「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

魔笛視聴コーナー~CDの部~♯21

2007年04月07日 | 魔笛視聴コーナー~CDの部~

CD番号      ドイツグラモフォン00289 477 5789 (2枚組)
収録年       2005年

評    価(A+、A-、B+、B-、Cの5段階評価)

総    合    B+    歌手陣にぎこちなさ、統一感のないピンボケの魔笛

指揮者       B+   クラウディオ・アバド(1933~   )

管弦楽団     B+    マーラー室内管弦楽団

合唱団       B+   アーノルド シェーンベルグ合唱団

ザラストロ     A+    ルネ・パーペ

夜の女王     B+    エリカ・ミクローサ

タミーノ       A-    クリストフ・ストレール

パミーナ      A-    ドロシア・レシュマン

パパゲーノ     B+    ハンノ・ミラー・ブラッハマン

音    質     A-    
ライブ録音のためか音源が遠すぎて感度が低い

アバドは、ご存知のようにイタリア出身の世界的大指揮者でベルリン・フィルハーモニーの常任指揮者を長年務めていた。魔笛の録音はこれが始めてで72歳時の録音となる。

なお、この盤はスタジオ録音と思っていたが、よく聴き込んでみると時折聴衆のざわめきが入っており、どうもライブ録音のようである。しかし、実に静かなもので、録音の方もスタジオ録音並であり、カテゴリーはあえてCDの部に入れた。

ザラストロ役は久しぶりに本格的なバスを披露してもらった。パーペの他を圧する堂々たる歌唱力は役柄にふさわしい。

その他の歌手は、ややぎこちなさが目だって感心できなかった。若手の積極的な起用には賛成だが、オペラに溶け込んでいないし歌唱力も伴っていない感じ。パミーナ役のレシュマンは張り切りすぎてややオーバー気味。デービス盤(DVD)の方がよかった。

最新の録音で指揮者がアバドということで期待していたのだが、正直いってかなりの失望感を味わった。ザラストロ役を除いて歌手陣にやや物足りなさが残るし、どうも訴えかけるものがない。

アバドは何故今頃になって魔笛を指揮する気になったのだろうか。


                     

 


 

 



 


 

  


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