今戸焼の土人形(今戸人形)最後の生粋の人形師だった尾張屋・金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)のご命日は2月29日。今年の暦にはないのですが、例によってご墓
所をお参りさせてもらいました。今日はお掃除したり花をお供えしてお参りさせてもらうなどには絶好の天気でした。1枚目の画像は春吉翁の仕事風景。
今から25年前に春吉翁のお孫さんである武佑さんから複写させていただいたものです。小ぶりの人形(不知火の小?)に彩色なさっているところですが筆を持つ角度が独特です。こうした仕事場の画像は手の使い方といい写っている道具類といい参考になります。
お天気がよかったので、よその家のご墓所にもちらほらお参りされる姿が見られました。
お掃除や供花に使う井戸水です。地下水だから、まさに「今戸の水」です。今度お参りにお邪魔するときには少し水をいただいて帰って、粘土に混ぜて使ってみたくなりました。
久しぶりのハスキー君ですが、カメラを向けたら向こうを向いてしまいました。最近カメラが嫌いになったみたいです。
お彼岸にまたお参りさせてもらおうと思います。
ウリ坊は、大好きだった祖母の命日だからと言っても、簡単に墓参することはできません。
いまどきさんを見ならいたいと思いました。
ありがとうございます。
江戸から続いた今戸人形制作の技術を伝えていた最後の方であり、昔の今戸人形を知るためには、学ばせてもらうものが多い方、昔の記録や吉徳の山田徳兵衛さんによって記された逸話、また現在吉徳資料室長を勤められている小林すみ江先生が実際にお目にかかっていらっしゃるという話。またご家族から伺ったお話などから総合的に春吉翁の姿を偲ぶことができます。直接お目にかかることはできませんが、お参りさせていただくこともありがたいことだと思っています。東京都内の移動ですから、そんなに遠くもないです。反対に我が家のお墓は山形市内、お寺は女優の渡辺えり子さんのご出身の山形市村木沢にあるので、むしろ遠くてなかなか家を離れられない現状では親戚の皆さんのお世話に縋っているというところです。