近所のおばあ様がなくなりました。
家とは親しくしていて、オット父Gオさんのお葬式の時も家族皆さん、参列して下さったお宅です。
95歳と長生きされましたが、私にはとてもまねのできない人生を送られた方だったのが参列してわかりました。
いつもにこにこされているおばあちゃまで、苦労をされているようには見えなかったのですが、実は、大変な家庭に嫁がれたようです。
当時夫のお母さん=姑と、夫の妹が5人もいて、更にその下に弟もいて、まだ弟さんは小さかったので、まるでお母さんのようにかわいがっていたそうです。
妹達5人がやっと、嫁ぎ、さあやれやれと思ったら、弟さんは病死。更に夫も後を追うようになくなってしまって、残されたのは、姑と、一人息子だけ。
その後、婚家を去ることなく、残って、姑を看とり、女で一人で息子さんを育て、その息子さんにいいお嫁さんが来てくれたと思ったら、そのお嫁さんにも先立たれ、孫を2人育て上げたのだそうで。
でも、どんな時もにこにこしていたそうです。
とても、私には出来ない。
どれ一つをとっても私には出来ないわ…。
息子さんのお別れの言葉が、心に沁みました。
「父親が亡くなった時には、幼くて、わからなかった。
妻が亡くなった時には、無念だった。
母親は…、母親は…、大事な守ってきた家から旅立ったのだから、一人で逝ったのではなく、待っていてくれる人がいるから…、長生きしてくれたのだから…、と、思うけれど…、
今、一番悲しい。でも、彼女は孫もひ孫も見れて、ずっと、にこにこして暮らして、最後も笑顔だった。
皆に見守られて、幸せな人生だったと、そう、思います。
ありがとうございました。」
おばあちゃんのお冥福を心よりお祈りいたしました。