東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

豚まん

2013-02-09 23:18:47 | おいしいもの

P1011063「551蓬莱」の豚まんというものをはじめて食べました。安くておいしいですね。感無量といった感じです。今更と思われる方もおいでかもしれませんが、これまで箱根山の西へはご縁が遠く、名古屋の街中を歩いたことがない。京都も数えるほどしか行ったことがない。大阪となると万国博へ行った時と小学校5年の時大阪城に登ったことがある、社会人になってから修学旅行の引率でユニバーサルスタジオに入ったことがあるあるだけ。これで全てです。親戚は西にはおらず、とんとご縁がありません。子供の頃に聞いた海原千里万里の「大阪ラプソディー」とか「宗右衛門ブルース」「雨の御堂筋」もう少しあとの「悲しい色やねん」「大阪で生まれた女」とかを通じて大阪というところを想像しました。それと、歌舞伎や文楽が好きなので自然大阪の歌舞伎といえば鴈治郎さん、近松門左衛門をはじめ浄瑠璃の世界の舞台となっているところ。「曽根崎心中」「心中天網島」「生玉心中」「野崎村」「天下茶屋聚」など地名は耳にあるのに実際どの辺りなのかさっぱりわかりませんでした。

最近動画でちょっと昔の関西ローカルのCMが流れているのを知り、結構嵌っています。その中でみたのが「551蓬莱」の豚まんのCMです。なんとかして食べてみたい、東京のどこで売っているのか調べてみましたが、ここの会社は関西地区にしか売店をもっていないんですね。電話での注文で振込をして送ってもらうことはできるそうですが、湯気の立ったほっかほかのを食べるには新幹線で強行軍するしかないものか???と思っていましたが、ここの会社ではデパートの催事で関東地方のデパートに出店する時があるのを知りました。このあいだ町田の小田急デパートの催事に出ているというのを最終日の前日に知りロマンスカーに乗って買いに行ってきました。10個箱入りで¥1600。一個¥160は安いし美味しくて値打ちがあります。また近くで催事があったら是非行ってみたいです。

豚まんをたべながら、大阪の地図を眺める。最近の楽しみになりました。赤羽にもつい最近大阪の人が粉物のお店を開店したので、何度か食べに行っています。通天閣にも行ってみたい、阪堺電車に乗ってみたい。昔観た「太陽の塔」をもう一度観てみたい。十三というところへ行ってみたい。 今は地図を開いて空想しているばかりです。


鉄砲狐のお納め(3回目)

2013-02-09 22:47:00 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1011064_2暦では今日2月9日が今年の初午です。各地のお稲荷様では稲荷祭が執り行われているはずです。

昨日、ギリギリ前日に三社様まで鉄砲狐をお納めに行ってきました。土から仕上げまでひとりでやっているので、数をこなすのは小さい事でも手がかかるのでもっと早くお納めにと思いながらもぎりぎりになってしまいました。

まずは狐をお納めしてから、いつもコメントをいただいている狐勇さんからの情報で、今年に入って既に被官様に拙作の鉄砲狐も並んでいるというお知らせをいただいていたので早速お参りしてきました。

P1011065横一列に並んでいる中で左から4番目の背の高いのが拙作のです。他の狐は、京都でつくられたものです。

裏手の奉納用の祠を覗いてみると京都製のものに混じって拙作のがところどころに混ざっています。前足の手前に黄色をさしてあるのがそうです。実際に自分の作ったものが並んでいるというのはうれしいです。「昔のような色や質感」を再現したいという理由で胡粉も顔料も染料も膠をつなぎにして塗っているので、一年中で一番乾燥して冷たい風に曝されている狐の中には赤く塗ったところがめくれているのも見受けられます。

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これは赤はスカーレット染料を膠で溶いて塗ってあるものが急激な乾燥で収縮しようとして反り返るためで、昔ながらの脆さとも言えます。

奉納されたものは狐でも小絵馬でも雨風に晒されて朽ちて自然に還るというのが宿命ではありますが、現代ではやっぱりある程度の丈夫さも要求されるかもしれません。

といって簡単便利なポスターカラーやネオカラーを使ってしまうと昔のような質感ではなくなってしまう。 悩むところです。顔料使いの群青色

の部分は問題はなさそうなので赤の部分を昔ながらの染料使いの風合いを残し(縁日で売られているりんご飴のような透明感のある艶やかな赤です)、同時にめくれにくくするか、今後試してすこしでも丈夫になるようにしようと考えています。(こちらの被官様向けのものに限り、、、。)