お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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2人の娘のお父さんです。孫も3人いるじーさんです。趣味はスポーツ観戦やサイクリング、読書など。ブルベは07年から走ってますが遅いです。仕事はリタイアし、「晴走雨読」の気ままな毎日です(^o^)
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箱根旧街道を行く
サイクリング
/
2006年11月15日
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●月日 06年11月13日(月)
●天気 晴れ
●ルート 自宅~海老名~産業道路~R129~R1~三枚橋~箱根旧街道~芦ノ湖~大観山~椿ライン~湯河原~真鶴旧道~R1~R129~産業道路~海老名~自宅
距離 158.91km
平均時速 21.6km/h
最高時速 51.7km/h
走行時間 7時間20分36秒
※06年の通算 8972.70km
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いよいよ箱根旧街道への挑戦の日がきた。「神奈川の自転車海苔なら、1度は登っておかなければ」。そう思いながらも、なんとなく避けてきた道。しかし、これを登らなければ、きっと気持ちよく年が越せない。一大決心のもと、午前7時半過ぎに自宅を出発。海老名を経由し、産業道路からR129と走り、榎木町でR1へ入る。
空は真っ青。雲ひとつない。相模川にかかる戸沢橋からも彼方に富士山がくっきりと眺められた。高く登るのが楽しみな1日となりそうだ。
小田原のコンビニで補給し、箱根湯本へ。
三枚橋到着。ここまで距離52.44km、平均時速25.4km/h。時刻は10時半ぐらい。平日というのに早川口からは渋滞。それに小田原のコンビニでのんびりし過ぎたか。ちょっと時間がかかっている。
サイコンの第2計測のスタートボタンを押し、フロントをインナーに入れて走り出す。
足を着かないこと。これが最大で唯一のテーマ。時間はいくらかかっても構わないことにしよう(でも、時間は気になるので、いちおうサイコンスタートね)。
いきなりの急坂。ギアは最初から34×27のインナーローだ。登るとやや平坦に。そして道はアップダウンを繰り返しながらも、確実に登っていく。
道が温泉街で細くなっているところで第1の危機。バスが上から降りてきているのだが、登っている車とすれ違えない。おまけに路地からは車が出てこようとしている。え? もう足着けってか?? 冗談じゃない。思わず路地を曲がって登っていく。うわ、後ろから車がついてきた。こら、Uターンできないじゃないか。しばらく、ムダに登ってなんとかやり過ごした。
しばらく走ると、今度は工事中ときた。なに? 片側通行だぁ? 第2の危機だ。おじさんが「止まれ」のサイン。ふざけるな。ここで足が着けるか。もう一度やり直しなんていやだ! ありがたいことにちょうど空き地があったので、そこをグルグル3周ほど回り、何とかここの危機も脱した。まったく、余計なことに気を遣わせるなよ。
台の茶屋バス停を過ぎると登りがきつくなった。
葛原のバス停。相変わらず登っている。先はまだ長い。
おじさんは歩いて芦ノ湖まで行くのだろうか。1度カミさんと歩いて降りたことはあるが、それでも3時間かかったぞ。このあたりはまだ緩やかなので、歩行者なら簡単にパスできる。って、早くもそんなスピードしか出せていない。
そして、畑宿前の最大の難関、発電所バス停前の坂。写真を撮ろうと乗ったまま身構えていたら、「こんにちは!」と元気な声を出して、す~~っとローディーが抜いていった。はえ~~~~。ガシガシ踏んでるよ。すげぇ~。
見とれていてはいけない。私も、って追いつけるはずがない。時速6~7km/hだし。彼はあっという間にカーブの向こうに消えていき、その後、再び出会うことはなかった。
あせらずゆっくり。何度も自分に言い聞かせて登っていく。湘南平を思い出せ。葉山国際CCを思い出せ。あせって踏んだら足は終わる。無理なダンシングも禁物だ。
実はこの日はいつもよりサドルを若干高めにした。そのせいか、前回この坂を登ったときよりは苦しくない。ハンドルのフラットな所を持っても、自然にグイグイ登れる。でもきついことには変わりない。はたして、畑宿から先が登れるのか。まったく自信がないのだが。
畑宿到着。ここまで30分ほどかかっている。タイムを考えるなら、この平坦路でスピードアップしなければならないが、次に備えてここもゆっくりと走る。
前回、ここまではこれた。でもここで力尽きた。その先のカーブの登りを見て、諦めた。しかし、今回は行くのだ。
気合いを入れ直して、突き当たりの石畳道の出口をUターン気味に回り、きつい坂を「えいやっ」と登ると、箱根新道の陸橋が見えてくる。まるで七曲がりへのゲートのようだ。あの先には泣く子も黙る激坂がある。引きかえそかな・・・。
ここからが七曲がり。といっても7つで終わらないことは、ここを果敢に登っていった勇者たちの教科書から知っている。だまされないぞ。
(※写真はすべて乗ったまま撮っています。もちろん傾斜の緩いところで、ですが。また携帯カメラのため、画像の質は良くありません。って、いつものことですが)
黙々と登っていく。黙々と・・・。
カーブを数えていたのだが、途中で分からなくなった。
インサイドは立ち漕ぎで「うおりゃ!!」と登るが、アウトサイドは傾斜も緩く比較的楽に登れた。インとアウトの登りがきちんと交互に現れるので、安心して登れる。といっても時速は6km/h。足が悲鳴をあげ続けていることに何の変わりもない。
途中で、カメラを抱えたおじさんが徒歩で登っていたのだが、なかなか抜けなかった。歩く速度より少し早いだけ。だから頑張れているのか。
汗がフレームにポタポタと落ちる。日陰ではその汗のために体がヒンヤリとしてくる。
反対車線に七曲がりの標識を見つけた。ここでようやく終わりなのか。
まだ続いていた。ちゃんと数えれば良かった。
そしてたどりついた甘酒茶屋への平坦な直線。ここでひと息つく。しかし、登りはこれで終わりではない。
甘酒茶屋前を通過。思ったより多くの観光客が休んでいた。
さらに登りは続く。ここが最後の踏ん張りどころ。
箱根旧街道の石畳道の入り口。もう少しだ。
お玉ケ池!!!! 池の姿はよく見えない。でもゴールは近いぞ。
最後のカーブを曲がると、見えた! 畑宿入り口の交差点。一気に下り降りる。やった! 足着かなかった。ついに箱根を制覇したぞ!(1号線はまだですが)
サイコンの第2計測による記録
距離 10.93km
平均時速 9.7km/h
走行時間 1時間7分33秒
たぶん写真を撮りながらではなくても、時間はそれほど変わらないだろう。でも、タイムなんてどうでもいいや。旧街道なんて一生登れないと思っていただけに、ちょっと感無量です。
降りたことは3度ある。この時にコースはだいたい把握していた。これが大きかったと思う。ムダに歩いて箱根の山を登っていたわけじゃなかったんだ。
晴れやかな気持ちで芦ノ湖まで下る。芦ノ湖は自転車で3度目だが、こんなに気分のいいことはなかった。
ここまで距離63.39km、平均時速19.8km/h、最高時速44.2km/h、走行時間3時間11分33秒。時刻は午前11時37分。
家族へのお土産に温泉まんじゅうを買い、リュックにしまう。この日は下山用のウインドブレーカーとネックウオーマーが必要だったので、いつもは持ってこないリュックをしょってきていた。
芦ノ湖をあとにして、関所前を通り過ぎ再び登っていく。仙石原回りでもいいかなと思っていたが、この天気じゃ、大観山に行かざるをえない。あの絶景を見に行こう。
しばらく登ったところのバス停が「御堂前」。上の標識を見ると「道の駅箱根峠」なんて書いてある。しまった。あやうく三島に降りるところだった。
関所前まで戻り、駅伝記念館横の道を入る。
この登りが辛かった。といっても、今度は「足を着かない」なんてしばりはない。
だって、登るにつれてこんな風景が見えてくるんだよ。
何度も止まって写真&休憩タイム。
そして、展望台で
このド迫力の風景!(デジカメ持って来れば良かったと後悔)
来て良かった。ホントに来て良かった。しみじみそう思った。同時に何とも言えない達成感を感じた。かいた汗の分だけ、喜びがあった。
さてと、腹も減ってきたことだし、大観山のドライブインでメシでも食べるか。時刻はまだ1時前だった。
ところが! ドライブインのフードコートの食券販売機は「終了」の札がかかっている。まだお昼時だよ。聞いてみると、「今は終了してますが、しばらくしてから再開します」と言う。おいおい、食材を下まで買いに行っているのか? メニューだってうどんとそばしかないって言うのに。
一瞬にして昼食難民と化す。仕方ない。湯河原まで降りるか。ウインドブレーカーとネックウオーマーを着込み、椿ラインを下る。
おおっっっっっっっっぉ!! 気持ちいいじゃないか、この道。適度な傾斜で適度なカーブ。ちらちら見える景色も素晴らしい。車もほとんどいない。最高! といっても、坂は下りもヘタレなので、時速50キロが出るとおっかなくてブレーキを握る。ほっておいたら、空へそのまま飛んでいきそうなカーブが数カ所あったような・・・。
標高約1000メートルから、19キロの距離を下って下って下って温泉街も風のように通り過ぎ、湯河原駅を横目に見ながら、湯河原高校にぶつかってやっと道は平坦となる。
突き当たった三叉路を左折してR135に入る。そして最後の難関。真鶴旧道。足はまだ大丈夫だ。行こう。
新道がはるか下に見える。そしてその先に相模湾が広がる。本日最後の絶景だ。
この真鶴旧道だが、小田原側からの方がきつい感じがした。
結局、昼は国府津あたりのコンビニで済ませた。うまいものは食べられなかったが、うまい景色は腹一杯食べてきた。
帰宅後、寝ていると体を動かすたびに足がつってきた。腰も痛い。指もブレーキを握りすぎたのか、痛い。腕も痛い。要するに体全体が痛いのだ。翌日になると、もっとひどくなった。太ももが張って歩くと痛い。恐るべし天下の険。登れたはいいが、ただでは帰してくれなかった。
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