まだ摩利支天の彩色も終わっていないのに、なんで?と思われるかもしれませんが、次のお納め、次のその次のお納めの支度もしておかなければならず、特に型抜きや素焼きを先に済ませてからまた摩利支天に戻る方向でいます。特にお雛様の催事向けの納めは3月ではなくて、2月に開催されるので急がなければなりません。
ひねり鳩は複数のお納めがあり、お雛様の催事からも呼ばれているので摩利支天のあとに素焼きでは間に合いません。
昔の古いひねり鳩は生土に竹ひごのくちばしと両足と尻尾を挿し込んで乾燥させ、彩色してあるので、とても脆く残っているものが少ないのもそんな理由からだと思います。わが家には幸い??焼成窯があるので、本体を素焼きしてから竹ひごを挿し込んで組み立て、少しでも丈夫にと思っています。つまり2度手間にはなりますが、本体に予め竹ひごを挿して組み立てて、乾燥する前に竹ひごを抜き取ってから乾燥させ、素焼きしてからまた竹ひごを挿すという段取りになります。
タッパーに入っているのは100均で売っているのり巻き用の簾をばらした竹ひごを短く切断したもの。これで仮の組み立てをして孔をあけるのです。この竹ひごは太目の小口が円形のものです。古いひねり鳩にはこうしたきれいな小口の丸い竹ひごは使われていないような感じで、竹を割いてできる小口の角ばったひごが使われています。
予め孔をあけたところは乾燥とともに土が収縮するので孔自体の幅も狭くなります。素焼き後の組み立てには竹を割いて角ばった竹ひごを挿し込んで仕上げます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます