、具体的にどこを指しているのだろうか?ブログの構成についてなのか、或いは私のことを知っている人なのか?一番堪えたのは「性癖」という言葉です。世間から外れたところはあるかと思いますが、警察にお世話になるようなことはしていませんし、、、。変質者とか窃盗犯のように見えるのだろうかと思ったり、、。

しかし、いろいろ考えてみても、こういう私の「性癖」は天然ものなので、どう逆立ちしても治るものではありません。そんな訳で、「怖い性癖」に見えるかも知れない人間が書いているブログですが、「怖い」と思われる方にはお越しくださらないようご遠慮いただければ無害だと思いますし、お付き合いくださる方は今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


創業300年

2011-02-19 13:16:47 | 日々

P1010110 現在、日本橋室町の三井記念美術館で「三井家のおひなさま」と「特別展示 人形文化の華 創業三百年 吉徳これくしょんの名品」という展覧会が開催されています。(4月3日まで)

今週静岡から帰った翌日、所属させていただいている日本人形玩具学会の見学会があったので私も参加させていただきました。

正直言って、私には豪華な衣装人形や時代雛、などについて云々する知識も資格もないですが、技術の粋を結集させて作られた人形たちはすごいです。

その昔、日本橋室町は十軒店といって人形問屋さんが立ち並ぶ江戸東京の人形のメッカだったそうです。現在浅草橋に問屋さんが集中していますが、その中でも一番の老舗である吉徳さんが今年で創業300年ということで、吉徳さんに収蔵されているお人形の名品たちが、所縁の十軒店で公開されているということがまた歴史的なことなのだと思いました。

展示されているお人形たちには、これまでも公開されていて、私も何度か顔を合わせていますが、長年大切に保存され、こういう機会に展示される労力は大変なことだと思います。

ミーハーな私がいつも楽しみにしているのは3代目・原舟月の作のお雛さまです。お雛様には色々なスタイルがありますが、原舟月という名前は、江戸前の古今雛の創始者として必ず書物に出てくる人物です。その割には、これが舟月作であるという伝世のお雛様はそう多くはないようなので、このように実物を観ることができるというのは貴重な機会だと思います。

会場では、ごく最近出版された吉徳さんのコレクションの図録も販売されています。会場では舟月作のお雛さま以外にも普段観ることことができないすばらしいお人形が公開されていますので、興味のある方は是非お出かけになられることをお勧めします。


楽しみ♪

2011-02-12 01:12:31 | 日々

P1010109 このところ家から離れることができなかったのでちょっと浮き浮きした気分です。

お招きをいただいて、来週、東海道新幹線に乗って静岡まで出かけることになりました。

一泊二日ですが、東海道新幹線に乗れるというのがとにかくうれしいです。もちろんこれまで東海道新幹線に乗ったことはありますが、数えてみても子供の頃以来10往復くらいしかしたことがありません。箱根山の向こう側にはご縁がそう多くはなかったので、今からわくわくしています。

親の食事とわんちゃんと十五夜さんの食事は頼んで出かけます。