大好きな熊谷先生の作品、
今回は、戦争文学でした。
これまで、特攻隊の人間ドラマを描いた話は、結構読んだのですが、
さすがの熊達先生は、目の付けどころが違いました。
特攻機を整備する側(須崎少尉)から見た、特攻隊のドラマだったんです。
特攻隊 = 名前のとおり、選ばれし精鋭部隊 = 国の英雄 のイメージですが、
こちらの作品の中では、時期的に終戦の数ヶ月前が舞台なので、
特攻隊 = 死 を意味します。
前途有望な若者たちが、次々と自分の整備する飛行機に乗って、飛び立つということは、
イコール 死。
まれに、飛行機のトラブルで戻ってくるのは、不名誉なこと…
来る日も来る日も、戦争が続く限り、飛行機を整備し、何人もの戦友を見送る毎日…。
こんな やるせない戦場のドラマが、熊達先生の 読みやすい文章で綴られております。
今年も もうすぐ、8.6→8.9→8.15の季節がやってきます。
1年に1度位は、戦争の傷跡をたどりながら、終戦後に得られた 平和のありがたみに思いを馳せることも必要なのではないかと考えます。