曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

Bこさん、ついに歩行が…せん妄が…その6

2016年06月18日 | 介護

腸炎の為、下り腹のオット母Bこさん。

お衣装ならぬ、汚衣装となったものが、部屋に散らかったまま(本人は自分で始末する気でおりますが)そして、業を煮やして私が用意した(買ってきた)紙パンツ2種と、パンツ2枚、そいつああ、Bこさんの部屋の前でスタンバイのまま、ついに開封されることなく、夜を明かしたのでありました。

強烈なにおいの為、こっそり、窓を開けてあったのを、締めに行った時も、ちょうどそのときまさに下しておる最中なれど、別にという顔でこっちを見るBこさん。

その時すでに12時を回っていたので、そおっと窓を閉めて、ただ、「替えのものは、そこにありますからね。」とだけ言って2階に上がってきた。そのときすでにオットは熟睡中。

そして、カートも使わず、二つ折れになったまま、遠い遠い道なりを、杖で夜中歩くのあります。

ごとごと、たぶん帰れなくなって(1センチほど段差が一人では越えられず、その場を足踏みしているものと推測しながらも、さすがに日中の騒動で私もくたびれ果て、とても下へ降りて行く気力も体力もなかったであります(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)その音を遠くに聞きながら、うとうとしておりました。

と、早朝、Bこさんの、オットを呼ぶ声。

そして、オットが駆けつけると、な、なんと

「困った困った、トイレに階段があって出られない。」

オットが戸を開けると、トイレの中の洗面所の下に(パイプのあるところ)に体を突っ込み、出られなくなっておったのであります。

そして、オットが外に出そうとすると、

「いやあ、あんた、宇宙人じゃないかね!○○(オットの名)は、どけえいっただ!」

「黒い塊が襲ってくるから出られない!」

と大騒ぎでございまして、なんとか、トイレの外に引きずり出すと、今度は玄関のほうに行こうとして、カートを箱にしまわないといけない。そこの箱に入れるんだ。

これは、返すもんだし、外で使うもんだで、つかええないだよ(使えない)。

いやあ、あんた、宇宙人になっちゃっただね。

という調子。

なだめなだめ何とか部屋へ連れて行きベットに横にならせようをすると、

「何を言うだねあんた!わたしゃ片づけもんがあるだから、寝ちゃあいられないだよ。一晩中掛かって(よるという認識はあるらしい)片づけていただよ。

え?もう?5時?

じゃあ、起きなきゃ!わたしゃ片づけをしていて寝ちゃあいないだけが起きなきゃ。」

と、何度やっても起きて上がろうとするので、

「少し寝たらどうですか?夜中おきていたんじゃ、疲れちゃったね。まだ早いから寝ましょう。」

というと、何とか横にはなり、でもまだ、無駄な抵抗をしておりましたが、オットに

「布団をかけてやれば寝るんじゃない?」というと、オット、乱暴にBこさんの体の下にあった掛け布団を引っ張り出し、ばさ!っとBこさんの上に投げつけ、

「寝ろ!」と叫びながら、電気を消してしまったんであります。

ろくに体の上に布団は掛かっちゃおりませんです。

せめて、体にかぶせてやってよ。と言っても、乱暴にばさっとかぶせて、部屋を出てしまいました。

と、さすがに、Bこさん、いびきをかいて寝てしまいやれやれと思ったら、今度はオットがパニックでありますわ。

「ついにボケたのか!歩けえないし、ボケちまったら、俺はついに介護せにゃあならないのか?介護離職しなきゃってことか!?

どうしてあんなになるだ!

第一、なんで、あんなに出るだあ?ボケてああなったのか?」

 

確かに宇宙人の顔でございますわ。

たぶん脱水から夜間せん妄を起こしたんでありましょうと容易に私には見当が付きましたがねえ。実家父も入院した時はしっかりしていたのに、数時間を夜間せん妄を起こして、夜中に呼び出しを食らうってことがありましたから、私のほうは経験済みですしね。

だって、もう90ですからねえ。まあ、認知症になろうが、車いすになろうが、不思議ではなく、5年前から私のほうは覚悟していたんでありますがね。

第一夫の年じゃあ、もう定年なんですから、介護離職つうよりも、定年を迎えて母親の介護にいそしむつうところじゃないですか。去年、Bこさんをダシにしてもう退職するつうてたのはダレでしょうね。

慰めても収まらぬ夫を一喝

「おたおたするんじゃない!

私だって腸炎で下痢がひどい時はトイレを住処にしてしのいだわ。トイレから部屋まで歩けなかったし。

だいだい年を考えなさい、年を!云々カンヌン」

 

今頃何を「ついに介護」だ!

とっくに介護だわい。

子どもたちが変わりばんこに下痢した時だって、一晩じゅう、こっちは世話をしたんだい!

その時自分はなんて言った?

うるさいっていたんだよ。子供が泣くのがうるさいって。

ぜんそくの発作で2人そろってせき込んでいる時だって、咳がうるさくてねられねえ!って言ったんだよ。

母親が子供の世話をするのは当たり前だし、子供は年老いた母親の面倒を見るのは当たり前じゃないのか?

覚悟せい、覚悟!

ばあちゃんは、痛くて苦しくて、そして、プライドずたずただよ。だから汚れ物を何とかしようと一晩あがいていたんじゃないか。

出したくて出しているんじゃないんだよ。腸炎で下しているんだから仕方ないでしょ?

少し寝かして、掛かりつけ医に連れて行って、場合によっては入院だから、そのつもりで準備していかないとね。悪いけど、私は入院の手続きとかはできないよ。もしかしたら、万が一もあるんだから、そういう時に私が判断する立場にないからね。

等を言っている間に、朝食の時間でありますよ。

はてさて、今日はどんな日になるんでありましょうや?

さすがにオットは会社は休む手配をしておりましたです。

さあ、無事病院に連れて行けるんでありましょうかあ?昨日のように夕方5時にとだけは阻止。なんとか10時までには連れて行かねば(つうか、本当は朝8時半までにだったんですけどね。)

奮闘記、まだまだ続きます~~。

 


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