なんでも人生

Whatever life is

術後経過 Post operation

2017-12-14 | 日記
昨年胆嚢摘除手術を受けた時も同じだが、今回の手術でさらに感銘を深めたことが二つある。それは医学(術)の進歩と人間(高齢者でも)が持っている治癒力である。
今回私の前立腺癌は自覚症状がある前に(実は思い起こせば全く無かったこともない)西宮市の定期健康診断の血液検査PSA=4・5(有料自己申し込み)で見つかりその以降の数多くの追加精密検査(特に生体検査)で初期ガンだと特定された。発見が遅れ自覚症状(頻尿、血尿、痛み等)が出た時は進行(骨やリンパへ転移)している危険がある。義兄がそうであった。

治療法は放射線と手術があり、私は手術を選択した。同じ病気を患ったゴルフ仲間(PSA6)は放射線治療でPSA値0.2まで下がった話も聞いてはいたが。
さて手術だが、前にも書いたように腹部に6箇所穴を開けカメラ、メスや鉗子をロボットアームで遠隔操作して前立腺を尿道ごと切り取り膀胱と尿道を繋ぎ直すというものである。昔は開腹手術しかなく回復に相当な時間を要する大手術であった。ところが私の場合でも術後5日目の今日、尿道にチューブが残ってはいるが歩くのには支障がなくなった(少し痛みはあるが)。もうシャワーは浴びれるし食事は普通食、1階のカフェでコーヒーも買ってきて飲める。写真のように腹部傷跡回復も早い(醜いものを見せて申し訳ない)。驚いたことに糸での縫合でなく金属ステイプルで止めてある。さて抜糸ならず抜金(?)の痛みはどうか気になるところである。


明日造影剤を入れてX線検査で接合部が治癒していることが確認できると尿道からチューブが抜かれる。

今後だがガンができた前立腺全部を摘除したので完治だと喜んでいいものではない。ガンが再発しないかPSA検査を定期的に受ける必要がある(一年に一度の定期健診)。

それとこの大阪国際ガンセンターの設備や患者ケア内容が充実しているのも嬉しい。以前森ノ宮にあった大阪府立成人病センターがここ(府庁と府警の間)に新しく建て直されたものだが多分医療器具や内容も最新のものになったのだろう。今までは1階受付、コンビニ、カフェ、 2ー3階診察、検査利用でだけでも充実設備や効率的で親切なスタッフには感銘を受けていたが、入院してさらにここでよかったと実感。
医療スタッフ(医師や看護師)も若く最新医療訓練を受けているのが伺える。
大阪城の絶景まで付いている。チューブが外れ両手自由になると食事トレーを自分で運んできてこの景色を眺めながら食べ癒された。

12月13日朝9時30分に尿道ドレンチューブが繋がった尿袋を下げて3階X線検査室まで降りる。検査台に乗ると尿道ドレンチューブから造影剤が注入されチューブが引き抜かれ、強力クリップで尿が流れ出ないようにいきなり挟まれる。「イタアー」とつい悲鳴。「これがどれだけ痛いかおまえも男だから分かるヤロー」無言の抗議。特に手術で腫れ上がってるのに!
果たして女性の場合どうするのか疑問に思ったが、そもそも前立腺がないのでこういう検査はない(はず)。
撮影後クリップを外してコップに排尿するように言われ、生き返る。技師からは大丈夫ですと言われ尿取りパッドを当てがわれる。これは必需品であった。じゃじゃ漏れなのだ。

ここまでくると退院は2日後と聞いている。次のリハビリ(訓練)目的は止水だ。
看護師から表を渡されこれから毎回自力排水、漏水量を記録するように言われた。
家内が私が記録している表(日時、採尿量、漏れた量)を見てどのように計量するのか質問。
トイレに計量器、採尿コップ、尿もれパッド用ビニール袋、があると説明、実演までは必要ない。

巡回担当医師は私の記録(6データ)を見てとても早い回復(漏水2-3%に激減)だと褒めてくれた。術後患者の中には反対のケース(採尿10%、漏水90%)もあるそうな。
喜んで飛び跳ねたいが、漏れる!


コメント
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